手持ちのラーメン写真をGoogle画像検索にかけたら「店名を特定した」とか「沖縄や海外の麺料理として判定された」とか、「家系は『韓国海苔』と判定された」とか。
今となっては何を語っても虚ろな気持ちがふわふわと空を漂うだけです。今回はGoogle画像検索に何も期待せず、淡々と作業を続けましょう。
「貝出汁らぁ麺 燈や」さん(三島市)
貝のダシという特徴豊かなラーメン屋さんが登場しました。貝は大好きなのでとてもうれしいです。「燈」は「ともしび」と読みます。
スープをすすれば「おお!貝だ貝!すごく貝!」のひとことが口を突いて出ます。アサリと、ホタテも入っているのかなあ、優しいけれどお前に夢中なコハク酸特有の旨味がガツンとやって来ます。
この燈やさんでは醤油と塩の2種類をいただきました。画像検索結果はこちらです。
どちらも「ボウル」と判定されました。レンゲをわかりやすく置いたのに「スプーン」判定はありませんでした。最近の「器ファースト」な傾向は動いていないようです。
「麺奏 弥栄」さん(沼津市)
こちらも難読店名ですね。「麺奏 弥栄」は「めんそう いやさか」と読みます。
最近のお店だと柔らかいメンマや低温調理のしっとりチャーシューあたりは標準装備なんでしょうか。おいしいですよね。ただしわたしがこちらのお店に強く惹かれたのは
「いい醬油。いい鰹節」
です。ほかに煮干しのラーメンや魚介豚骨もありましたが、今回は「うまい醬油ラーメンが食べたい!」の一心。腹にも心にも気持ち良く願いが叶いました。
この時わたしたちのほかのお客さんは女性のひとり客がお2人。額に滲む汗をハンドタオルで丁寧に拭きながら、満足そうな表情で食べていらっしゃいました。醤油のグルタミン酸と鰹節のイノシン酸。わかりやすく美味すぎる相乗効果ですね。
ということでこちらの「手打ちラーメン(醤油)」と「テビヤマ」の2種類を画像検索してみましょう。
はい。こちらもボウルですね。ボウルじゃないですけどね、お次はこちらの写真へ。
ここでスプーンが来ました。
前回の最後に「serveware(給仕の道具)」という結果が出てきた時の
"「これは既にボウルでもなく『給仕の道具』という『もっと大雑把な捉え方』に変わったのではないか、わたしはまさに今、その瞬間に立ち会ったのではないか」"
という仮説も空しく、これと言った工夫もなくボウルボウルを繰り返したと思ったら気まぐれにスプーンを持ってきたり。つまり「味も素っ気もありゃしない」という検索結果でした。つまらねえ大人になっちまったな、Google先生は。
世界のGoogleによれば、わたしはボウルやスプーンを頼んだに過ぎず、そこにラーメンなんてなかったことになります。つまりゼロカロリーです。良かったです。
最終更新:
iekei
すばらしいグラフィックでした。
私は先程食事を摂ったばかりですが、この4杯を見て再びお腹が減り始めました。
たまらないですね。
Google の結果はもはやどうでもいいかなと思っていたのですが、ボウル、スプーン・・・
よくよく見ると、テビヤマさんの丼はすごく味のある面白い丼であることに気づきました。
そして燈さんに至っては、丼の吸い込まれそうなほどの美しい白と、レンゲの滑らかな曲線にしばし見入ってしまいました。
たしかに、ボウル・スプーンにも注目する価値があるのかもしれません。
私事ですが、最近家庭で作る天下一品、略して家天一について構想をはじめました。
永らく食べていなかったのでもう味を忘れちゃったよ。ということで最も近場の天下一品である、浜松市の船越店で食べてきました。
たしか、割り箸を指しても立ち続けるほどのこってりだったような。。。と指してみたのですが意外とサラッとしたものでした。
舌が覚えているうちに試作したいものです。
monomoney
奇遇ですね。わたしも京都のラーメンに思いを馳せていたところです。「第一旭」本店のラーメンが無性に食べたくなったのです。「試作」までいこうとするのはさすがiekeiさんですね。わたしは「通販」に頼ろうと思います(*^-^*)
iekei
京都つながりのラーメンに惹かれていたとは嬉しい限りです。
ご存知かと思いますが、焼津市上泉に「第二旭」というラーメン屋が昔から存在します。
京都の第一旭で修業された方のお店とのことです。
私は1度食べたのですが、肝心の第一旭を食べたことがなかったのでこの味が monomoney さんの欲する味かどうかはわからないところですが、ラーメンとしては美味しく楽しめました。
コロナが猛威を奮っている現在ですが、今後静岡県中部に遠征の際は寄ってみるのも悪くないかと思います。
monomoney
富士市には「第一旭」があり、昔はよく行っていました。ただし京都の本店の雰囲気は特別(となりが新福菜館っていうのもすごいですよね)で、もう一度あの雰囲気を味わいたくてたまらないのです。そういえばかなり昔、静岡市の鷹匠あたりにも「第二旭」というお店があったような気が。。