山登りのススメ Vol.1

sKenji

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涸沢
涸沢

なぜ山に登るのか

「そこに山があるから。」

エベレストに3度挑戦し、この世界最高峰で命を落とした登山家、ジョージ・マロリーの言葉だ。彼は、「なぜに山に登るのか」と聞かれた時に、この名言を残した。

一説には、質問されて答えるのが面倒だから、なげやりに答えたという説もある。
広く知られている名言にも関わらず、この言葉ほど捉えどころのない言葉はないのだろうか。

私もこの言葉を最初に聞いたときは、その意味が分かるようで分からなかった。趣味で山を登り始めた今でも実はよくわからない。いつかの日か、山を登ることにより、自分なりにこの言葉の持つ意味を解釈できる日が来てほしいと思っている。

私自身が、「なぜ山に登るのか。」と聞かれてもうまく説明できない。登り始めの動機は単純だった。ただ単に、キャンプが大好きだった当時、美しい山の景色の写真を見て、「この絶景の中でキャンプをしたい。」という理由だった。山頂に立った時の達成感を味わいたいとか、そういう崇高な動機はあまりなかったような気がする。登山のきっかけは説明できるのだが、その後続けている理由は、うまく説明できない。

そんな簡単には説明しずらい、山登りの魅力を、自分が登って来た山の写真を通して、登山未経験の方に、山への興味を持っていただければと思い、何度かにわけて、山の写真記事を書いていきます。

山に登る前に・・・(登山装備について)

単独で初めて登山らしい登山をしたのは大学2年の夏に登った利尻岳だった。誰に登山を教わったというわけでもなく、今思うと恐ろしい程、無知でお粗末な装備だった。

装備は、雨具も持たず、服装はジーパン。近所のホームセンターで買った、やたらと重い2980円のテントとオートキャンプ用の封筒型シュラフ。

登山経験者が見たら、「山をなめるな!」と叱責を受けそうな知識と装備だった。

登山で大切な物は、雨具、登山靴、服装だ。これはとても重要で、命にもかかわってくる装備だ。

山の天候は急変しやすく、晴れていても雨具が必要だ。山によっては、雨具がないと夏でも命を落とすこともある。雨具は、セパレート式のものが絶対にいい。ポンチョだと、風が強い山ではあまり意味をなさない。

一般的な登山では、靴は自分の足に合ったハイカットの登山靴が好ましい。特を登山を始めたばかりの時は、登りで疲れ切ってしまい、下山時には体力を使い果たしていることが多い。

山登りで一番怪我をしやすいのは下山時だ。疲れていると、特に足首を捻挫しやすい。ハイカットは、その捻挫の危険性を軽減してくれる。服装も重要だ。服は濡れても体温を奪われにくく、乾きやすい化学繊維の素材がいい。間違ってもジーパンでは登らない方がいい。

ジーパンは動きづらく、濡れると体温を奪い、しかも乾きづらくて、山ではよろしくない服装だ。寒さに対しては、暖かい厚手の服を1枚着るより、薄い服で数枚着る方がいい。山は高度によって気温差が激しいため、薄い服を数枚着た方が温度調整がしやすいのだ。

その他、予算に余裕があるならば、高価なザックはおすすめだ。特にサイズの大きいザックになってくると、高価なものと安価なもの差は歴然で、疲労感は大きく変わってくる。

疲労度軽減でコストパフォーマンスが高いのは登山用靴下。2000円以下の投資で、疲れ方が大きく変わってくる。

初めて登る日帰り登山に必要な装備で、説明が必要なものはこれくらいだろうか。

登山を始めるにあたり、最低限必要な物をまとめると

・雨具(セパレート式のもの。ポンチョは不可。防水透湿素材のものがお勧め)
・登山靴
・登山に適した服
 (とりあえずどんなものか登ってみたいならジャージと
  ちまたで売っている化学繊維の速乾TシャツでOK。
  あとは、長袖のシャツとフリースなど)
・ザック
・地図
・水
・食料&非常食
・懐中電灯(両手があくのでヘッドランプがいい)
・携帯電話

あたりだろうか。

さあ、準備を整えて、いざ山へ行こう!

※次回以降は、山の写真記事を通して、山の魅力を伝えて行く予定です。

雲ノ平
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Text & Photo:sKenji

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