ライター歴1年なりに心がけていることがあります。それは「読み手の立場を意識すること」。
WEB記事であれば、冒頭から活字だらけだと文章量が多くて読みにくいから、まずは一発で目を引くような写真を配置しよう……とか。少しドラマチックな話題なら、最初に「おっ!」と思ってもらえるような、インパクト重視の一文を書こう……とか。
小手先のテクニックをはるかに凌駕する、おもしろさバクハツの文章
僕の場合、だいたいそういうテクニックはノウハウ本の受け売りだったりするのですが、僕がそんな試行錯誤をする一方、そういったセオリーとは無関係に面白い記事がバズっている(※)ことがよくあります。
そういった記事の中には、お世辞にも読みやすいとは言えないものも多いです。けれど、些細なことがまったく気にならないほど、とにかく面白いのです。バズっているのが何よりの証拠でしょう。
ここでは具体例は挙げませんが、身近なところに、やたらと「いいね!」やリツイートを集めている記事はありませんか。それらの記事は必ずしも読みやすいでしょうか。
もちろん純粋に読みやすい記事もあると思います。しかし、稚拙でありながら、心にグッと刺さるなにかを秘めた文章も多いと思うのです。小手先のテクニックをはるかに凌駕する、おもしろさバクハツの文章です。
あの凄さは何なのでしょうか。
……あとは、子供の作文なんかもそうですね。稚拙でヘタな文章であっても、時に大人を泣かせるほどの感動的な破壊力を秘めている気がします。
もちろん、文章は上手であることに越したことはないでしょう。けれど、そんなウマヘタよりも大事なことがあるなぁと、最近思います。
それが何かと言えば、僕もまだよくわかっていなんですけど(笑)。
ただただ面白ければ良し、なのか。
涙を流せるなら良し、なのか。
それとも……、何でしょうね?
(※)バズる
「Buzz」には「ハチがぶんぶんと飛び回る音」「ひとつの場所に集まって
噂話でざわざわする」といった意味がある。転じて【SNSや口コミを
介して話題になっている、流行している】という意味。
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