貸し農園で始める野菜作り(8)

orangeoor18

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・子供が自分で野菜を収穫することで食に関心を持てる
・出来るまでの過程を知ることで命の大切さを学べる

食育を目的として始めた、貸し農園による家庭菜園。前回の記事では、じゃがいもの収穫を行いました。

春前に種を蒔いた大根、小かぶ、人参、ほうれん草は間引き(複数の苗から一部を残して生育を促す)をしなかったことで、狭い場所にひしめきあいながら育ちましたが、無事に収穫できました。大きさはまばらですが、自分たちで食べる分には問題ありません。大きさにあわせて使い方を変えればおいしく食べられます。

例えば大根は、スーパーなどで売っているものに近い大きさもあれば半分以下の大きさも獲れます。大きい大根は煮物などに使う一方で、小ぶりな方は辛みを強く感じるので大根おろしにするなど用途を分けています。

 貸し農園で始める野菜作り(7) by orangeoor18
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夏野菜の手入れ

仕立ての準備を行った夏野菜も順調に育っています。成長が早く、放っておくとジャングル化するので、つるや枝の手入れを少しずつしています。ただ、トマトはしばらく放置していたこともあり、すでに手を付けづらい状態になりつつあります・・。上を伸ばしてあげたいのですが、横に広がっていき他の野菜にも絡みそう。自由奔放なトマトです。

晴れた日の朝、野菜がそれぞれどんな状態か確認するのですが、毎回欠かさずにしていることがあります。

それはズッキーニの交配作業です。様々な野菜は花が咲き雄花の花粉が雌しべにつくことによって種ができ、種を守るように実が大きくなっていきますが、受粉は主に蜂がしてくれると思います。

ナスやトマトの場合は、花に雌しべと雄しべ両方があり、雌しべに花粉がついて受粉。また、キュウリは雌花と雄花が両方咲くものの、受粉せずに実が大きくなっていく性質があります。

なので、育てている夏野菜のほとんどは、実がなるまでのお世話はそれほど必要がないものの、ズッキーニは例外。

花が咲いた時期にあわせて人工受粉を行います。ただここで難点が・・・。受粉させるには、雌花と雄花が両方咲くタイミングを待つ必要があります。今回は1株のみで育てていることもあり、同時に咲いていない場合もあります。しかも花が咲くのは朝の6時~8時程度の短い時間のため、機会が限られているのです。(同じ科目のカボチャ、スイカもこの作業が必要)

貴重なタイミングを逃してはいけないという思いで、晴れた日の朝は欠かさず花の咲き具合をチェック。そのため、両方咲いていたときは「よくぞ咲いてくれた!」とテンションが上がります。

人工受粉をしてみます

作業自体は簡単。写真のとおり雄花の花びらを取り、花粉を雌しべに付けるといった作業です。

こちらが雄花
こちらが雄花
こちらが雌花
こちらが雌花
軽くチョンチョンと花粉をつけていきます
軽くチョンチョンと花粉をつけていきます

受粉をさせた場合とそうでない場合は実の大きさが異なります。しなかった場合は手のひらに収まる程度。それでも食べることは出来るので、1本丸々焼いて食べています。

受粉後、実は2~3日かけて大きくなります。好みに寄りますが、スーパーなどで売っている形よりも少し大きいぐらいが個人的な食べ頃です。多少味が薄まっても肉厚な感じいいです。

受粉させていないとこのように実が小さいまま収穫することになります
受粉させていないとこのように実が小さいまま収穫することになります
一方、受粉した実はスクスク育っていきます(30cmくらいあると思われます)
一方、受粉した実はスクスク育っていきます(30cmくらいあると思われます)

食育の一環で始めた野菜づくり。最近は息子が自ら収穫に行き、今まで食べなかった野菜を食べるようになるなど、少しずつ自分たちで野菜を育てていることの影響が出始めています。今後も子どもと一緒に楽しく育てていきたいと思います。

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