10月20日はリサイクルの日です。「ひとまわり(10)、ふたまわり(20)」の語呂合せから日本リサイクルネットワーク会議が1990年(平成2年)に制定したとのこと。
空き缶やペットボトルのリサイクル、古紙のリサイクルなど「リサイクル」という言葉は、環境にやさしい再循環型社会のキャッチフレーズのように使われることがしばしばですが、環境を考える上ではリサイクルもふくめた3つのR、「3R」の考え方が大切です。3Rとは、
Reduce(リデュース):
廃棄物の発生抑制<物を大切に使おう。ごみを減らそう。>
Reuse(リユース):
製品・部品の再使用<繰り返し使おう。>
Recycle(リサイクル):
再生資源の利用<再び資源として利用しよう。>
空き缶やペットボトル、古紙や鉄材、都市鉱山とも呼ばれるPCや携帯電話などの基板からの金や銅、希少金属の回収・資源化などのリサイクルが重要なのはいうまでもありません。
しかし、そもそも使う量を減らし(Reduce)、使えるものを再利用する(Reuse)することでゴミを減らすこととセットで取り組んでいく方がずっと効果的です。
要らないものは消費しない。簡単にゴミしてしまわずに繰り返し使う。そして廃棄する時には資源としての再利用を進める。持続可能な社会、先進国による資源浪費を抑制する社会を実現していくためには、3Rの考え方がとても大切です。
また、リサイクルはプロダクトリサイクル(たとえばビール瓶のように形ある物としての再生利用、リユースに近い)、マテリアルリサイクル(素材・材料に還元した上での再資源化。割れたビール瓶をガラス材料として使うなど)、そしてサーマルリサイクル(燃やして熱を回収する)の3種類に分類することができます。
サーマルリサイクルよりもマテリアルリサイクルが、さらにプロダクトリサイクルの方が環境への負荷が小さいことは言うまでもありません。
今日10月20日はリサイクルの日ですが、10月は1カ月を通して「3R(リデュース・リユース・リサイクル)推進月間です。
日本語で「リサイクルが大切!」と言う時には、リデュースやリユースも含めた意味で使われていることが多いかもしれませんね。ともあれ3R月間の10月、資源の有効な活用と廃棄物を減らすことについて、いつもより少し意識されてみては。
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