あけましておめでとうございます。ことしもわたし自前のラーメン画像を使ったGoogle画像検索におつきあいください。
昨年100%の確率(←わたしの解釈では)で「家系ラーメン」=「韓国海苔」という結果をたたき出したGoogle先生。むしろ今後それ以外の結果を出されてしまうと「おもしろ上の都合が悪い」ので次なる家系ラーメン探訪は小休止。2020年の初回はこんな「系」から始めてみます。
小田原系
近隣市町にあるラーメン屋さんを適当に調べていて初めて知ったのがこの「小田原系ラーメン」の存在でした。
小田原市にある「味の大西」さんを発祥とするいくつかのお店で食べられる豚骨醬油ラーメンのことだそうで、さっそくとある週末に伊豆半島の東側まで足を延ばして食べてきました。
「右近」さん(伊東市)
伊東市八幡野にある「右近」さんはラーメン屋さんではなく食堂で、とんかつやどんぶり類などもみんなウマそうですが、店主さんが先ほどご紹介した「味の大西」さんでラーメンを学んだということでラーメンも大評判。
実際この日のお客さんも大半がラーメン類を注文していました。写真はこちらです。
イイ感じですね~。注文した味玉ラーメンはワンタン2個入り。豚骨醬油といっても家系のそれとは違ってスープに濁りはなく、豚の骨というよりは肉と脂のパワーを感じさせるしっかりした醬油味でした。
分厚いバラ肉のほか、低温調理っぽい薄切り(ロースかな?)のチャーシューも入っています。あと「三つ葉」が乗っているのは大西さんを始めとする小田原系に共通する特徴です。さあ、この写真でGoogleラーメンを実行すると…?
おっ……と、「asian soups」か…。これは初めてのパターンだったかな?
これだけ具だくさんのラーメンなのに、画面右にあるwikiを持ってきて「場合によってはほとんど装飾をせずにそのまま供される(のがasian soups)」という解説を充てるちぐはぐさ。
しまいには「彼らは通常(中略)牛乳やクリームなどの乳製品が不足しています」と西洋的価値観の押し付け。余計なお世話です。
画面下の「類似の画像」ではことごとく有名店のものであろうラーメン写真を返しておきながら、「アジアのスープ」というアバウトな検索結果は何だろう、「ONE ASIA」ってことかな?
いまや欧米にだって行列のできるラーメン屋さんがあるというのに、2020年の初っ端から脇の甘さを露呈しているGoogle先生です。
東京オリンピック・パラリンピックもあってとんでもない数の外国人がラーメンを食べに来る2020年。へっぽこGoogle先生にも美味しいラーメンをたくさん食べさせて鍛えなければいけないようですね。
最終更新:
iekei
素晴らしい考察だと感じました。
monomoney さんの上げた写真では、日本人では一瞥してラーメンと判断できますが、麺が写っていないため
「透き通ったスープ上に、アジアチックな肉野菜卵海苔片」ということで「asian soups」になったのかな。と楽しく空想できました。
「系」のラーメン探訪、楽しみにしています。
monomoney
コメントありがとうございます。おっしゃるとおり「麺が写っていない」ことと、ひょっとしたら「三つ葉」を「パクチー」と見立てて「アジア」を導いたのかも知れません。次に試そうと思っている「系」も麺が見えないタイプなので果たしてどうなるか、ご期待ください(*^-^*)