今月20日午後、中国広東省深セン市で大規模な土砂崩れが発生しました。22日午前の情報によると、この土砂崩れで91名の方が行方不明になっており、現在、消防や警察など2,000名を超える人が救助活動にあたっているとのことです。
今回の土砂崩れは通常の土砂災害と異なり、人災である可能性が強いと指摘されています。
と言うのもニュースで報じられているように、今回、街を襲った土砂は自然の山が崩れたものではなく、元採石場に積まれていた建設残土が流れでたものだと言われています。しかも、残土の高さは約100メートルもあったそうです。これはビルでいうと20~30階建てに相当する規模です。しかも、捨てられた土の山の斜面は急であり、地元住民が警鐘を鳴らしていたとも聞きます。
土砂崩れ発生時の動画を見ると流れ出した残土は、鉄筋コンクリート造りの頑丈そうな4階建ての建物を一瞬にして崩壊させるほどの凄まじいパワーです。大量の建設残土が住宅などのすぐ近くに危険な状態で置かれていたことが映像からも伝わってきます。
深セン市は香港に接し、経済特区に指定された発展が著しい中国有数の都市。経済発展を優先し、安全管理がおろそかになっていた可能性を指摘する声もあります。
なぜ、土砂崩れが発生したのか。その原因がとても気になりますが、とにかく今は何よりも二次災害への警戒もしつつ、一刻も早い救出を心より望みます。
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