【シリーズ・この人に聞く!第185回】土の研究者 藤井一至さん

kodonara

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研究活動としては、宝探しをしています。40年前に先輩が岩石粉末を土に埋めたそうなんです。岩石が土になるのを調べる実験です。埋めた本人はもう亡くなっていますが、その地図が残っていて、地図を頼りにそのタイムカプセルを探しています。岩からどうやって土に変わるのか?土はなぜ簡単にできないのか?を研究したい。100年に1センチしか土はできないというのが通説ですが、本当にそうかな?と。岩がどうしたら早く土になるのかを調べてみようと。もうひとつは、土の微生物によるバナナの病気の研究です。インドネシアへ行けない代わりに、温室でバナナを栽培して。病気に強いバナナと土を育てる方法を調べる予定です。土だけでなくバナナのプロにもなりたいと思っています。

編集後記

――ありがとうございました!藤井さんの観察力は、小学生の自由研究で既に発揮されていますが、成長と共にその視点を伸ばしてこられたのは、その時々で知りたい!と思えるコトがあったからでは?と感じました。土への愛をはじめ家庭菜園に注ぐエネルギーも素晴らしく、きっと子育ても観察しながら成長を楽しんでいらっしゃるはず。ナゾに溢れた土の研究、これからも応援しています。

2021年5月リモートによる取材・文/マザール あべみちこ

活動インフォメーション

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藤井一至 著
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定価 1,012円(税込)
発売日 2018/8/17

世界の土はたった12種類。しかし、毎日の食卓を支え、地球の未来を支えてくれる本当に「肥沃な土」はどこに?そもそも土とは一体何なのか?泥にまみれて地球を巡った研究者の汗と涙がにじむ、一綴りの宝の地図。

大地の五億年 せめぎあう土と生き物たち (ヤマケイ新書)
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藤井一至 著
山と渓谷社
定価 990円(税込)
発売日 2015/11/20

生き物が土を変え、土が生き物を変えてきた。植物・動物・ヒトの歩んだ道を、土壌学者が掘り起こす。

このページについて

このページは株式会社ジェーピーツーワンが運営する「子供の習い事.net 『シリーズこの人に聞く!第185回』」から転載しています。

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