暑い夏といえば、海水浴や川遊び!!
せっかくの楽しい時間が一転、痛ましい事故にならないために、水難の防止対策について考えました。
水難事故の発生状況
ニュースで聞く水難事故が、実際にどのくらいの件数があるかというと・・・
(1)全国の発生状況
平成2 8 年の水難は、
○ 発生件数1 , 5 0 5 件( 前年対比+ 5 5 件)
○ 水難者1 , 7 4 2 人( 前年対比+ 1 0 7 人)
うち死者・行方不明者
8 1 6 人( 前年対比+ 2 5 人)
であった。
このうち、子供( 中学生以下の者をいう。以下同じ。) は、
○ 発生件数1 6 2 件( 前年対比- 1 7 件)
○ 水難者2 1 7 人( 前年対比- 1 3 人)
うち死者・行方不明者
3 1 人( 前年対比- 2 2 人)
であった。
さらに行為別でみると、水遊びでの死亡事故が、全体の45.2%にも及んでいるそうです。
水遊びと聞くと安全なイメージですが、しっかりと対策をとったほうがよさそうです。
【対策1】場所の選択
「危険」「遊泳禁止」には絶対に行かない!!!!
「遊泳区域」でも、水流が激しくないか、深みのある場所はないかなど、危険箇所を把握して、子供を近づけないようにします。
海水浴の場合は、救助の訓練を受けているライフセーバーのいる海水浴場を選ぶと安心です。
【対策2】天気のチェック
必ず天気と波の情報をチェックする!!!
天候不良が予想されるときは、潔くあきらめることも大切です。
【対策3】体調チェック
体調は悪くないかチェックする!!!
体温もしっかり測り、体調不良ならば次回までに体調を整えることに全力を注ぎましょう。
【対策4】子供から目を離さない
深くない場所でも、目を離したすきに子供が転倒して溺れたり、波にさらわれたりすることもあります。
子供一人で水遊びをさせないことが大切です。
【対策5】ライフジャケットの着用
大人が子供から目を離さないのは鉄則ですが、ちょっと目を離したすきにということもあります。
溺れ対策で「うきわ」ですと、スポンと体が抜けてしまうことも考えられるため、ライフジャケットをおすすめします。
下記にある海へ転落した時の生存率のデータを見ると、子供に着せないという選択肢はないようにも思ってしまいます。
ライフジャケットを着用して海中転落した場合は、ライフジャケット未着用の場合に比べて生存率が約3倍も高く、逆に未着用の場合は死亡率が約5倍も高くなる結果となっています。
子供用のライフジャケットは、ずり落ち防止で股下ベルトがついているものがいいようです。
せっかくライフジャケットを着ていても脱げてしまっては意味がありません。
私が購入したライフジャケットには笛がついていますが、内ポケットにあるので果たして子供が緊急時に使えるかは疑問です。
浮き輪がなくてもこんな感じでぷかぷか浮いてくれます。
感想
私が小学生時代は海水浴に行く時に、天候や場所、体調は考慮したものの、ライフジャケットを着るなんてことは、考えたこともありませんでした。
しかし、先輩ママのアドバイスや、海難事故のニュース、過去データを見ると、必須ではないかと思います。
海水浴に行って感じるのは、ライフジャケットをつけていない子供がまだまだいることです。
「大人が目を離さなければ大丈夫」と考えず、最悪のケースを想定して備えることが、海水浴を楽しむ秘訣ではないかと思います。
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