[11月1日という日] EUが正式に発足した日

Rinoue125R

公開:

2 なるほど
1,868 VIEW
0 コメント

1991年11月1日、マーストリヒト条約が発効し欧州連合が正式に誕生

イギリスやフランスの革命で近代的な「国家」が生み出されたヨーロッパ。そのヨーロッパで統合への努力が続けられているのは象徴的なことかもしれません。国民国家は経済的な発展をもたらしました。でもその反面、悲惨な大戦争を繰り返す下地になってきたのも事実です。

欧州連合を模索する動きは第二次世界大戦中に始まったそうです。近代国家の限界を乗り越える試みは破滅的な戦いの最中に生まれ、長い時間をかけて戦後も継承されてきたのです。1991年11月1日は欧州連合が正式に発足した日です。たくさんの課題を抱えながらも統合への道を歩き続けるヨーロッパ。今日は統合を目指す人々の精神と、その歴史を勉強する日にしてみてはいかがでしょう。

海外旅行のYAZIKITA (ヤジキタ) | Facebook

ヨーロッパの多くの国で使われているユーロ。そのコインは表側こそ共通ですが、裏側は発行国ごとに異なるモチーフが刻まれています。ドイツで造られた1ユーロ硬貨には鷲。バチカンの1ユーロにはヨハネ・パウロ2世。フランスの1ユーロなら木と六角形と自由・平等・友愛のモットー。どの国で鋳造された1ユーロでも、すべて1ユーロとして使えます。パリの街で鷲のユーロに出会うこともありますね。

11月1日はマーストリヒト条約が発効して欧州連合がスタートした日です。同じ1ユーロだけど国ごとのコインが造られているあたり、欧州の理想が表されているようにも感じます。ヨーロッパはひとつだけれど、それぞれに個性的――。なんだか、両替せずに持って帰ったユーロコインを使いに行きたくなっちゃいます。

海外旅行のYAZIKITA (ヤジキタ) | Facebook

1973年11月1日、トイレットペーパー騒動が発生したとされる日

リアルタイムで覚えているなんて言うと年齢がばれてしまうトイレットペーパー騒動。1973年の11月1日に発生したと言われています。第一次石油ショックの最中、トイレットペーパーをまとめ買いしようとする人々でパニックが発生したと説明されることがしばしばですが、トイレットペーパー騒動によって石油ショックの切実さを理解した人も多かったような気がします。騒動はあっという間に自分の住む町にもやってきましたから。

トイレットペーパーだけでなく、さまざまな商品がまとめ買いの対象とされ、スーパーの売り場から消えていきました。パニックはみっともないと考えながらも、「物不足」の恐怖には勝てず、買い物の手伝いに駆り出されたのを覚えています。

あの騒動は何だったのでしょう。なぜトイレットペーパーだったのでしょう。経験した一人として、いまだに謎です。ただひとつ言えるのは集団心理の恐ろしさ。11月1日という今日と同じ日に、そんな出来事があったことを覚えておいていただけると幸いです。

賢明なみなさんは、同じ状況下でもトイレットペーパーに殺到しないだけの冷静さをお持ちであると信じつつ。

海外旅行のYAZIKITA (ヤジキタ) | Facebook

1973年11月1日、石油価格の高騰で紙の節約が呼び掛けられる中(製紙工場では大量の石油が使われるため)、トイレットペーパーを買いだめする動きが発生。あっという間に全国に広まり、人々はスーパーに殺到、店頭から品物が消える大パニックになりました。トイレットペーパー騒動です。

今年の防災の日(9月1日)には、経産省がトイレットペーパー備蓄の呼びかけを発表しましたが、現在のところパニックが起きたという話は聞きません。備えあれば憂いなし。日本人は過去の出来事に学び、冷静に行動する賢さを身に着けたということなのでしょう。

いつ発生するか分からない自然災害。もちろん備蓄が必要なのはトイレットペーパーだけではありません。トイレットペーパー騒動が起きた今日、災害への備えを再確認する日にされてはいかがですか。

海外旅行のYAZIKITA (ヤジキタ) | Facebook

歴史の中の11月1日

▼1755年 リスボン大震災

リスボン大地震による火災と津波によって破壊されたリスボンの市街
リスボン大地震による火災と津波によって破壊されたリスボンの市街

commons.wikimedia.org

リスボンの南南西の大西洋が震源と考えられる巨大地震(マグネチュードは8.0~9.0と想定)で、5万5000人から6万2000人が死亡したとされる。沿岸部は津波で、また津波被害を免れた地域でも火災による建物の崩壊で奥の人々が命を失った。ルソーやカントといった同時代の知識人にも大きな衝撃を与え、彼らによる報告がなされた。

震災後、廃墟と化したリスボン市街と、郊外のテントで暮らす市民たち。中央には略奪者に対する見せしめとして立てられた絞首台が見える
震災後、廃墟と化したリスボン市街と、郊外のテントで暮らす市民たち。中央には略奪者に対する見せしめとして立てられた絞首台が見える

commons.wikimedia.org

▼1765年 イギリス議会が印紙条例を可決。北米13州に対する課税強化

イギリス本土の財政悪化を穴埋めするため、植民地アメリカに対する課税強化を行ったとされる課税政策。イギリス本国はアメリカ植民地内での証書・新聞・広告などはおろか、トランプにまで印紙を貼ることを制定。之に対して、植民地アメリカでは「代表なくして課税なし」のスローガンが叫ばれ、アメリカ独立運動の源泉で働く力となったとされる。

うむ、うむ、代表なくして課税なし。翻って日本というこの国は一体……。

▼1890年 石川倉次の日本語の6点式点字が正式採用

静岡県浜松藩士の子として生まれた石川倉次は、明治維新後の藩主の国替えで千葉に移り、その後小学校の教諭として、その後東京盲唖学校教師となる。アルファベット点字の創始者であるルイ・ブライユの点字を改良し、6点式点字で日本語を表記する事に成功。彼による点字は1890年11月1日に正式に採用されることになった。

▼1920年 明治神宮創設

 明治神宮は明治天皇と昭憲皇太后をお祀りする神社で、清らかで森厳な内苑を中心に、聖徳記念絵画館を始め数多くの優れたスポーツ施設を持つ外苑と、結婚式とセレモニー、パーティー会場の明治記念館とからなっています。

(中略)

 明治45年7月30日に明治天皇、大正3年4月11日には昭憲皇太后が崩御になりましたが、国民から御神霊をお祀りして、御聖徳を永遠に敬い、お慕いしたいとの熱い願いが沸き上がり、大正9年11月1日(1920年)に両御祭神と特にゆかりの深い、代々木の地に御鎮座となりました。

明治神宮-明治神宮とは-

▼1952年 アメリカが人類初の水爆実験

アイビー作戦(マイク実験時のキノコ雲)
アイビー作戦(マイク実験時のキノコ雲)

commons.wikimedia.org

アメリカ合衆国によって、マーシャル諸島のエニウェトク環礁で行なわれた核実験。人類初の核融合爆弾の爆発実験だった。

エニウェトク環礁

▼1963年 新1000円札発行

肖像画が聖徳太子から伊藤博文に変更となる。

▼1973年 ジャイアンツが日本シリーズ9連覇を達成

▼1995年 ゆりかもめ(東京臨海新交通株式会社・東京臨海新交通臨海線)開業

最終更新:

コメント(0

あなたもコメントしてみませんか?

すでにアカウントをお持ちの方はログイン