まったく足りなかった防災知識と備蓄食

cha_chan

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5/11の記事で、現状の我が家の災害備蓄品リストを公開しました。

 我が家の災害備蓄品を公開します!
potaru.com

我が家では2012年に災害備蓄品を買い揃えてから、その後家族も増えているのに、そのまま現在まで放置してしまいました。現状では大人2人分の備蓄しかされていません。また備蓄品を購入した2012年当時は3日分の水と食料を確保すれば大丈夫だろうという想定でした。

しかし、いざ情報を収集してみると「最低で3日」、「できれば1週間以上」となっています。

被災地域では、発災直後は特に行政からの支援の手が行き届かないことから、まず地域で自活するという備えが必要であり、食料や飲料水、乾電池、携帯電話の電池充電器、カセットコンロ、簡易トイレ等の家庭備蓄を1週間分以上確保するなどの細かい具体的な対応を推進する必要がある。

南海トラフ巨大地震対策について(最終報告):中央防災会議 防災対策推進検討会議 南海トラフ巨大地震対策検討ワーキンググループ-P6

1週間分以上の食料備蓄を考える

3日分あれば安心と考えていた認識は甘かったと言わざるを得ません。いままで大きな災害が起きなかったのはたまたま運がよかっただけです。早急に認識を改め1週間以上の食料のストック方法を検討し、実行していくことにします。

1週間分の非常食ともなると結構な量です(下記に1週間分の非常食をまとめ買いできるお店を紹介していますので、そこで量を確認できます)。収納スペースの問題もあるし、アプリで管理しているとはいえ賞味期限の管理も面倒です。

 防災のサイボウ~安全サイボウ百貨店~
www.rakuten.ne.jp  

1週間分の非常食をまとめて購入できるお店。アレルギー対応非常食や子供用非常食なども購入できる。

そこで、普段食べている食料(レトルト食品・缶詰・乾麺・フリーズドライ食品等)をいつもより多めに買っておき、使った分だけ補充する方法で非常食のストックをする、「ローリングストック法」を取り入れようと思います。巨大地震発生1日~2日は冷蔵庫と冷凍庫にあるものを消費。その後は備蓄した非常食で3日目以降を乗りきります。

1週間分以上の「以上」が判断の難しいところです。そこで我が家では農林水産省が公表している下記のガイドを根拠に2週間分の食料備蓄を行うことに決めました。

新型インフルエンザの流行の周期(流行開始から小康までの期間)は 2ヶ月間程度に及ぶと考えられています。この間、食料品を買う機会はあると考えられますが、できる限り長期間分、最低でも 2 週間分の食料品を備蓄することが推奨されます。

新型インフルエンザに備えた家庭用食料品備蓄ガイド(農林水産省)-P1

食料備蓄というと地震対策というイメージが大きいですが、災害にも色々な種類があります。さまざまなケースを想定し、その中で家庭でできる現実的な量の備蓄を行うのが最善と判断しました。

東日本大震災や熊本地震が発生したときの非常食や配給で被災者が食事に困ったこととして、炭水化物に偏ってしまい、特に野菜が不足して体調を壊してしまうケースが見られたそうです。熊本地震被災者が避難所で食べた2週間の食事記録が公開されたページを見ましたが、見ているだけで体調がおかしくなってしまいそうな食事内容でした。

我が家では少しばかりの家庭菜園と果樹があります。いざという時のために栽培スペースを拡張しようかと考えました。しかし生野菜の多くは命とも言える水を使って調理する必要があります。

それを考えると、乾燥野菜を購入するか、無添加の青汁(オススメはべジパワープラス)をストックしておくのが最善だと思います。また非常食生活が長くなると栄養が偏ってくるため、サプリメントもストックしておくべきと考えます。

 できることから始めよう!防災対策 第3回‐内閣府防災情報のページ
www.bousai.go.jp  

1週間を想定した工夫と備えが掲載されている。

 ベジパワープラス(30包入)Vege Power Plus(Amazon)
www.amazon.co.jp  

ローフード(非加熱)・グルテンフリー・農薬・保存料・化学添加物・砂糖不使用の青汁パウダー

水・非常食を用意はしているけれど、いったい何日分になるのか、何日分不足しているか分からない場合があると思います。そんな時は非常食簡易計算ツールを使うことでおおよその目安を知ることができます。我が家の現状のストックと家族構成で計算した結果が下記です(日常の買い置きは0日分として計算しました)。

3日分どころか1.2日分しか非常食が用意できていないことが分かりました。
3日分どころか1.2日分しか非常食が用意できていないことが分かりました。
 非常食簡易計算ツール ~ご自宅の食料は何日分?~(東京海上日動)
www.tokiomarine-nichido.co.jp  

家族構成・自宅にある日常の食料・非常食の数から、飲料水と食料品が何日分の備えがあるかを計算してくれるツール。

災害備蓄品を用意する以前にすべきこと

当然、来るべき災害に備えて水や非常食を用意しておくことは重要です。しかし備蓄品をいくら用意しても、建物や家具の下敷きになり命を落としたり大怪我をしてしまっては意味がありません。まずは災害から自分の命、家族の命を守ることが最優先です。

内閣府が公表している「南海トラフ巨大地震の被害想定について(第二次報告)」でも人的被害として「餓死」は想定されていません。そのかわり「耐震性の低い木造建物を中心に、揺れによる建物の倒壊により、約3.8 万人~約5.9 万人の死者が発生する。」とされています。

必要な耐震工事を行うとともに、家具の転倒防止対策を優先して考える必要があります。当然、沿岸地域の津波が予想される地域については津波非難対策、二次災害としての火災対策も必要です。

被災時の状況をシミュレーションすることも大事

内閣府の被害想定によると、東海道新幹線は三島以東は当日に運転が再開される想定ですが、三島以西は1週間経っても不通のままとなっています。道路が復旧したとしても交通規制がかかり緊急車両以外はすぐに通行できる状態にはならないと考えられます。

私の場合ですが、仮に勤務時に巨大地震が発生し家族と安否が取れない場合は、自宅まで徒歩で歩くか、自転車を借りて自力で帰宅する以外にありません。その場合に備えて事前にハザードマップなどで帰宅ルートを調べ、帰宅シミュレーションをしておく必要があります。

また通勤中に地震が発生し新幹線に閉じ込められてしまうことを想定する必要もあります。そこで携帯電話の充電が切れてしまった場合でも家族や会社と連絡が取れるよう手動の充電器を購入し持ち歩くことにしました。

 国土交通省ハザードマップポータルサイト
disaportal.gsi.go.jp  

この記事を書きながら感じたこと

今回、備蓄食の必要量について調べて行く過程で、自分の災害・防災意識の甘さがよく分かりました。実際に災害が起きたときに後悔しないよう、これからも災害について理解と対策を進めていこうと思います。災害については憶測による情報はかえってリスクとなり得ます。根拠のある有益な情報をシェアできるよう心がけていきます。

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