10月14日に開催された「東北・みやぎ復興マラソン2018」に参加してきました。この復興マラソンは、東日本大震災の被災地がコースになっています。被災地の今を感じられるコースとなっており、ほぼフラットで高低差もなく、記録を狙うランナーはもちろんのこと、フルマラソン初参加のランナーにとっても走りやすいコースとなっていました。
これまでに数回ハーフマラソンを走ったことがあったとはいえ、本当に完走できるかは当日まで心配でした。
今回は完走すると、雄勝石で作られた完走メダルがもらえます。このメダルが欲しかったので、何がなんでも完走すると決めました。
当日の天候は曇りで、肌寒い気温でした。走り始めるとちょうどいい感じになったので、これ以上気温が高かったり、日差しが強かったりとなっていたら大変だったかもしれません。コンディションにも恵まれました。ラッキー。
大会に関わる全ての人が、復興マラソンという趣旨を理解しているからでしょうか、終始暖かいイベントで、これまでに参加した他のマラソン大会とは違うのを体感しました。
沿道で応援してくれる方々から、「がんばれー」と同じぐらいの「ありがとう」という声をかけてもらえた事が忘れられません。これは復興マラソンだからこそ経験できたことだと思います。
コースは震災の被害を受けた場所です。走りながら周りを見渡せば、ここが被災地だという事を実感させられます。いまだに基礎だけが残ったままの家も各地に見られるし、復興に向けて新しく整備された施設もあります。時が止まったままの光景と、新たな一歩を進み出した光景が混在しています。走りながら、色々な思いが駆け巡りました。
これまでハーフマラソンは走った事があったので、20kmまではどんな感覚なのか体感できています。しかし、今回はフルマラソン。距離は2倍です。
まだ体験していない20kmの先は長かったです。特に25km〜35kmの間がバテました。「30kmぐらいから足が止まる」と聞いた事がありましたが、まさにその通りでした。
そんな状況の中でも強く心に残っていて、力をもらったのがこれらのメッセージです。
こんな暖かいメッセージを見ると言葉が出てきません。
35kmを超えてからは、体がきつくてもゴールが近づいてきたのを実感してきました。ちょうどこの辺りのコースは仙台空港が近いので、離発着の飛行機を見ながら、「飛行機が近いなー」と思いながら走っていました。飛行機好きなランナーにはたまらないでしょう。
目の前の1kmを意識しながら走っていればゴールに着くと思いながら、気がつくと「あと1km」の看板が。
「あと少し、あと少し」と思いながら走ります。
おぉー!42kmきた!
ついにゴール!
なんとか無事に完走できました。欲しかった完走メダルもゲット!
想像していた以上に重厚感があってカッコイイ!
今回は当日走った仲間が全員完走できて、感慨深いものがありました。自分1人だけで参加していたら、同じような感動は得られなかったと思います。
走り終わった後は、想像通り足が痛くて段差を歩くのが大変でしたが、体の疲れ以上に得られた満足感は大きいです!
復興ランナーとして参加できる「東北・みやぎ復興マラソン」は、とても素晴らしい大会でした。
走れることに感謝!最高!
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