下を向いて歩き続けたところで「掘り出し物」の境界標なんてそう簡単に見つかるものではないのですが、今回は味わい深いものが見つかったと自負しています。それでは早速♪
ここが最前線
このタイプの境界標は「矢印の先端に境界線がある」ことを示すものですから、わたしの浅い知識ではこのように静岡県と三島市の先端どうしが突っつき合っている必要はないと感じます。
むしろ、ふたつが離れて「同じ線上の別の位置を指し示している」方がわたしたちは「線」を思い描きやすいと思うのですが、こんな状態になっているのは「当てつけ」なのか、それとも「仲良し」なのか、まあ前者な気がしますよねw。
境内は誰のもの
ここは三嶋大社の本殿の東脇から北に抜ける道。写真の黒い丸の位置に何かが埋まっています。
それがこれです。十字型に溝が切ってあるということは、境界線がここで交差しているということでしょうか?
神社の参道に境界がある…ここはいったい誰と誰と誰と誰のものなんでしょう?教えて神様。
こっちはまかせろ
こちらは十字型の境界標が近くに並んでいるもの。「そっちは頼む!こっちは任せろ!」と会話しているような頼もしさを感じます。
この近距離にふたつの十字型境界標…つまりこのふたつの境界標のまわりに「のべ6人」の所有者がいることを示しているのかも知れません。
「所有者銀座」といっていいのではないでしょうか。
新しきを訪ねて古きを知る
先ほどの写真のすぐ近くで見つけたのがこちらです。
小規模なコインパーキングの敷地内にある十字型の境界標を見て「駐車場収入は誰のもの?」なんて考えてしまうのは筆者が俗物な証拠ですね。
さらに注目したいのは手前の金属製の境界標の先にある大きな石に切られた溝。あくまでも推測ですが、これは前述ふたつの境界標が設置されるよりも前、この場所が駐車場になる前から存在する、天然石を使った境界標ではないでしょうか。
このような、手作り感あふれる古いタイプの境界標について知識がほぼないので、今後も興味を持って追っていきたいと思います。
おまけ
おまけをひとつ。かなり古そうな十字型の境界標と山椒の木。食べられる野草と境界標ばかり探しているわたしにとって、これ以上ない夢の競演です。このGW最大の収穫でした♪(修善寺の山深くにて)
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