絵画鑑賞を楽しむ ~独断と偏見でランキング part 1~

baikinman

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絵画に興味がないなんてもったいない!
絵画を楽しめれば人生が豊かになる!

という個人的な思いから、ちょっとでも興味を持てるような鑑賞方法を考えていきます!

基本的には小難しく考えないで直感で好きな絵を見ればいい!という思いで書いています。

今回は、「自分の独断と偏見でランキングを作る」をやってみます。

膨大な絵画から何をランキングすれば良いんだ?ということで例えば

・イケメンランキング
・美女ランキング
・恐怖ランキング
・行ってみたい風景ランキング
・食べてみたい美食ランキング
・奥さんにしてみたい人ランキング

などを自分で作って見ると、ただ漠然と見るよりも楽しめるかもしれません。

さっそく私も独断と偏見でランキングをやってみました!

今回は癒しを求めて、「美女ランキング」を更にマリア様縛りで選んでみました。

まずは「聖母マリア」「絵画」で検索すると出てくるのがこちら。

 聖母マリア 絵画 - Google 検索
www.google.com  

第5位 受胎告知 (レオナルド・ダ・ヴィンチ)

絵画好きの両親に「マリア様と言ったらどの絵が好き?」と聞いて、出てきたのがレオナルド・ダ・ヴィンチの受胎告知。

理由を聞くと、「テンペラ画で非常に繊細に描かれていて、完成度が高く、聖母の理想。」とのことでした。

確かに素晴らしいし私も好きな作品です。

レオナルド・ダ・ヴィンチの描く女性の中でも、このマリア様は穏やかに見えますが、無表情が若干怖く感じてしまう・・・。

でも美しいです。

ということで、5位でした。

受胎告知 (レオナルド・ダ・ヴィンチ)
受胎告知 (レオナルド・ダ・ヴィンチ)

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第4位 ヘントの祭壇画(ヤン・ファン・エイク)

このマリア様は二重顎だし、過度な宝石類がマリア様というよりも女王様っぽい。

高貴な感じはするけれど自分の中にあるマリア様像とは何かが違う。

だけれどヤン・ファン・エイクの世界が好きなので入れました。

いろいろイチャモンを付けていますが、マリア様は美しいです。

実は12枚のパネルで構成されているうちの1枚です。

この緻密な描写はたまりません。リアルではなく、緻密!

全体(12枚のパネル)の大きさは縦約3.4メートル×横約4.4メートルで、思いの外大きい作品なのにこの緻密さ!!ブラボー!

ヘントの祭壇画(ヤン・ファン・エイク)
ヘントの祭壇画(ヤン・ファン・エイク)

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ヘントの祭壇画(ヤン・ファン・エイク)
ヘントの祭壇画(ヤン・ファン・エイク)

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ヘントの祭壇画(ヤン・ファン・エイク)扉を閉じた状態
ヘントの祭壇画(ヤン・ファン・エイク)扉を閉じた状態

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3位 美しき女庭師(ラファエロ・サンティ)

ルネサンスの三大巨匠の一人、ラファエロ・サンティの24歳のときの作品です。

この若さでこの絵っ!!!

37歳の生涯で数多くの聖母子を描いています。

『牧場の聖母』や『ヒワの聖母』も同じような構図(マリアを頂点にキリストとヨハネを三角形に配置)ですが、キリストと見つめ合っているこのマリア様の表情が一番母性が溢れているように感じます。

暖かな雰囲気のあるマリア様です。

過去にこの絵の模写をしたらマリア様の半眼が不気味になり、凄さを思い知りました・・・。

僅かな狂いも許されない・・・。

美しき女庭師(ラファエロ・サンティ)
美しき女庭師(ラファエロ・サンティ)

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牧場の聖母(ラファエロ・サンティ)
牧場の聖母(ラファエロ・サンティ)

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ヒワの聖母(ラファエロ・サンティ)
ヒワの聖母(ラファエロ・サンティ)

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2位 書籍の聖母(サンドロ・ボッティチェリ)

人間を超えた神聖な佇まいは、まさに聖母。

神聖さはナンバーワンだと勝手に思っています。

この絵は何と言っても鮮やかな青の衣装が目を引きます。

この美しい青色は、当時高価な顔料だったウルトラマリン(ラピスラズリから採れる)を使っていたからこその発色だそうです。

この絵を見ていると、清廉で冴えた空気が漂っているような印象を受けます。

試しに他の聖母と見比べてください。

キリスト教文化圏(主にヨーロッパ)の芸術作品のモチーフとして、聖母、あるいは聖母子、受胎告知の場面などは頻繁に描かれる。これらの美術作品においてマリアは青い服を着ることが多いが、青色は聖母マリアの象徴の色であるためである(海星)。同時に処女の象徴である白百合、神の慈愛を示す赤色が共に用いられることが多い。

聖母マリア - Wikipedia

書籍の聖母(サンドロ・ボッティチェリ)
書籍の聖母(サンドロ・ボッティチェリ)

www.musey.net

第1位 聖母子と天使(フィリッポ・リッピ)

フィリッポ・リッピのマリア様は本当に繊細で美しい!

なんでこんなに綺麗なんだ!

サンドロ・ボッティチェリの師匠だけあって作品の雰囲気も似ていますが、こちらのマリア様のほうが人間味があるようにも感じます。

フィリッポ・リッピの性格は惚れっぽく、修道士にも関わらず奔放だったと言われています。

この作品のモデルは修道女ですが、後にフィリッポ・リッピの妻になります。

そんなことを知ると、モデルに対しての思いがマリア様に反映しているようにも感じられます。

好きな絵から画家について調べると、思いがけない発見が!

そうやって知識を入れて、改めて絵を鑑賞すると新たな視点が生まれて更に楽しいですね♪

聖母子と天使(フィリッポ・リッピ)
聖母子と天使(フィリッポ・リッピ)

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ルネサンスの三大巨匠

聖家族(ミケランジェロ・ブオナローティ)
聖家族(ミケランジェロ・ブオナローティ)

ルネサンスの三大巨匠が二人出てきたので、残りの一人のマリア様もご紹介します。

この絵画を見たときに私が思ったのは「逞しいマリア様だな」です。

なんだか細マッチョな感じがします。鍛えているのでしょうか。

お母ちゃん感が醸し出されているため、残念ながら圏外です。(マリア様はおそらく鍛えていません。)

彫刻のマリア様ランキングでは「ピエタ」は、第一位です!!

ピエタ(ミケランジェロ・ブオナローティ)
ピエタ(ミケランジェロ・ブオナローティ)

ja.wikipedia.org

まとめ

一人ひとりが独断と偏見でランキングを作ったら、絵画が少し身近にならないかとの期待で書いた今回の記事。

好き勝手書いていますが、絵画の見方なんて自由だと思います。

私の書いたランキングからマリア様の絵画に興味を持ってもらえたら幸せです。

「絵には興味がない」からちょっとでも心動くように、今後も鑑賞方法を考えていきます!

沢山の人に絵画を楽しんでほしいとの願いを込めて。

最終更新:

コメント(2

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  • C

    cha_chan

    絵画を気軽に楽しむためにランキング形式にしてしまうとは素晴らしい発想ですね!
    美女ランキング以外も非常に興味があります。ぜひ続編をお待ちしております。

  • P

    pamapama

    > 絵画が少し身近にならないかとの期待で書いた今回の記事。
    > 好き勝手書いていますが、絵画の見方なんて自由だと思います。
    ありがとうございます。西洋の宗教画にはどうしても身近に感じられない雰囲気があるのですが、その縛りが取れそうな気がしてきました♪