大船渡線に乗っていると、いろんな場所でポケモンに出会えちゃう。ポケモンが描かれた列車とすれ違ったり、駅のホームにポケモンキャラクターの形の木が生えていたり。
大船渡線沿線のこども達は本当にポケモンが好きなんだなあ、と思っていたのでありますが、先日、時刻の都合でポケモントレインに乗らざるを得ない状況になってしまったので、乗ってみました「ポケモン ウィズユー トレイン」!(ちょっと消極的な動機でごめんなさい。)
列車に乗り込んでみたら、意外とこども連れじゃない人が多くて、この車両にはこどもは8人くらい。それにしても、乗車するなり居眠り&スマホとは、ポケモンファンじゃない大人たちにとって、この時間にこの列車しかないのは困ったものだって感じなのかも。まあ確かに運賃のほかに指定席券520円がかかちゃいますから。
でも、客車の中はポケモンだらけ。シートはもちろん、床も壁も天井の照明にまでポケモンキャラクターが描かれています。
シートの取っ手だってモンスターボール!
こりゃ、ポケモン好きのこども達にはたまらないだろうなと思っていたら、大正解でした。列車が出発するやいなや、こども達の一団が隣の車両へ走り込もうとして、スタッフのお姉さんに「もう少し待ってね」と止められて、でも自分の席には戻らずに列車の連結あたりで「まだかな、まだかな」と待っている。
何事かなと思ったら、隣の車両は1両まるごとプレイルームなのでした。(2両連結の列車の1両がまるごとプレイルーム車両って、すんごく贅沢だと思いません?)
まもなくピカチューと登場人物のお姉さん(ごめんなさい、名前分かりません)の声でウェルカムアナウンス。こども達はみんな元気にプレイルームに飛び込んでいったのでした。
プレイルームの中はポケモンの森。真ん中にはピカチューたちの木が聳え、まわりには大きなクッションみたいなキャラクターやトンネルなどがあって、ふかふかして遊べます。こども達は全員、乗車時間のほぼすべてをプレイルーム車両で過ごしていました。お母さんやお父さんの座るシートに戻ってくるのは、「お菓子ちょうだい」とかそんな時ばかり。
ポケモン ウィズユー トレインは快速列車。一関から気仙沼まで14駅のうち、停車駅は一関、陸中松川、猊鼻渓、摺沢、千厩、折壁、気仙沼だけ。通過駅が多いから到着時間も早いのかと思ったら、途中の摺沢や千厩では8分ほど停車して、ホームや駅舎にあるスタンプを押したり、記念撮影したりしてのんびり過ごす趣向となっているみたい。だから快速なのに普通より遅いくらい。
大人目線では何だかなあ~な感じがしないでもなかったけれど、この時間にはこの列車しかないわけだし、こども達が楽しそうにしている列車っていうのも、いいものだな、と後半には思うようになっていたのでした。
あんまり大きな声では言えないけど、車両の「個室」まで、こんなデコレーション!このこだわりにはちょっとビックリです。
さらに、乗車した全員(こども達だけではなく大人にも)にもらえるプレゼントもありました。袋から「おもいでノート」を出したら表紙にはこんな言葉が。
みんなが笑顔になっちゃうポケモンがいっぱいの夢の列車
東北に来てほしいな 旅行が楽しくなるといいな
そんな想いでできた電車だよ!
ポケモン ウィズユー トレイン「おもいでノート」の表紙の言葉
そんな想いが込められた列車だったのね。もう列車を降りる間際になってようやく理解できました。そして、ポケモンウィズユーは東日本大震災で被害を受けたこども達を支援するポケモンの活動だということも。
ポケモンはいつもきみのそばにいる…そう感じることで、こどもたちが不安から解放され、笑顔を取り戻してもらえるようにとの思いから、ポケモンの被災地支援活動「Pokémon with You」はスタートしました。
ポケモンキャラクターの名前もほとんど知らないけど、もっと楽しめばよかった。せめて、人気キャラクターの名前キャラクターの名前くらい覚えなければ。
そんなことを考えながら、ポケモントレインの旅を終えホームに降りたら…
駅員さんたちのお見送りまで。じわ~んと来て、うるうるしてしまいました。
追加で指定席代が520円かかるけど、快速なのに早くは着かないけど、機会があればまた乗りたいな~と思わずにいられないポケモン ウィズユー トレインなのです♡
小さなお子さんがいらっしゃるご家族にはおススメですよ。それにね、調べてみたらポケモンはなんと今年で誕生20周年。ポケモン列車で成人式とか、海外のポケモンファンにもPRしてもらって、東北にたくさんの人が来てくれたらいいなあなんて思ったりもするのでした。10両編成くらいのポケモン列車、登場してほしいなあ。乗ってみたいなあ。それくらいたくさんの人に大船渡線に乗ってほしいな~
たくさんの夢を乗せて、ポケモン列車、出発進行だよ!
※この記事は東北のこども達を応援するために個人の旅行記として書きました。(文章や写真に問題がありましたらコメント欄でお知らせください)©2015 Pokémon ©1995-2015 Nintendo/Creatures Inc. /GAME FREAK inc. ポケットモンスター・ポケモン・Pokémonは任天堂・クリーチャーズ・ゲームフリークの登録商標です。
最終更新: