どんな島
淡路島と和歌山県の間、挟まれるようにして浮かんでいる4つの島々、これらが友ヶ島です。それぞれ沖ノ島、神島、虎島、地の島とあり、すべて無人島。ただし、沖ノ島に限っては、絶好の釣り場であるとともに、戦時下に使用された貴重な戦跡が残っているため、観光地として機能しており、一般的には「友ヶ島と言えば沖ノ島」のことを指します。 地図を見てみると大阪湾にフタをするような存在であることが分かります。そのため、明治時代の旧日本軍は大阪湾への敵艦の侵入を防ぐ目的で、友ヶ島に砲台などをいくつか用意しました。結局戦局や戦術の変化もあり、あまり使用されることなく終戦となりましたが、現在も貴重な資料として残存し、当時の面影を感じさせます。
また、山籠もりの厳しい修行を行う、山岳信仰と仏教の色を持つ宗教・修験道の修行場としても知られ、虎島などではそれらしきものがいくつかあります。 夏はキャンプやバーベキューなどリゾート遊びを中心に、それ以外は戦跡好きや釣り客を中心に、増減はあるものの、通年訪れる人が絶えません。嬉しいのは大阪市内から2時間で行くことができる近さ。また、淡路島などと違い、近畿地方では数少ない”船で行く島”というのも魅力です。
見どころ
島を楽しむ
友ヶ島灯台
全国に23基ある歴史的保存価値の高いAランク灯台のひとつです。日本で8番目に造られた灯台で、明治時代から今なお現役。船舶の道しるべとなっています。また、あまり知られていませんが、東経135度、いわゆる子午線が通る最南端の地でもあります。実は明石市の真南に位置していたのですね。
コウノ巣山展望台
友ヶ島最高峰、標高120mのコウノ巣山にある展望台です。大阪湾側から淡路島やその手前の友ヶ島灯台、さらには四国まで眺めることができます。深蛇池 読みかたは「しんじゃいけ」。島の北東部にある大きな湿地帯で、和歌山県の天然記念物に指定されています。食虫植物のタヌキモや、サンショウモなど珍しい植物も茂り、水面ではアメンボやトンボが過ごしています。名前の由来はこの池に語り継がれる「大蛇伝説」だとか。
史跡を巡る
第1砲台跡
第2砲台跡
他の砲台と違い海岸線にある、ひときわ風格のあるレンガ造りの砲台跡。どことなく近代的な美しさを感じさせます。戦後には米軍によって爆破処理されてしまったため、外から眺めることは可能ですが、基本的に立ち入ることができません。
第3砲台跡
1892年(明治25年)に完成したと言われる友ヶ島では最大で最も有名な砲台。弾薬庫など特に破壊されることなく残っているため、その歴史的価値は非常に高いと言われています。ただ、周辺は崩壊が激しい箇所もあり場所によってはかなり荒れています。一部立ち入り禁止。虎島 友ヶ島の北端にくっついている小さな島。潮が引いていれば渡ることができます。和歌山城の石垣に使用された石がたくさんあり、今なお修験道の修行場ともなっている序品窟、同じく修験道の修行場で1200年の歴史を持つ観念窟など、修験道の古い歴史を垣間見れます。
島のいろいろ
【名 称】家島(いえしま)
【所在地】
和歌山県和歌山市(地図)
【面 積】2.59㎢
【周 囲】
8.1km
遊 び
ウェイクボード、海水浴、バーベキュー、磯遊び、戦跡めぐり、釣り、キャンプ
食べる
親子丼(友ヶ荘)、カレー、パスタ、焼きそば(海の家)
郷土料理
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変わりモノ
海鮮炭焼きバーベキュー、梅わかめうどん(海の家)
お土産に
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マスコット
トモガシカ(和歌山県)
う た
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島内のルール
夏季シーズンの9:00~17:00は友ヶ島桟橋での釣り不可
島へのアクセス
電車を利用
(大阪、和歌山方面から)南海加太駅~(徒歩10分)~加太港~(30分)~友ヶ島
(島プロフ一覧)
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