【島×働く】ヘルパーというお仕事

tanoshimasan

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お試し!島体験

 島で働きたい人にとっては入門編、もしくはお試し体験という位置づけかも知れません。それがヘルパーです。ヘルパーとは島の民宿などに住み込みで働くスタッフのこと。宿で働くことを対価に長期滞在が可能で、お手軽に島暮らしを体験できるシステムと言えるかも知れません。僕も2つの島(島以外も含めれば4件)でヘルパーの経験があります。 ただし、アルバイトとは違い、基本的に給料が出るわけではありません(例外もある)。中には数千円程度の日当が出ることもありましたが、どちらかというとそういう宿は少なめ。基本的には日当も無いものと考え、少し貯金を用意してから臨むほうが良いでしょう。

お金を使う機会が減る

 とは言うものの、まず体感して頂きたいのは「島ではお金を使う機会が減る」ということです。意外に感じるかも知れませんが、宿に住みこんでいるため食と住は無料。すると、意外とお金を使わないのです。大きな出費と言えば、せいぜい月々の携帯代が口座から引かれる程度。あとは、島の商店でたまにお菓子やお酒を買うくらいでしょうか。 贅沢をしようと思い、たまの休みに海を船でめぐるツアーに出かけたこともありました。その時はさすがにお金を使いましたが、そんなのも稀。長期滞在をしていると、観光客のように限られた時間のなか、急ぎ足に遊ぶ必要もないので、仕事以外の時間はとてもまったりしています。

 そんな島の生活ですから、少しでも日当が出るような宿であれば、貯金もできました。僕がヘルパーを経験した宿のうち、最後に訪れた島の宿では、日当が最大で3000円。アルバイトでも1日中働けば7000~8000円稼げるこのご時世ですが、3000円と聞いた時は「そんなにもらって良いんですか!?」となったものです。20日以上働いて7万円近くの収入。対して、携帯代と雑費を引いたとしても、4~5万円程度は手もとに残りました。

どちらかと言うと若い人が多い

 ヘルパーの年齢層は、当時の僕も含め20~30代が多かった印象です。男女比は島にもよりますが、4:6でだいたい女性の方が多いでしょうか。もちろん、島で働くことに対する熱意のある人は、世代や男女比を気にすることなくヘルパーを務めていました。

 宿によっては、家事が得意な(というイメージがある)女性を募集したり、「スタッフルームの関係で」という理由で性別を限定している場合もあります。このあたりはケースバイケースでしょうか。ただ、総じて家事スキルが向上するのは間違いありません。滞在日数も長くなると、その日の食事のメニューを任されたり、鍵を渡されてオーナーが島を離れる間の留守番を頼まれることもあったり・・・。 ヘルパーのなかには長期滞在をきっかけに島での人脈を築き上げ、実際に役場職員などの正職を獲得した人もいました。そのほか印象的だった人で言えば、日中はヘルパーをしながら、空いた時間はインターネットビジネスで収入を得ていたツワモノも。その方も見事移住を果たし、インターネットを活用しながら働いています。

島を体感する

 そして何より、ヘルパーとして働いたことで、島ならではの生活を体感できたことが財産になりました。なぜってカルチャーショックだらけですから。 例えば小笠原諸島では船が週に1往復。その1便で内地から物資が届けられるためか曜日の概念が弱く、人々の生活サイクルは「入港日・出港日」に足並みを揃えます。中でも、入港日の小笠原は大忙し。内地から届けられた物資が一斉にスーパーへ並び、郵便物や宅配便は島の業者がまとめて配送します。観光客もやってくるので、島は大賑わい。働き手としてはビジネスチャンスでもあるのです。

 船が出港すると人は減り、島もひと段落します。スーパーの商品も減り始め、入港日前日ともなると、島のお店のほとんどがお休み。人々もそのつつましい雰囲気を静かに楽しむのです。 また、沖縄・西表島に滞在した時も強烈でした。野性味あふれる島の動物たちの洗礼は圧巻。庭先を掃除しているとハブの抜け殻を見て仰天したり、お客さんの部屋に出たゴキブリと格闘したり。詳しくは・・・(参考記事)【旅レポ】毎日サファリパーク!戦慄の西表島

狭いコミュニティの生々しいやりとりも

 時にはイザコザに巻き込まれることも。狭い世界ですから、1人1人が都会よりも目立ちます。恋愛でもしようものなら障害は山積みです。2人で過ごすのも目につきますし、観光客もなぜか恋に堕ちやすい。すぐに帰る観光客であれば良いのですが、長期滞在する際はあまり不純すぎると嫌われる傾向もあります。島に限った話ではないですが、島だとより顕著ですから気を配りましょう。 一方で、ヘルパーでの働きぶりが評価されてか、本格的な仕事のオファーなんてこともありました。そのときは覚悟も無くお断りしましたが、こうして島の仕事を得るのかと思うとワクワクしたものです。

 島で働くことは、イコール島で暮らすこと。これらを体感できたのは貴重でした。きっかけ色々のヘルパーという仕事、いかがでしょうか。

 日刊楽島コラム
potaru.com

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