福島のお米と野菜をおいしくいただいて思ったこと。

pamapama

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妻の両親はそれぞれ福島県郡山市と白河市の出身。ともに亡くなっていますが、そのきょうだいであるおじさん、おばさんとそのこども(つまりいとこ)たちがいまもおおぜい住んでいます。もうおととしになりますが、法事や婚礼で郡山にも白河にも一度ずつ行きました。

土地も空も広く、食べ物が豊富な福島。変わりません。とにかくいつでも食べ物がどっさり出てくるのは相変わらずでいつもうれしい悲鳴です。元気なおじちゃんおばちゃん、そしていとこたちも相変わらずでした。

ただ、郡山と白河にいた合計6日間で「震災」に関する話題が出なかった日はありません。幸い目立った被害を受けた親戚はありません。でもどの親戚にも被害を受けた知り合いが必ずいるのです。

そしてもうひとつ。親戚に専業農家はいませんが、畑や山を持っている家が多く、さらにどの家も農産物は地元の直売所で買っているからなのか、「農産物の放射線量」に関する話題もよく出ました。

そうです。わたしたちがおじちゃんおばちゃんの家でごちそうになったのはまぎれもなくどれも「福島の農産物」です。昨年秋には郡山から福島の新米が30キロも届き、ことしの冬には白河から同じ大きさの袋に白ネギがぎっしり詰まったものが届きました。

どれも本当においしくいただきました。わたしたちはこれまでと同じように「おじちゃんおばちゃんと同じものをおいしく楽しく食べる」だけで、正直なところその安全性には無頓着です。でも「ほんとうに安全なの?」と思う人も当然いるでしょう。

「出荷できる基準が決められているから大丈夫」
「そんな基準、あてになるものか」
「測定方法に問題があるんじゃないのか」
「基準とかわからないから、福島のものは食べないことにしている」
「うちは西日本のものしか食べない」

いろんな意見があります。自分や家族の安全を守るためにいろんな情報を吟味して判断するのは当たり前のことです。中にはそれを発信したいという人もいるでしょう。

ただときどき気になるのは、「福島の農産物」と検索すると、中にはとても過激だったり、根拠が怪しい情報などもあること。しかもそれがSNSなどを通じて瞬く間に拡散されていくことがある、という点です。

もし福島県に親戚がいなかったら、自分も「目を引く情報」をうのみにしたり、深く考えずに拡散してしまうかも知れません。しかしそんな気軽な行為がただでさえ苦しんでいる人に対して決して味わわせてはならない新たな苦しみを「わざわざ生み出す」行為になりかねないのです。

自分も情報を扱う産業に従事している以上、情報の出どころや鮮度を示せるかたち、情報をわかりやすく探せるかたち、個々の情報でのわかりやすい表現をもっと追究することで、困っている人たち、とりわけ被災地の方がこれ以上苦しい思いをしない世の中作りに貢献したいと思います。

おじちゃんおばちゃんが裏山へ行って30分ほどで採ってきたものをてんぷらにしてそうめんと食べる。これがうまかった!
おじちゃんおばちゃんが裏山へ行って30分ほどで採ってきたものをてんぷらにしてそうめんと食べる。これがうまかった!

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