閖上の記憶の代表の方は、震災のショックで喜怒哀楽を示さない子供達に対してこんな取り組みをしたとのことです。
1.がれきを使って楽器を作り、音を出した楽しんだ。
2.東日本大震災の日に見た光景を紙粘土で作った。
3.未来の閖上の姿を紙粘土で作った。
あの日の辛い記憶にあえて勇気をもって向き合い、心の中にため込んだものを吐き出すということが非常に重要といいます。
これは子供に限らず大人にとっても同じく大切なこと。
継続的な取り組みで多くの方が元気を取り戻していったといいます。
これからも多くの方が集い、元気を与える場であり続けてほしいと思います。
次に向かったのは「千年希望の丘」です。
千年希望の丘
「千年希望の丘」は、東日本大震災の津波により人が住めなくなった沿岸約10kmにわたって広がる6つの公園と園路の総称です。
丘と丘を園路(緑の堤防)でつなぎ、津波の力を減衰させる役割があるほか、いざという時の避難場所にもなります。
千年希望の丘がある岩沼市も震災で大きな被害が出てしまった地域で、市内の実に48%が浸水してしまったということで、この率は東日本大震災の被災地で最大とのことです。
そのため、この地は下記のような多重防御で人々を津波から守っていくと決めました。
・防潮堤
・千年希望の丘
・貞山運河
・かさ上げ道路
これまで、東北の沿岸部を回り、町を守る防潮堤やかさ上げの様子を見てきましたが、自分が見てきた中では「最も緑の多い防御策」であると感じました。
「千年先まで子どもたちが笑顔で幸せに暮らせるよう願いを込めて」と作られているこの公園。今後、いつまでもこの街に住む人たちの命を守っていってほしいです。
千年希望の丘を出発。東北みやぎ復興マラソンのコース沿いを南下していき、亘理町を目指していきます。
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