【ツカミ】はOKでしょうか?
とりあえず、女性の胸の谷間の画像を置いてみたので、少なくとも男性は「おっ」と見てしまったのではないでしょうか。でもこの後、この女性の胸があんなことやこんなことになったりはしないのでご了承下さい。
今回もライターのテクニック的な話。【ツカミ】について考えてみたいと思います。
「人の印象は出会って最初の10秒で決まる」らしい!
「人の印象は出会って最初の10秒で決まる」なんて話を聞いたことはないでしょうか。
よくビジネス本なんかで見かけるのですが、これってなかなか怖い話です。
だって10秒ですよ?
例えば仮に僕が合コンに参加したとして、相手の女の子が「あっ、コイツは無いわ」と思いでもしたら、残りの1時間59分50秒はロスタイムでしかありません。なんてこった!だから僕は合コンには行きたくないんだ。
……と言うわけで、話がそれてしまいましたが、とにかく誰しも「第一印象が大事」なのだそうです。
でも、言われてみればたしかにそうですよね。いくら美味しい料理であれ、見た目が悪ければテンションも下がるもの。この理屈は何事にもあてはまります。
文章も第一印象が大事
実はこれ、文章でも同じことが言えると思うんです。
僕で言えば小学生時代。
あの頃の僕は活字が大嫌いで、長い文章を見ればそれだけで拒絶反応を起こしていました。小学生当時の僕に言わせれば、活字というだけで、夏目漱石の作品だって、芥川龍之介の作品だって駄文です。だって、1ページ目から難しい文字ばかりで入ってこないんだもの。
今にしてようやく彼らの凄さが分かるようになりましたが(←本当か?)、あの頃の僕が「読みたい」と思えるものではありませんでした。
では逆に、あの頃の僕が好んで読んでいたモノは何かというと、ほとんど漫画、もしくは挿絵の多い本といったところ。
この差は何かって、結局は第一印象でした。
小学生の僕は、第一印象で「活字だらけの本は読めない」「絵の多い本なら読める」と決めつけていたのです。
ツカミが大事
これをライターの立場に置き換えて考えてみます。
すると、僕の場合「記事の冒頭の数行の重み」を感じてしまうのです。だって冒頭の数行で、読者に「あっ、これ面白くない」と思われてしまっては、後にどれだけ面白い文章が続こうと、読むのが面倒になると思います。
だからこそ、読み手が「とりあえず読んでみようかな」と思えるような、【ツカミ】がどこかで必要になると思うのです。
……ってコトで、なんとなく女性の胸の谷間の画像でも貼ってみました。女性の胸を嫌う男性はいないでしょうからね!そういう意味では、これも【ツカミ】と言っていいでしょう。
ただ、上で述べたような第一印象は微妙かも知れませんね。
この話題と胸の谷間は何の関係もないので、ムフフを期待した人を裏切ることになるでしょう。もしくは、ライターの話を書く記事なのに、最初に目に付く画像が胸の谷間ですから、「けしからん」と思う人もいるかも知れません。
これを良いとするか、悪いとするかは、ライター本人が決めるとして、こういうテクニックも時にはアリかなぁ?と思うのです。あくまで「時には」です。
他の文章に見るツカミのテクニック
では、他のライターさんなどは、どういった【ツカミ】を実践しているのでしょうか。
もちろん、読み手が最初から興味のあるジャンルについては、【ツカミ】が無くとも自分から読むと思います。しかし、「中には第一印象が面白いから」「最初の数行に惹きこまれたから」気が付いたら読んでいた……なんてこともあると思います。
そういったものを探してみましょう。
◆タイトルや冒頭の数行で、「これはあなたにとって“役に立つ or 面白い”話ですよ」と最初に伝える。
例えば、僕は高校野球が好きで、春と夏は
毎年楽しみにしているのですが、そんな
時期に目を引いたのがこの記事。タイトルに
「高校野球ファン必見」なんて書いてある
ので、「あっ、これは僕のための記事
かな?」と注目しました。
たしかにタイトルは大事だなぁと思います。
例えば、「書籍の売れ行きはほぼタイトルで
決まる」なんて言いますよね。もちろん書籍だけに限らず、新聞の一面の見出し、
ブログ・メルマガのタイトル、広告のコピー……などなど。どれもタイトル勝負と
言われています。僕は素人からライターとなっただけに、この分野については知識も
センスもまだまだこれから。勉強したいと思っています。
◆インパクトのある文章表現で目を引く。
(目を引く写真を載せる、擬音や台詞を置く、何かしら“事件”を書く、ボケる)
死んだはずのぼくの魂が、ゆるゆるとどこか暗いところへ流されていると、いきなり見ず知らずの天使が行く手をさえぎって、
「おめでとうございま、抽選に当たりました!」
と、まさに天使の笑顔を作った。
『カラフル』森絵都
この引用は僕の好きな作家・森絵都の『カラフル』の冒頭シーン。冒頭から“ぼく”が
死んでいたり、そこに天使が現れて「抽選に当たりました!」と言われたり……。
内容はよくわからないものの、なんだか惹きこまれるモノを感じませんか(僕は
感じます)。
あくまでこれは小説ですが、200p以上の文章ですから、最初の【ツカミ】にも気を
配るのだと思います。こうしたところに学ぶこともありそうです。
◆写真を冒頭に置き、どんな文章が続くかのイメージを促す
僕がよく見るサイトにこんな記事があり
ました。
『猫好きにはたまらにゃい!猫だらけで
モフり放題の秘境が日本に!』
というタイトルで、最初にたくさんの
猫がたわむれる写真がドドンと置かれて
います。もうこれだけで「猫がいっぱい
出てくる記事」だってことはわかります。
猫好きにはたまりませんね!活字だけだと伝わりにくい話も、写真が加わることで
分かりやすさが増す好例だなぁと思いました。
まとめ
調べてみて、【ツカミ】のテクニックの奥深さを感じました!
・読み手に訴えかけるタイトル
・続きが気になる!と思われるような文章表現
・ひと目で記事の姿がわかるような写真
……などなど、挙げ始めるといろいろ思い浮かびます。また、タイトル、文章表現、写真なども、さらに細かくテクニックが存在するはずです。取り上げだせばキリがありませんね!
ここまで来ると、ライターというよりもディレクターに近い作業かも知れませんね。ただ、どちらにせよ、ライターとしても学んでいきたいポイントは多々ありました。僕自身にもう少し(実力的な)余裕が出来れば、さらに深く考察していきたいと思います。
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