2014夏休みレポート Vol.6 ~水のまち・郡上八幡~

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 【ぽたるページ】2014夏休みレポート Vol.5 ~飛騨高山の古民家で聞いた話~    - By sKenji - ぽたる
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いよいよ白山登山?!

夏休みはどんどんと過ぎて行く。しかし台風は遅々として進まない。

北陸の名峰・白山を登る機会をうかがうも、その日はなかなかやってこなかった。
しかし、8月10日の午後。台風が日本海に抜けたとのことだった。待ちに待った一報であった。台風一過を期待して、8月11日。白山へ登ることにした。

白山の登山道はいくつかある。そのうち今回は距離が短い上に高山からアクセスもよい白山東側にある平瀬道から登ることにした。

11日早朝。平瀬道登山口へ向かう。

しかし、登山口から30㎞ほど手前で、国道156号線が通行止めになっていた。通行規制がかかる雨量に達してしまったようである。どうしようか迷ったものの、開通を期待して少し待つことにした。

車を停めて待っていると、すぐに道路を管理する土木事務所のパトロールの方がやって来た。彼らが道路に異常がないことを確認すると、通行止めは解除された。
開通を喜び、意気揚々と国道156号線を北上をする。

世界遺産・白川郷で知られる白川村の御母衣(みぼろ)地区まで行くと、そこから県道451号線に入り、山道を行くことになる。

しかし国道から県道に入った所で、設置されているゲートが閉められており、またもや通行止めとなっていた。

再びゲート前で様子を見ることにした。1~2時間程待っていると、土木事務所のパトロールの車が2台やって来た。彼らはゲートを開けると中へ入り、奥へと消えて行った。そして、しばらくすると戻ってきた。

道路状況と通行解除の目途をたずねてみる。すると「土砂が道路に流れ出しており、恐らく数日は通行ができないだろう」というこたえが返ってきた。

ここで、登山口にすらたどり着けずに私の白山登山は終わった。はるばる静岡から石川県と岐阜県の県境まで来たのに登れずに帰るとは・・・

「ガーン」とぶん殴られたような気分であった。

平瀬道登山口

白山登山を諦めて、郡上八幡へ

白山登山断念が決定的になった後、閉められたゲート前で道路地図や日本百名山のガイド本を眺めながら「さて、どうしようか」としばらく考えていた。

最初、北アルプスの焼岳にでも行こうかと少し思った。しかし、ゲート前で「ある出来事」があったために出発が昼近くになってしまい、その日の登山はあきらめた。

結局その日は名古屋方面へ南下して、以前から行きたいと思っていた「郡上八幡」と「犬山城」を見て、翌日に長野県の「恵那山」を登って帰ろうと思った。

来た道を再び戻り、さらに国道156号線を南下して郡上八幡へと向かう。
一部雲があるものの、青空が見えて昨日までの雨がウソのような天気であった。

郡上八幡に向かう途中にあった「駒ケ滝」
郡上八幡に向かう途中にあった「駒ケ滝」
同じく、郡上八幡に向かう途中にあった「夫婦滝」。本来は寄り添うように2本の滝が流れているらしいが、この日は水量が多く1本の滝となっていた
同じく、郡上八幡に向かう途中にあった「夫婦滝」。本来は寄り添うように2本の滝が流れているらしいが、この日は水量が多く1本の滝となっていた

郡上八幡を歩く

郡上八幡に着くと車を駐車場に停めて街中を歩いてみた。

郡上八幡は古くから城下町として栄えた街で、地図で確認すると「岐阜県郡上市八幡町」となっている。以前は「郡上郡八幡町」であったが、2004年に近隣の7町村で合併して、現在の住所である「郡上市八幡町」となっている。

以前、雑誌で「水のまち・郡上八幡」を特集した記事を読んだことがあった。街中を流れる清らかな水の写真と、豊かな水を日常生活に利用している郡上八幡の人の暮らしにフォーカスした記事が印象的であった。その特集を読んで以降、いつか行ってみようと思っていた。

郡上八幡の街でまず最初に訪れたのが、宗祇水(そうぎすい)である。宗祇水は街中に湧き出ている泉で、環境省の全国名水百選にも選ばれている、水のまち・郡上八幡を象徴するスポットのひとつである。

宗祇水
宗祇水
宗祇水。ここから水が湧き出ている
宗祇水。ここから水が湧き出ている

次に向かったのが「やなか水のこみち」である。

「やなか水のこみち」は、約8万個の玉石が敷き詰められた狭い路地である。小道には清らな水が流れており、清涼感が溢れている。水路では子供が水遊びをしたり、大人が足を浸しながら休憩をするなど、憩いの場にもなっている。

やなか水のこみち
やなか水のこみち
「やなか水のこみち」では子供が水で遊び、大人が足を水に浸しながら休憩していた
「やなか水のこみち」では子供が水で遊び、大人が足を水に浸しながら休憩していた

郡上八幡の中心に吉田川という川が流れている。この川に架かる橋のひとつに「新橋」がある。毎年夏になると、地元の子供や訪れた観光客がこの橋から川へと飛びこむ光景が郡上八幡の名物となっている。

橋の上から川をのぞいてみるとかなりの高さがある。聞くところによると12mあるそうだ。

この日、台風による雨で水の流れが速く、残念ながら飛びこみ風景を見ることはできなかった。

新橋。この橋から川へと飛び込むそうである。
新橋。この橋から川へと飛び込むそうである。
新橋から川を撮影。高さは約12m
新橋から川を撮影。高さは約12m

「新橋」の後、「いがわこみち」を歩く。

「いがわこみち」は、寛文年間(1661~1673年)に造られた用水路沿いにある小道である。用水路は、洗濯をしたりスイカを冷やしたりするなど、今でも日常生活で利用されているそうである。水路には鯉や川魚が泳いでおり風情を感じさせられる路地である。

いがわこみち
いがわこみち
水路では鯉やニジマスが泳いでいる
水路では鯉やニジマスが泳いでいる
いがわのこみち。距離は100~150mほどある
いがわのこみち。距離は100~150mほどある

「いがわこみち」の後、ぶらぶらと街中を散策して、愛知県犬山市にある「犬山城」へと向かった。

郡上八幡。川や水路が多い、まさに「水のまち」であった。

郡上八幡を南北に流れる小駄良川
郡上八幡を南北に流れる小駄良川
小駄良川にかかる清水橋
小駄良川にかかる清水橋
清水橋
清水橋
郡上八幡には「古い町並み」も一部残っている
郡上八幡には「古い町並み」も一部残っている
宗祇水の脇にある小道
宗祇水の脇にある小道

<2014夏休みレポート Vol.7 ~犬山城~ へ続く>

 2014夏休みレポート Vol.7 ~犬山城~
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郡上八幡

参考WEBサイト

 八幡 | 郡上満喫 郡上市観光連盟
www.gujokankou.com  
 岐阜県郡上市(ぐじょうし)-Gujo City
www.city.gujo.gifu.jp  

Text & Photo:sKenji

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