東北には「ひまわり」がよく似合う iRyota25 2014.08.01 2 2,511 0 いまから3年前、廃墟のようになった町に小さな双葉が芽を出した。ガレキと呼ばれる被災物に覆われ、町はまだくすんだモノトーンの世界だった頃のことだ。津波に襲われた後、晴れた日には塩が浮き上がるような固い地面から芽生えた若葉に、たくさんの人たちが心を撃たれたとい
ガレキと呼ばないで(2013年6月4日・岩手県大船渡市越喜来) iRyota25 2013.06.13 2 2,496 0 岩手県大船渡市から国道45号を北上。三陸道路と呼ばれる自動車専用道路区間が終わって、坂を下ったあたりから海沿いへ。 地名は越喜来。「おきらい」と読む。吉浜村、越喜来村、綾里村が合併して気仙郡三陸町になった後、2001年に大船渡市に編入された海辺の町だ。 45号から海
あなたの愛車がこうならないという保証はない iRyota25 2015.10.07 2 1,521 0 クルマ好きな方にはショックかもしれませんが、津波後に火災にあった自動車の成れの果ての姿を何枚か写真で紹介します。 クルマの話に入る前に。先日、岩手県の大槌町に行った時、小鎚川の河口の水門が撤去されていてびっくりしました。かさ上げ以外には分かりやすい形での復
「どこがどう変わった?」2016年末の富岡町 iRyota25 2016.12.23 2 4,610 0 北から南まで、事故原発のすぐ近くを通って通り抜けできるようになった国道6号線。南相馬方面から南下していわき市に向かう途中、帰還困難区域を抜けた先の富岡町南部を歩いた。 歩道橋に括り付けられた「富岡は負けん!」という横断幕は、これまで何度も付け替えられて来たも
ガレキと呼ばないで(電柱) iRyota25 2013.05.24 2 3,066 1 陸前高田の町の中心部で、不思議な物体に出会った。 地面から鉄線の束が湧きだして、踊るように輪を描いている。 いったい何だろう? 地面から電柱の鉄筋が “ 生えている ” のは、あちこちで見かけるが、こんなの初めて見た。 鉄線の束のところどころに、亜鉛メッキされた金属
復興支援ベース アーカイブス iRyota25 2013.12.27 1 2,463 0 復興支援ベースに掲載された過去の記事から、もう一度読み返してみたいものを取り上げて紹介していきます。 84歳、みつぎさんの言葉が刺さります。 女川の離島に生まれ、女川に嫁ぎ、昭和三陸地震、チリ地震、そして東北大地震と3回の津波に遭遇した阿部みつぎさん。人生への
バニラスプーンの物語 iRyota25 2013.10.24 1 2,171 0 アイスクリームのスプーンってどうしてあんな形をしているんだろう。 喫茶店でアルバイトしていた時、ふと疑問に思った。 ティースプーンやコーヒースプーン、ヒメフォークなどなどたくさんをトーションで拭きながら先輩に聞いてみると、 「器を舐めなくてもいいように」 と単
ガレキと呼ばないで(楢葉町木戸周辺の変化) iRyota25 2013.07.05 1 2,416 0 2013年6月22日、2カ月ぶりに楢葉町に入った。 最初に木戸駅周辺に来たのは今年の3月7日、次は4月19日。 ガレキと呼ばれるのを拒んでいた被災した物やクルマ、そしてあの貨車はどうなっているのだろうか。 伸びる夏草のほか、恐ろしいほど変わらない光景 想像していたことだが
大船渡駅前の時計塔 iRyota25 2013.10.24 1 2,305 0 3時24分。津波が町に到達した時間で時計は止まっている。 時計塔がいまも立ち続けているのは岩手県大船渡市の沿岸部、大船渡駅前。 港からは200mも離れていない。 駅の東側を南北に走る県道230号線。大船渡駅と盛駅、ふたつの市街地を結ぶ線路に沿って走る道。国道と並行する