家飲み充実大作戦 8 ~春の酒器~

monomoney

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緑の多いところへ行くとウグイスの鳴き声が聞こえます。中には鳴き声が頼りない子もいて「まだヘタだね」なんて笑ったりします。

ウグイスは8年ほど生きるそうです。つまり若い鳥だから鳴き方がヘタというわけではなく、あの「ホーホケキョ」という鳴き方をするのが「繁殖期のオスだけ」であるため、春になるとオスたちは毎年この鳴き方を一から練習している感じなのでしょう。

見事な鳴き声が聞こえてくると、自分の心まで澄んでくるようです。

そんな春にぴったりの酒器をご紹介します。

「うぐいす徳利」といいます。注ぎ口が端に寄っていて、反対側にはウグイスを模した小鳥がちょこんと乗っています。

この小鳥の脇には上の写真のようにスキマが切ってあり、お酒を注ぐとき、移動する空気がスキマを通ることによって「ひよひよひよひよ」と音が鳴ります。

正直なところあんまりウグイス感はないのですが、徳利を揺らすことによってウグイスっぽいニュアンスを出そうと思えば出せます。そしてお酒がこぼれますw。

立春朝搾りの「若竹」と。
立春朝搾りの「若竹」と。

わたしが購入したうぐいす徳利は最近のもので「梅にウグイス」というベタな絵柄ですが、もっと古くて渋いものも欲しいです(「うぐいす盃」というのもあります)。

近隣の陶器屋さんや古道具屋さんでは、うぐいす徳利自体を見かけたことさえないのです…渋いのを見つけたら即買いです。

舞妓さんがうぐいす徳利を見ている様子。札に「鶯徳利」「鶯湯呑」の文字が見えます。(絵葉書資料館蔵)
舞妓さんがうぐいす徳利を見ている様子。札に「鶯徳利」「鶯湯呑」の文字が見えます。(絵葉書資料館蔵)

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