【復興支援ツアー2018レポート】東北みやぎ復興マラソン2018に参加させていただきました! by akaheru

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VTRを視聴した部屋の隣は防災グッズが展示されています。

当時どういったものを利用して避難された方は寒さをしのいでいたのか、また小学校にはどういった備蓄品が置かれているのかなどの展示もあります。

津波が襲ってきた場合の避難場所を決めておくなど日ごろからの備えの大切さを訴えています。
津波が襲ってきた場合の避難場所を決めておくなど日ごろからの備えの大切さを訴えています。
校舎の屋上から見た荒浜の風景です。
校舎の屋上から見た荒浜の風景です。

荒浜の海岸はかつて30万本の松林が広がる美しい土地でした。そのほとんどが津波により流されてしまいました。

この辺りを襲った津波は海から4km内陸まで到達したとのことで、震災後は塩害の被害も大きかったと言います。除塩作業をしたもののお米を育てるのが難しく、その後、豆、麦と作る作物は変わっていきます。

この地は災害危険区域に指定されたため、住居を新たに建てることはできません。そういった背景もあり、ここには観光果樹園が作られることが今年の3月に決まったとのことです。

この土地の変化を見るためにも、必ずまた訪れたいと思います。

次に向かったのが、名取市の閖上地区です。

この地も津波による被害が非常に大きかった地域です。東日本大震災時、中心部にはおよそ5000人の方が住まれていたのですが800人もの方が犠牲になってしまいました。

まず向かったのは「日和山」です。

日和山は江戸時代に漁師さんが沖合いを見るため作られた人口山です。

日和山

東日本大震災で犠牲になった全ての方に対して、ここで祈りを捧げました。
東日本大震災で犠牲になった全ての方に対して、ここで祈りを捧げました。

閖上地区は当時避難場所が3か所ありました。

閖上中学校、閖上小学校、そして公民館です。

震災時、8mもの高さの津波がこの日和山を通過します。

その様子を見ていた公民館に避難をされた方が、ここでは危険なのではないかという判断をし、動ける人は公民館から閖上中学校へ移動を試みたのですが、残念ながらその途中に津波に流されてしまった方がいらっしゃったと言います。

この地区では14名もの中学生が命を落としており、その子たちの名前が刻まれた慰霊碑は震災後に建てられた閖上小中一貫校の一角に設置されています。多くの方になでてもらえるように、という願いから角がない丸みのある石碑になっているとのことです。

日和山を下りた後、同じ地区の「メイプル館」にお邪魔しました。

メイプル館はカナダ連邦政府などの支援により建設された施設です。カナダ産の木材を使用した建物内にはいくつもの飲食店が並び、この地の特産品・復興グッズなどを購入することもできます。

ここでお昼ご飯を頂きました!

メイプル館

メイプル館の入り口です。すごいおしゃれ。
メイプル館の入り口です。すごいおしゃれ。
地元の海鮮が味わえるお店やラーメン店、カレー屋さんなどが並びます。どこもおいしそう♪
地元の海鮮が味わえるお店やラーメン店、カレー屋さんなどが並びます。どこもおいしそう♪
どれも豪華で、みんな自分以外が注文したメニューが気になって仕方がない様子でした。
どれも豪華で、みんな自分以外が注文したメニューが気になって仕方がない様子でした。

美味しい昼食を頂き、お土産を買い込んだ後、メイプル館の隣に位置する「閖上の記憶」にお邪魔しました。

 閖上の記憶 | 閖上の記憶は、3.11東日本大震災の翌年2012年4月22日に 旧閖上中学校の入り口に誕生した「津波復興祈念資料館」です。
tsunami-memorial.org  
こちらが「閖上の記憶」。本当はこの日は定休日だったようなのですが、偶然スタッフの方にお会いすることができ、ご厚意で開けていただいたのです。
こちらが「閖上の記憶」。本当はこの日は定休日だったようなのですが、偶然スタッフの方にお会いすることができ、ご厚意で開けていただいたのです。

閖上の記憶は慰霊碑を守る社務所、閖上の方たちが立ち寄れる場所、そして震災を伝える場所など様々な目的で運営されています。

こちらの施設を運営している「地球のステージ」の発起人の方は現役の心療内科のお医者さんです。

震災時も被災された人達に寄り添った活動を続けられたということです。

被災時の津波の様子や被災後のこれまでの歩みがまとめられているVTRを視聴することができます。すぐそこまで迫っている津波から逃げる人たちの映像はショッキングでした。
被災時の津波の様子や被災後のこれまでの歩みがまとめられているVTRを視聴することができます。すぐそこまで迫っている津波から逃げる人たちの映像はショッキングでした。

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