坂手島 - 過剰に観光地化されていない、昔ながらの島の風景(三重)

shima

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どんな島

 鳥羽の島々の中でも、本土から非常に近い場所に位置するのがこの坂手島です。かつては酒滝、佐加太岐などと書いて「さかたき」と呼ばれていたそうで、「島々により近く、囲まれていて便利」という意味があったそうです。 市営定期船では鳥羽市内から片道220円。目と鼻の先程度の距離ではありますが、島を訪れる船の値段としてはかなり安いと言えるでしょう。多少の起伏はありますが、2~3時間もあれば、島の端から端まで行き来できるかと思われます。

 この島の魅力は、過剰に観光地化されていない、昔ながらの島の風景。何をするわけでもありませんが、島全体の景色が、本土に暮らす人たちにとっては非日常に見えてしまうでしょう。鳥羽を訪れたとき、半日もあれば十分。集落をのんびりと歩くだけで、落ち着いた気分になることは間違いありません。 

見どころ

街並み

住宅(手押し車、洗い場、階段)

標高はそれほど高くありませんが、島の面積も小さいため、やや急な坂や階段が見られます。しかも、そんな島のつくりに合わせて家が建てられ、集落が形成されているので、まるで迷路のような気分になります。小路を歩いているだけで、いきなり誰かの家の敷地に入ってしまったりするので、どこを歩いてもお邪魔している気分に。

また、島ではやたらと見かける独特の手押し車や、水道が通っていなかったころの名残と思われる外付けの洗い場など、島ならではの風景がレトロな雰囲気を楽しませてくれます。また、家々の間隔が狭いのも特徴で、人口密度は全国の離島で6位という島。もちろんすれ違う人はほぼ知り合いなんだとか。階段を登ると、密集した家々や鳥羽の海、さらにはその向こうに見える島々まで一望できます。そんな島の空気を肌で感じてみるだけでも、意外と楽しめてしまうから不思議。

海沿い

海沿いを歩くのもなかなか乙です。住宅地に入るほど入り組んでいる坂手島ですが、海沿いの道は島を半周する一本道。島民の多くは定期船で本土に渡って仕事をしているそうですが、島内はやはり漁業が盛ん。特にたこつぼがぎっしりと積まれている光景や、季節によってアラメやたこが干されているのも、こういった島ならでは。

丸山崎、丸山ノ鼻

渡船場で降り立ち、向かって右手・東側に歩いていった先にあるのが丸山崎です。こちらでは海水浴や釣りが楽しめますが、基本的にはぼーっと過ごすのに適しているかと思われます。しかし、そこから見える景色は綺麗で、この場所から左は答志島、真ん中は神島、右は菅島と、鳥羽市の島々が一望できるのも魅力。毎日少しずつ色を変えるその景色を見るために、足しげく通う島民も。

坂手小学校

つい最近まで機能していた小学校。現在は休校となってしまいましたが、急な階段を登っていった先にそびえる校舎は未だに貫録を残しています。ここからの景色もなかなか。 

アヤメ池

初夏のころになると、紫色の鮮やかなカキツバタが咲き誇ることからその名が付きました。見ごろは5月中旬から6月ごろ。その美しい光景を見るために、立ち寄るお客さんも増えるそうです。小学校からさらに伸びる道を進んだ先にあります。

林昌寺

寺に安置されている聖観音菩薩座像は室町時代のものと言われ、地元の漁師が海から拾い上げたものだとか。 

島のいろいろ 

【名 称】坂手島(さかてじま)

【所在地】

三重県鳥羽市(地図)

【面 積】0.51㎢

【周 囲】

3.8km

遊 び

海水浴、釣り、散策食べるワカメ、干しだこ

郷土料理

メバルの煮つけ、アラメの味噌和え、トキビ団子、活魚料理(マダイ・スズキ)

変わりモノ

江戸川乱歩の妻・隆(りゅう)の出身地として、時折紹介されています。お土産に

マスコット

う た

神勇音頭、よいこのぶし

島内のルール

島へのアクセス

船を利用する

鳥羽市内は2つの港あり。 鳥羽港・佐田浜は近鉄・JR鳥羽駅から徒歩5分。中之郷は近鉄中之郷駅から徒歩5分。

鳥羽・中之郷~(15分)~鳥羽港・佐田浜~(8~22分)~坂手島

 鳥羽市営定期船
www.city.toba.mie.jp  

鳥羽駅までは【JR】、【近鉄】、【バス】

近鉄中之郷駅までは【近鉄】

 近畿地方
potaru.com

(島プロフ一覧)

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