【島×働く】仕事を創る。口永良部島「へきんこの会」

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「一般社団法人へきんこの会」

口永良部島の公営牧場150人の島に対して広々とした牧場です。

鹿児島県・口永良部島をご存知でしょうか。ひょうたんのような形をした小さな火山島です。島は、世界遺産としても有名な屋久島の北西12kmの方向に位置しており、本土からでも、1日1往復のフェリーで鹿児島~屋久島と経由しなければ行くことができません。 人口はおよそ150人。これは山手線の電車1両とほぼ同数。1985年には人口261人を数えていましたが、島民の減少が進んでいます。例えば、東京のような都会であれば、その山手線の乗車率が毎朝200%近くに上昇し、それが十数両と連結され、しかも1日何百本、何千本と走っているワケです。

 では口永良部島ってどうなんでしょうか。なんとなく、漁に出たり、民宿を経営したりと想像はするのですが、いまひとつピンときません。1日1往復の船では島外への通勤もままならないはず。かと言って、大きな会社があるワケでもないので、1人1人が稼ぐ力を持ち、協力し合って生きているのだろうと想像してしまいます。 今(2012年)から5年前、そんな口永良部島へIターンした人がいたようです。「一般社団法人へきんこの会」の代表理事を務める山地竜馬さんがその人。代表理事というと、若いころよりビジネスの最前線で取り組まれた方だと想像しますが、かつては職を転々とされ、都会での仕事や暮らしへの違和感を感じていたそうです。

 そんな山地さんが口永良部島に訪れたのは、サラリーマン時代の休暇中のこと。「自然の中で人間らしく生きることはできないのか?」と自問自答しながらたどり着いたのが口永良部島でした。そこでの口永良部島の人々の過ごし方に心を打たれ、悩んだ末に移住を決意したと言います。ただ、移住と言えどそこは150人の島。仕事も生活も用意されているわけではありません。

山地竜馬さん
来てみればわかるけど、水が豊富で土地も肥沃。そんな場所に150人しか住んでいない。「やろう」と思えば何だってできると思う。
(引用:パンフレット「口永良部島未来地図」より)

へきんこの会「口永良部島 ひょうたんじまプロジェクト」の公式HP「口永良部島に仕事を創る」とあります。

 僕が持っているパンフレットにはこう書いてあります。そうおっしゃる通り、へきんこの会「口永良部島 ひょうたんじまプロジェクト」のホームページを見ると、へきんこの会の活動内容は「口永良部島に仕事を創る」とありました。

 そのために、例えば「島で働く旅」と題し、移住を検討されている方に向け、島で生きていくためのノウハウを学ぶワークショップツアーを開催したり、国土交通省受託事業として、学生向けの島おこしプロジェクト「島なび学生隊」の案内を行ったり。全国を駆け巡り、島でいかに働くかを案内されています。 「島で働く旅」では、学習や交流のほか、牧場や農業の仕事体験がメイン(参照:仕事旅行「島で働く旅」より)。かつて山地さんが求めた「自然の中で人間らしく生きること」に触れることで、新しい発見があるかも知れませんね。

 パンフレットによると「へきんこの会」のビジョンは、ゆくゆくかつての人口250人まで島の人口を増やすこと。島の魅力と働き方を伝えていくことで、必ず変わっていける気がします。全国、他の島々でも定住促進・人口増加は共通の課題。先駆け的なモデルケースとなることを期待したいです。 山地さんとは直接お話をしたことが無く、一方的に存じ上げるままにここまで書きました。ただ、いずれ、島でゆっくりお話をお伺いできれば・・・、なんて思っています。

◇参考ページ◇

 「口永良部島ひょうたん島プロジェクト」
kuchierabu.jp  

(へきんこの会公式HP)

 日刊楽島コラム
potaru.com

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