どんな島
日本最大の湖として知られるのが琵琶湖。面積は670.25km2。例えば日本の島では4番目の面積を誇る淡路島が592.00km2ですので、淡路島をはるかに凌ぐ大きさの湖になります。そんな広大な琵琶湖の中に、日本で唯一の「淡水湖に浮かぶ有人島」があるのはご存知でしょうか。それが、沖島です。 海に面していない滋賀県ゆえ、日本ではかなり珍しい存在の沖島ですが、それだけに海ではまず見られない、個性的な魅力は注目です。中でも代表的なものが、淡水湖ならではの湖魚の数々。アユやワカサギ、ビワマスなど、こればっかりはほかの島々ではちょっと味わえません!淡白な味わいの魚ですが、それに対して昔ながらの濃いめな味付けが絶妙!ご飯がすすむ郷土料理はいかがでしょうか。
島もまた、海のように波もなく、穏やかで静か。しかし、船は1世帯に1隻以上あると言われ、静かな湖を力強く駆け抜けていきます。
見どころ
景色を楽しむ
湖上の集落
穏やかな湖に浮かぶ島ですが、集落の風景もまた味わい深いものがあります。湖を横目に、昔ながらの家々が立ち並ぶ小路を歩くと、まるでタイムスリップしたかのよう。住宅の周辺には古びた家具や看板などもちらっと見え、それがまたいい感じ。
瀛津嶋(おきつしま)神社 (場所)
712年(和銅5年)、元明天皇の勅命を受けた藤原不比等により建立されたと言われる神社です。かつて神巧皇后が福岡の港から百済へと向かうとき、海の荒れが酷く、出港できないことがありました。その際、皇后は筑前宗像神社に祈願し、無事渡ることができたのですが、瀛津嶋神社もこのエピソードにあやかったそうで、筑前宗像神社と似た造りになっています。余談ですが、資料によっては奥津嶋神社、奥津島神社と書かれていることもあります。
沖島小学校 (場所)
沖島で唯一の小学校、つまり、日本で唯一の湖上の学校でもあります。木造の渋い校舎が特徴。ここ数年は在校生が10人前後という状態が続いていますが、小規模特認校に指定されており、自然豊かな環境を求めて校区外から通学する児童もいるようです。島外の人々には馴染みのない生活を、肌で感じてみても面白いでしょう。
ケンケン山(見景山) (場所)
春になると桜の花が広がり、お花見の名所としても知られています。手作り感あふれる道しるべを頼りに歩いていくと、ちょっとした登山が楽しめます。標高が低い山ではありますが、道中やや険しい登り道があるので注意。
桜、紅葉
春は桜、秋は紅葉が鮮やかな沖島。桜も紅葉も本土のそれよりやや遅いのが特徴で、桜は4月1~2週目、紅葉は11月下旬が見ごろだとか。本土で桜や紅葉を楽しんだあと、沖島へ行くとさらに楽しめそうです。島全体で見られますが、瀛津嶋神社周辺や、ケンケン山あたりが人気です。
食を味わう
沖島よそものコロッケ
近江八幡の新名物として売り出し中なのが、この「沖島よそものコロッケ」です。これは琵琶湖で捕れる外来淡水魚でもあるブラックバスを練りこんだもの。ブラックバスの栄養価の高さに注目し、地域ぐるみでその外来魚の利用価値を高めていく期待が込められた一品です。「ブラックバスって食べられるの?」なんて声も聞こえてきそうですが、とても淡白で意外にも食べやすく、臭みもありません。じゃがいもの代わりにおからを使用し、バターや醤油、白ワイン、スパイスで調味したその味にはこだわりも感じさせられます。島で「よそもの」なんて言葉を聞くと寂しい気もしますが、ここでは最大限親しみを込めた名前なのです。
島のいろいろ
【名 称】沖島(おきしま)
【所在地】
滋賀県近江八幡市(地図)
【面 積】1.52㎢
【周 囲】
6.8km
遊 び
釣り、たらい舟食べるアユ、ワカサギ、スジエビ、ニゴロブナ、ウロリ(ヨシノボリの稚魚)、ビワマス、ウナギ、山菜、たけのこ、栗、あけび、むべ、山芋、松茸
郷土料理
鮒ずし、沖島よそものコロッケ、よもぎだんご、えび豆、かきもち、ウロリの若煮、うなぎのじゅんじゅん、アユの塩焼き、アユの佃煮、ビワマスの御造り、鯉の御造り
変わりモノ
湖魚料理
お土産に
湖魚佃煮
マスコット
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う た
沖島情歌、近江八幡音頭
島内のルール
島内はキャンプ不可
島へのアクセス
船を利用する
堀切港~(10分)~沖島 沖島通船(沖島漁業協同組合HP)
堀切港までは【自動車】、【バス】、【タクシー】、【自転車】
(島プロフ一覧)
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