絵画鑑賞を楽しむ ~十二支ならぬ十二絵画~

baikinman

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絵画に興味がないなんてもったいない!
絵画を楽しめれば人生が豊かになる!

という個人的な思いから、ちょっとでも興味を持てるような鑑賞方法を考えていきます!

今回は十二支ならぬ十二絵画!!

先日見たカマキリ先生の十二虫に非常に感動して、「絵画でも出来るんじゃない!!」という閃きから、十二支の動物で最も自分の納得できる絵を考えてみました!

カマキリ先生の十二虫
 カマキリ先生の十二虫
www2.nhk.or.jp  

一応自分の中でルールを決めました。

・自分が「好き」もしくは「気になる」絵から選定
・画面の中での動物の占める面積はこだわらない
・同じ作家は他の干支では使えない

最初から躓きました。。。

ネズミって言うとバンクシーがいいかなぁとは思っても、作品は決めかねてしまう。。。

その中で選んだのがコロナ禍を象徴してるこの作品。

ネズミがユーモラスでかわいい。

バンクシー
バンクシー

www.cnn.co.jp

マルク・シャガールとパブロ・ピカソのどちらにするかかなり迷いました。

ピカソの絵は私には好みではないのだけれど、ゲルニカは本当に素晴らしく時間を忘れて眺めてしまう作品なのでこちらに決定!!

巨大なモノクロ絵画に圧倒されます。

ただ、これはギリシア神話の怪物ミノタウロスとも解釈されているようですが。。。

パブロ・ピカソ『ゲルニカ』
パブロ・ピカソ『ゲルニカ』

artmuseum.jpn.org

虎と聞いて最初に思い浮かんだのはクノップフ『スフィンクスの愛撫』。

これは模様が豹?

虎じゃないけどもうこれ以外にしっくりこないので、肉食獣つながりで虎ということに・・・。

フェルナン・クノップフ『スフィンクスの愛撫』
フェルナン・クノップフ『スフィンクスの愛撫』

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これはすぐに出てきました。

調べるまでもなく、デューラー『野うさぎ』一択です。

このもふもふ感をリアルに表現しているところは素晴らしいとしか言いようがないです。

大好きなデューラーがこんな可愛いうさちゃんを描いているなんて♪

アルブレヒト・デューラー『野うさぎ』
アルブレヒト・デューラー『野うさぎ』

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パオロ・ウッチェロの『聖ゲオルギウスと竜』と迷いつつラファエロの勝利!

ただ、ドラゴンはいまいちピンときていないため、家族(父)に聞いてみると「北斎じゃないか?」とのこと。

なんか違う。。。ということで却下。

暫定でラファエロに。

ラファエロ・サンティ『聖ミカエルと竜』
ラファエロ・サンティ『聖ミカエルと竜』

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アダムとイブを題材にすると必ず出てくる蛇。

なので蛇の絵は比較的探しやすく、好きな絵画も多いので迷ってしまったのですが、あえてメデューサです。

他の干支とのバランスも考えました。

カラヴァッジョの描く人物は本当に気味が悪く印象的です。

ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジオ『メドゥーサ』
ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジオ『メドゥーサ』

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最初に思い浮かんだのがナポレオンがまたがった馬の絵。

ただ、マルク・シャガールの馬も気になるところでしたが、最初のイメージを重視しました!

またまたシャガールの敗北。。。

ジャック=ルイ・ダヴィッド『サン=ベルナール峠を越えるボナパルト』
ジャック=ルイ・ダヴィッド『サン=ベルナール峠を越えるボナパルト』

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羊は画面の中では小さいのだけれど、存在感は抜群です!!

ヤン・ファン・エイクは最高に好きな画家なので、これ以外には考えられません。

不動の羊です。

ヤン・ファン・エイク『ヘントの祭壇画』
ヤン・ファン・エイク『ヘントの祭壇画』

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猿は本当に無い。。。

めちゃめちゃ迷いました。

家族(父)に質問してみたら「牧谿(もっけい)が有名だろ」との助言があったのですが全く知りません。。。。

調べてみてもピンと来ない。。。。

家族(父)が水墨画押しすぎていまいち私とは合わず。。。

再び探して見つけたのがルソー!!

ルソーは虎で採用する予定でしたが、選定基準(好きor気になる)に達した猿がなかったためこちらで採用!

ルソーの植物は魅力的すぎる!!!

アンリ・ルソー『異国風景』
アンリ・ルソー『異国風景』

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鳥も題材としては多くの画家が描いています。

ルネ・マグリットのハトも捨てがたいのですが、伊藤若冲の鳥は最高に素晴らしいのでこちらに決定。

どの絵がいいという選択はできません。
若冲の鳥の絵すべてです。

と言いたいところですが、『動植綵絵』の鳥としました。

伊藤若冲『動植綵絵』
伊藤若冲『動植綵絵』

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たくさん描かれていそうで以外に探すのが大変だったのがじつは犬。

ピンとくる絵画がない。。。

う~ん。

今度は家族(母)に聞いたところ、「ベラスケスじゃない?」

ようやく私の求めているところを理解したらしい家族たち。。。

もっとピンとくる絵はありそうだけれど取り敢えず採用!

ディエゴ・ベラスケス『ラス・メニーナス』
ディエゴ・ベラスケス『ラス・メニーナス』

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十二支の中でおそらく題材として一番描かれていないのではないかと思われる猪。

探しに探してようやく見つけたのが、アルチンボルド『大地』。

というか、この絵だけで「子・丑・卯・午・未・申・戌・亥」が揃うチート絵画。

猪がどこにいるか分かりますか??

というか、これは豚なのか??

ジュゼッペ・アルチンボルド『大地』
ジュゼッペ・アルチンボルド『大地』

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まとめ

最初に自分に課したルール内で、「納得」をどう捉えて決めるかが非常に難しいところです。

他の干支との兼ね合いで変更したりなんてこともありましたが、かなりムキになって考えてしまいました。

すぐに出てこない動物は、探しているうちにいろいろな絵を見ていることもありました。

絵画を楽しむにはこういう縛りがあっても面白いと感じます。

私の場合は検索が非常に下手なので、家族に聞いたりして絵画を通してコミュニケーションが生まれたと思います。

目的を持って探してみると、苦手という気持ちがいつの間にか消えて夢中になって見ているということもあるかもしれません。

自分が「好き」もしくは「気になる」絵から選定というルールによって、絵から自分の嗜好を探ることも出来るかもしれません。

ぜひやってみてください!

最終更新:

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  • P

    pamapama

    とても面白かったです!ほかの動植物、自然、人工物(建物など)などなどいろんなテーマでどんどん展開して欲しいです♪