ビキニ環礁の青い海のパラドックス iRyota25 2016.02.23 3 8,579 1 青い青い空と海が広がるサンゴ礁の海、世界遺産にも登録されている太平洋のビキニ環礁。ユネスコのホームページに掲載された写真によると、島にはこんなサインボードが建てられているらしい。 WELCOME TO THE BEAUTIFUL ISLANDS OF BIKINI 50 YEARS OF BRAVO BOMB ボードに記
第五福竜丸展示館に収められた「ものがたり」 iRyota25 2016.03.01 2 6,560 0 東京新木場駅から徒歩で約15分。スポーツ施設やマリーナ、植物園などが設置された夢の島公園の一角に第五福竜丸展示館はたっている。ミクロネシアの住居のようにも、あるいは船を逆さまにして伏せたようにも見える存在感のある建物だ。外壁は鋼板張りで、表面の赤錆の微妙な色
ハイドロジェンボムを受けしものの悲嘆の叫び iRyota25 2016.01.08 2 2,283 0 初めてこの物体を見た時、これはアートだと思った。それもきわめてすぐれた芸術品。 この物体の由来を知る人からは不謹慎とか無責任といった謗りを受けるかもしれない。それでもなお思う。これは人類の歴史に記されるべき芸術品だ。 もの言うことのできない者たちの叫び。聞こ
久保山愛吉さんの死 iRyota25 2015.09.25 2 5,448 0 1954年9月23日、ひとりの日本人が死亡した。死因は放射能症。 久保山愛吉さん、享年40歳。1954年3月1日、ビキニ環礁で行われた水爆実験による死の灰を浴びた第五福竜丸の無線長だった人だ。被曝によって再生不良性貧血を患い、約半年に及ぶ治療もむなしくこの日、短い人生に幕
第五福竜丸から今日への道、この先へ続く道 iRyota25 2015.03.01 4 2,794 0 1945年8月、地球上に暮らす人々は広島と長崎という2つの原爆投下を経験した。そして1954年、多数の民間人が被爆する3度目の事件が発生する。静岡県焼津市のマグロ漁船「第五福竜丸」が南太平洋、ビキニ環礁でアメリカによって実施された水爆実験で発生した大量の死の灰(放射
3月14日、ビキニ環礁で被曝した第五福竜丸が母港・焼津に帰ってくる iRyota25 2015.03.16 2 1,377 0 キャプションを引用します。 日めくりカレンダー 第五福竜丸の船内に掛けられていたもので、3月14日朝、焼津港に帰ってからめくられることはなかった。第五福竜丸はふたたび遠洋マグロ航海にでることはなかった。 東京都立第五福竜丸展示館 第五福竜丸展示館 日本〒136-0081
ハリウッド版「ゴジラ」が引き継ぐもの iRyota25 2014.04.08 3 2,093 0 ハリウッド版の新・ゴジラのPVがすごい。 富士山の広がる山裾にある原子力発電所。核施設内でのシビアアクシデント。そして津波。破壊されていく都市。 巨大怪獣同士の決戦ものとして引き継がれてきた日本のゴジラシリーズでも、1998年のGODZILLAでもない。水爆怪獣として誕生
ギョッとした話「核実験成功を祝うケーキカット」 iRyota25 2014.04.07 1 3,043 0 何の写真だろうかとキャプションを読んでみると、「ビキニ環礁の実験成功を祝い、きのこ雲のかたちをしたケーキに入刀する司令官と妻」とある。妻の髪飾りもまさしく、きのこ雲。 1946年、ビキニ(エニウェトク環礁)で行われた核実験は、ニューメキシコ、広島、長崎に次ぐ、
原発と原爆、そしてゴジラ iRyota25 2014.04.09 1 2,174 0 映画「朝日のあたる家」のワンシーン。主人公の一人の少女が教室で原発と原爆を言い間違えるシーンがあった。 原爆じゃないよ、ゲ・ン・パ・ツとクラスメートから笑われちゃうんだけど、映画を見ながらぼくもプッと吹き出した。原爆は兵器。でも原発は発電のための設備――。 で
第五福竜丸から採取された「死の灰」 iRyota25 2016.03.01 0 3,883 0 1954(昭和29)年、現地時間午前6時45分、マーシャル諸島のビキニ環礁で「キャッスル作戦・ブラボー実験」と名付けられた水爆実験が行われた。核爆発で沸き上がったキノコ雲は高さ34.2kmに達し、約160km離れた場所で操業していたマグロ延縄漁船「第五福竜丸」をはじめ多くの漁