皆さんは毎日夢をみますか？ 私は必ず毎日みます。白黒の夢を見る方もいるそうですね。私の夢は必ずカラー映像なので聞いて驚きました。

夢を見る仕組みは、体が休んでいる状態なのに頭が覚醒している状態のとき、その日にあった出来事を頭が整理しているからとも言われています。

私がみる夢は何気ない日常だったり、職場だったり学生時代へタイムスリップしたり、時代背景や登場人物もさまざまです。何回か繰り返し見た夢の中で特におもしろいのが「今日中にこの百万円を使い切らなきゃいけないんだけど何を買おう？」と焦って右往左往している夢です。目が覚めると「あ～！！夢か～！？」と現実に引き戻され、かなり落ち込みます。

子供の頃はよく恐竜に追いかけられる夢をみました。あの恐怖は現実の世界では体験できません。いくら逃げてもドスドスと追ってくるティラノザウルス！今でもハッキリと映像は焼き付いています。

亡くなったお祖父さんやお祖母さん、伯母、いとこなどの親戚もたまに出演します。夢の中でも会えて嬉しい。「気を付けなさいよ」とでも伝えたいのかな？ とその日は一日よく考えて、注意して過ごすようにしています。

その中でもデジャヴというらしいですが、夢で見た場面が現実の世界にまったく同じ状態で再現されることがあります。例えば初めて行く土地なのに「あ、この道路夢の中で通った！」とか、家族で談笑していると「あ、この場面夢で見た！」次に誰が何を話すかまで、以前に夢でみているのでわかってしまうのです。

不思議なものです。でも夢でみた場面が出てくるだけで、特別なにか危険を回避したとか、得をしたということはありません。ロトの番号でも出てくればいいのですが、そんなイヤしいことを願っても叶うはずがありません。

つい先日は津波の夢をみました。車で快適に走っていたら見ず知らずに人が「だめだ！止まれー！」と叫ぶので「えっ？」と正面を見ると女川の町が津波でいっぱいになっていて、道路も海に沈んでる…！ブレーキを踏んでも間に合わず、そのまま車ごと海に突っ込んでしまうのです。なんとか車から脱出し泳いで岸へ這い上がり、津波がもっと来るから高い場所へ！でも体が水にぬれて重くなかなか足が前へ進まない！もっともっと高いとことへ！急いで…！！
と、いうところで目が覚めました。

津波の夢はたまにみます。その日もかなり落ち込みました。朝から憂鬱になり、起きがけの4年生の長男に「聞いてよ！今朝お母さん津波の夢をみてさ～！！」と夢の内容を一気に話しました。

すると長男は「お母さん、災害の夢は良いことが起こる前兆なんだってよ？」と。

それを聞いた途端さっきまでの憂鬱が消え、気持ちが軽くなってしまいました。
息子に助けられました。

良い夢、悪い夢どちらも自分の捉えようで良くも悪くも影響します。どちらの夢でもプラスに転換して、一日をハッピーに過ごしたいものです。

ちなみに主人はかなりの高確率で私が浮気をする夢をみるそうです。私に否は全く無いのに、起きてくると不機嫌で八つ当たりをされ大変困ります。おかしいな～旦那ひとすじなのにな～(笑)

どうせみるなら壮大で楽しくハッピーな夢をみたいものですね。
それではみなさん夢の中でお会いしましょう！今宵も良い夢を！！

この記事は石巻エリアの地方紙「石巻かほく」紙上に2013年6月から掲載していただいたものです。女川のママ友から頼まれ、「あんたの頼みなら！」と引き受けたものの、8回分のお品書きを考えると・・・それだけで悩みました。いざ書き始めると700文字の制限に苦労しました。「この言葉足らずの表現で読む人に本当に伝わるの？」とハラハラしていましたが、いざ第1回が掲載されると朝から電話とメールがとまりませんでした！

8回の連載のうち4回は震災の話です。書いている時には「ここまで書く必要ある？」と悩んだこともありました。それでも「当時の様子が手に取るようにわかったよ」と言ってくれる方も数多くいました。「石巻地域以外の人にも読めるようにしてほしい」と勧めてくれる知人もいました。そんな声に後押しされて、この場をかりて記事を公開させていただく次第です。被災地で起きたこと、被災地のいまについて少しでも知っていただき、そして災害から家族を守ることを考えていただくきっかけとなれば幸いです。

那須野公美