「随一のフィッシングスポット」神津島
(お土産屋さん「まるしま」店内。綺麗な内装で、オリジナルTシャツなどもある。)
「試食?無理無理!だってくさいじゃん!」 開口一番にこう言われました。(笑) 伊豆諸島は神津島。お土産屋さん「まるしま」は改装したてということもあり、非常に綺麗な内装です。色々とお土産が試食できるので、店主に「くさやは試食できませんか?」と、聞いたのですが・・・。
神津島は人口は1870人(2012年推計)。神津島に限った話ではありませんが、限られた人口の中で行われる産業から、沢山のお土産は生まれないもの。お土産屋さんの苦悩ですが、「神津島でなくても買えるもの」も、店頭に並べざるを得ないのです。それでなくても、季節ものの魚や野菜が名産となってしまえば、年中お土産を供給できるかもわからない。島ごとにアイデンティティを持つ離島は、他の観光地よりもそういった悩みが大きいように感じます。 そんな背景を知っているせいか、やはり、ありきたりなお土産より「数少ない島のもの」をお土産にしたい。そうなると、神津島の場合、やはり魚類に注目すべきです。伊豆諸島の島々の中でも随一のフィッシングスポットでもある神津島。メジナやシマアジ、カンパチなどの大物を狙った釣り客も多く訪れるのです。
(なんでもないクッキーに「神津島みやげ」というシールを貼ったもの。こういったお土産は多い。)
保存がきいて栄養豊富
さて、そんな魚の内臓を取り除き、綺麗に水洗いし、伊豆諸島に400年以上前から伝わる液体に漬けたものが「くさや」へと変わります。私のイメージとしては、世のお父さんに愛され、その家族からは嫌われる、臭気の強い干物という認識がありました。しかしながら、「ビタミンB1,B2、カルシウム、タンパク質が多く含まれ、酵素の働きによって独特の風味を持った保存食です。」(神津島・つばきや冷蔵HPより引用)・・・と、あるように、においからは想像が出来ないほど栄養価が高いのだとか。世の奥様も、お父さんに食べさせてあげてほしいものです。においさえ許容出来るなら、ですが。
(数少ない、「島内で加工された」お土産。下の段にはくさや。かわはぎも有名。)
この破壊力、「におい控えめ」・・・?
とは言え、私も食べたことはない。「まぁ臭い臭いと言えど、そこまで臭いのか」という疑いも多少はありました。ところが前述の店主は「せっかくお店を綺麗にしたのに、そんなのダメだよ」と拒否。まぁ当然かもしれません・・・。
こうなったら自分で確かめるしかありません。パッケージに「におい控えめ」という文字もあり、少し安心です。早速購入し、焼いてみることに・・・。 ん・・・んんんんん、こんな・・・ものか。これがどれほどのにおいかはわかりませんが、私は割と平気でした。くさやをひとしきり食したのち(普通においしい)、日課のランニングに出かけ、帰宅。 ・・・ん。んんん。家に近づくにつれ、あの臭気が・・・! なるほど、臭いかどうかはともかく、広範にわたるにおいであることは間違いないようです。 食べる際は、周辺の了解を得た方が良いかもしれません。(笑)
◇参考ページ◇
(神津島・つばきや冷蔵HP)
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