【備えとう?】暮らしの中で実践できる災害への備え

iRyota25

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「SONAE TOU」と書いて「備えとう?」と読むらしい。ここは神戸市役所4号館、神戸市危機管理センター1階の展示スペース。防災関連のグッズや情報が手にとれるカタチで展示されている。その展示内容は分かりやすくて、詳しくて、しかも網羅的。

写真でご覧いただくだけでも防災を考えるヒントにきっとなると思う。

サバイバル×キッチン

災害時にもおいしくてあたたかい食事を
災害時にもおいしくてあたたかい食事を
水不足の時に役立つ紙食器とポリ袋
水不足の時に役立つ紙食器とポリ袋
お皿にラップを敷いて荒い水の節約に
お皿にラップを敷いて荒い水の節約に
レトルト食品や缶詰などの保存食
レトルト食品や缶詰などの保存食
フリーズドライなど保存食のカロリー
フリーズドライなど保存食のカロリー

何気なく食品やラップが展示されているように見えるかもしれないが、震災を経験した神戸の人たち1人ひとりの実践に裏打ちされたサバイバル方法だ。

7日間備蓄を実現するための知恵!

東海・東南海・南海トラフ大地震のような広域災害が発生すると、被災地に救援物資が届けられるまでにかなりの時間が要するおそれがある。提唱されているのは「7日間備蓄」。しかし、1週間分の食べ物や水を家族の人数分貯えておくなんて、想像するだけで「無理だ~」と諦めてしまいそうになる。

そこで神戸の「備えとう?」が提唱するのが、備蓄が必要とされる7日間を2つの時期に分けて考えること。

1~2日目までは冷蔵庫や冷凍庫の食材を利用する。食パンや野菜は冷凍庫で保管しておけば自然解凍でも食べられる。冷蔵庫の食材は火を通して食べるものが多いのでカセットコンロとボンベを用意しておく。ボンベ1本での調理可能時間は約1時間。1日に30分調理するとして計算すると1カ月約15本。

3日目以降は、非常食を利用する。非常食のストックはローリングストック法で。その他、乾物や漬物などの保存食や家庭菜園の利用もすすめている。

ローリングストック法のキモ!

そしてこれぞ極め付き!ローリングストック法の実践の仕方もさらっと図解。

非常食のストックはどうしても溜め込みがち。消費期限が近づいてきて慌てて食べたり買い足したり。そんなことをなくす究極の技がローリングストック法。よく耳にする言葉だが計画倒れにならないとも限らない。成功させるポイントがイラスト入りで記されていた。

まず、ベースとなる非常食を3食×3日分を用意し、そこにもう1日分追加して合計12食にする。1カ月に1回非常食を食べる。食べた分は補充する。月1回の消費&補充を続けていると1年後にはストックがまるっと補充分に入れ替わっている。これを繰り返していけば、無理なくローリングストックが可能。

なるほど、月一消費というルールをつくること、ストックの総数を12にすることが自然体でローリングストックを実践するキモなわけ。

サバイバル×トイレ

断水に備えてトイレ用の水をストックしている人も多いだろう。もちろんそれも必要だが、もしも地震等で下水道が壊れてしまった場合、水洗トイレは使えない。

非常用トイレも市販されているが、4人家族が7日間に必要とする数は、1人1日6回として168回分という膨大な数になる。

非常用トイレは身の回り品を使って作ることもできる。展示されていたのは、普通の水洗トイレにポリ袋を掛けて、中に新聞紙などを入れた非常用トイレ。災害に見舞われる前に試しておくといいかもしれない。

家に帰ってすぐできる家具の転倒防止

これまた目からうろこ。家具の下に入れるストッパー式やマット式は単体では転倒防止効果は大したことない。転倒防止器具として広く知られているポール式もやはり単体では効果が薄い。しかし2つを組み合わせることで、ぐんと安全度が高まるのだという。

家具の転倒防止を学ぶ模型による展示も
家具の転倒防止を学ぶ模型による展示も

本当に役に立つ防災グッズの豆知識

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