【島あるある その9】海の向こうに・・・

tanoshimasan

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【島あるある その9】   海の向こうに「雨が降っているところと、そうでないところの境目」が見える(時がある)。 

「ちょっと海の向こうが荒れていたから洗濯物取り込もうか」

「あっ、そうですね。どれくらいで来ますかね・・・?」 「うーん、どうだろ。30分もしたら来るんじゃないかな。」 

海の向こうが荒れていたんで雨降りますよ!

 竹富島に来たその日、宿の主とスタッフがそんなことを話していました。海の向こうが荒れていたら洗濯物を取り込む・・・?確かに来るとき波は激しかったけど。でもそもそもこの人どう見ても漁師ではないし・・・。あぁ、荒れるって天気のことか。いや、でも今晴れてるし、そもそも降水確率10%とかだったような・・・。30分後に何が来るんだ?(30分後)

ざーーーーーーーーーーーーーーーーー。スコールが降った!本当に降った!すごいな、何の能力か知らないが、熟練された島の人は天気が読めるのか。そんな風に思っていたのですが、いまひとつピンときません。「山の天気は変わりやすい」なんて言うのは聞いたことがある。基本的に標高は高くないにせよ、島もその凸部を山と考えるなら、天気は変わりやすいのだろうか・・・。理系ではないのだが、理屈っぽく考えに更けていると雨が止みました。時刻は17時20分。うーん、やることもないし、夕陽でも見に行くか。

 夕陽を見にいくと、さっきまでの話について納得。海の向こう、海上にもこっと出来上がった入道雲が、局地的な大雨を降らせているのがなんとなくわかるのです。どのあたりが降っているか、「雨が降っているところと、そうでないところの境目」もはっきり見えます。そしてそれが微妙に位置を変えて動いていることも・・・。へーなるほど。今まで何気なく海を眺めていたが、実はこういう景色を見ていたのか・・・。近くにあんな雲があれば、確かに雨が降るなぁ。視界の広い島でなきゃ見れないような景色に改めて感動。 それから数か月のち、小笠原諸島・父島にて宿の住み込みスタッフを務めた時に、身に着けた能力が発揮されます。展望台では同じように水平線の広がった景色が見えるもんですから、ついつい雨の境目がはっきりとわかる雨雲が見えるのです。

「海の向こうが荒れていたんで雨降りますよ。シーツとか取り込まないと・・・!」などと、先輩スタッフに対しエラそうな物言いをしました。みんな慌てて洗濯物を取り込みます・・・、が。・・・待てど暮らせど雨など降りません。あ、あれ?そんな調子で2~3度、読みが連続して外れたあたりで、私は2度と天気の話題をしないと決めました。私にはその雨雲の存在が見えていても、動きまでは見えていませんでした。とんだオオカミ少年です。

 竹富島の宿の主は他に何か見えていたんでしょうか・・・。

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