絵画に興味がないなんてもったいない!
絵画を楽しめれば人生が豊かになる!
という個人的な思いから、ちょっとでも興味を持てるような鑑賞方法を考えていきます!
これからご紹介するのは、私が好きな絵画3点です。
好き嫌いはあると思うのですが、まずは御覧ください。
3枚ともなんだか不気味な絵。
この中に、精神に異常をきたし父親をナイフで殺害した作家がいます。
さて、どの作家でしょうか。
狂気が潜んでいるように感じる絵はありますか?
正解は。。。
正解は1枚目の絵を描いたリチャード・ダッドです。
そんな風に背景を知って改めて鑑賞するとどんな風に見えるでしょうか。
初見での鑑賞時と変わったりしますか?それとも変わらなかった?
もっと画家について知ると、さらに違う見え方もするかもしれません。
リチャード・ダッド
・1817年生 - 1886年没
・イギリスの画家
ヒエロニムス・ボッシュ
・1450年頃生 - 1516年没
・ネーデルラント(現在のベルギー、オランダ、ルクセンブルクの3か国)の画家
ピーテル・ブリューゲル
・1525年-1530年頃生 - 1569年没
・ブラバント公国(現在のオランダ)の画家
活躍した時代や国だけですが、もっと調べれば家族構成や思想なんかも分かるかもしれません。
それらの情報を知ると、絵画への理解の視点が増えたり、自分の絵画への向き合い方が変わったりするかもしれません。
時代といえば、ボッシュの活躍した時代はイタリア・ルネサンスの最盛期。
レオナルド・ダ・ヴィンチ(1452年生 - 1519年没)と同時代の画家だったんです。
そんな情報が入るとヨーロッパの北と南の違いで随分趣が変わって面白いと思いつつ、またまた自分の中で絵画に対しての見方が変わったりするでしょうか?
この中に。。。
次は3点の絵を見てもらいます。
さてこの3人の中に、1人だけ他の2名と何かが違う浮世絵師がいます。
何が違うか分かりますか?
利き手?時代?国籍??
その違いは性別です。
では、女性の浮世絵師が描いた絵がどれか分かりますか?
絵に女性っぽさを感じますか?それとも性別による特徴はない?
正解は
正解は2枚目の絵で作者は葛飾 応為(生没年不詳)です。
1枚目は応為の父親である葛飾北斎(1760年生 - 1849没)の「北斎漫画」。
3枚目は歌川 国芳(1798年生 - 1861年没)の作品です。
北斎と言うと「冨嶽三十六景」が有名ですが、こんなコミカルな絵や大胆な春画も描いています。
誰が描いたか言わなければ、ひと目見て北斎だとは思わないかもしれません。
まとめ
今回は背景を知る前と知った後では、見え方が変わってしまうかもしれないという実験でした。
何も知らずに鑑賞できるのは、知らない間だけの楽しみ方です。
知ってしまったら、知らないときには戻れない。
だからこそ、なんの前知識もなしに鑑賞するのも面白いのではないかと思うんです。
例えば「〇〇賞を受賞」や「〇〇億円で購入」、「〇〇会所属」なんて背景を知らないほうが、シンプルに絵画そのものを楽しめるかもしれません。
まずはノー知識で鑑賞してみてはいかがでしょうか。
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