絵画鑑賞って楽しい!
フランスで発行された、「どうやって子どもに絵画の見方を教えるか」というテーマで書かれた本です。
国内にいくつもの美術館があり、名画が所蔵されているフランスは、子どもの絵画に対しての教育が面白いと思いました。
例えばフラ・アンジェリコの「受胎告知」。
マリアのもとに天使が訪れて、キリストを授かっていることを伝えている様子を描いた絵です。
私はその絵の緻密で配色の美しところや、額縁で区切られた下方に描かれたマリアの人生が、宝箱を広げたようで好きな絵でした。
しかし、本の中で子供が「目の前に天使がいるのにマリアはどおして驚かないの?」という問いかけ。
私は、そういう画風の画家なのだろうというぐらいの認識で鑑賞していましたが、
本では天使が見えているのは絵を見ている私たちだけで、マリアには見えていないという衝撃の回答でした。
雰囲気で絵を見ていましたが、その絵の構図には意味や意図がある。
そんなことを、子どもの疑問に対して分かりやすくの回答しています。
小難しと思われがちな絵画の鑑賞が楽しくなる本です。
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