平島はトカラ列島の中央部に位置する比較的小規模な島です。トカラ列島には、そのほとんどの島に平家の落人が住んだという伝説がありますが、平島はその中でも落人が最初に住んだ島だと伝えられています。　島の北東には、崖の下に平家の穴と呼ばれる洞窟があります。追ってくる源氏を追い払うための番所として機能したそうで、平島の伝説をしのばせる名所として知られています。

　また、古くから伝わる伝統行事が、当時の様式のまま行われると言う点でも、トカラ列島唯一の島です。人口は70人前後の小規模な島でありながら、古き良き時代の風情が今なお保たれているのです。旧暦に従って行われる盆踊り（旧暦8月中旬）や、福徳神（旧暦12月14日）は、トカラ列島の中でも貴重な存在として大事にされています。　島内は目立った施設は有りませんが、樹齢千年の巨大ガジュマルや美しい甌穴（ポットホール）など、平家の人間も眺めたであろう、美しい景勝が印象的。また、港である南ノ浜を中心に釣りの名所でもあります。釣りや散策を楽しみながらのんびり過ごすのが良いかも知れません。

コミュニティセンターは平島における中心施設。緑の深い平島だけに、白く美しい建物がよりいっそう際立ちます。フェリーを利用する際などもここを訪れるため、誰もが一度は必ず立ち寄る場所でもあります。そのコミュニティセンター内にあるのが、村の天然記念物「あかひげ」から名前をとったあかひげ温泉。タイル張りの小さな温泉で、訪れる人の疲れを癒します。

営業日：火・木・土曜日、営業時間：17:00～21:00

島の北東にある野趣あふれる名所。甌穴とは、岩場の窪みに小石などが入りこみ、潮の干満によって長い年月と共に窪みの淵を削っていくことで穴になったものです。平島の甌穴は他に類を見ないほど、大きなものだそうで、その迫力ときたらなかなかのもの。穴の中に溜まった透明度ある海水も綺麗です。

伝説のとおり、平家の落人が源氏の追手から逃れられるよう、海を見張ったと伝えられている洞窟です。洞窟の中は光があまり届かず、南の島ながら少し涼しくなっているそう。穴の中から見える海景色はどんなものでしょうか。変わった景色が楽しめるかも知れません。

正面に諏訪之瀬島を臨む、トカラ列島を代表するビーチです。シャワーとトイレが完備されており、海水浴はもちろん、木陰でぼーっと過ごすだけでも贅沢な気がします。変わった貝殻もたくさん落ちているのだそう。探してみても楽しそうですね！

良く晴れた日であれば、トカラ列島全体を見渡すこともできるという展望台。トカラの全ての島々が見渡せるのは他の島には無い平島だけの特徴で、見える景色もきっと壮観なことでしょう。せっかく訪れるからには必ず立ち寄っておきたいですね！東之浜海岸の近くにあります。

平島では、いたるところで亜熱帯性植物を目にしますが、小中学校近くにある巨大なガジュマルは推定樹齢1000年と言われています。島の子供たちの成長を見守り続けます。

平島の守り神が祀られていると言われている島民の拝所。境内にも大きなガジュマルがあるそうです。

島の南にある海岸。なんとトカラヤギや野牛が気軽に訪れているそうで、白砂の上でのんびり過ごしている姿が見られるかも知れません。なかなか見られるものではないので、ぜひ行ってみたいところですが、人が立ち寄るにはテトラポットを越えていかなければならず、少々険しそうです。慎重に。

※次回、3月15日更新予定です！

※次回、3月15日更新予定です！

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