熱海港から25分。静岡県唯一の有人島が初島です。時代と共に管轄が変わり、今ではあまり言われなくなりましたが、初島も伊豆諸島のひとつ。諸説ある島の名前の由来のひとつに「神様が最初に創った島なので初島」というのもあります。（詳しくは・・・【島の歴史】伊豆諸島創生伝説）　リゾート施設が目立つ初島での過ごし方は大きく分けて２つ。優雅にリゾート気分を満喫するか、それとものんびりスローな時間を楽しむか。元々は終日受電もままならないほど、不便な生活をしていた歴史のある島ですが、今ではリゾート施設のおかげで、見た目も華やかになりました。しかし一方で、島で暮らす島民は昔からずっと41世帯。微増減はあるものの、島の人口はほとんど変化していないようです。長男は必ず戻って家の後を継ぐ風習もあるためか、集落は「昔ながらの雰囲気は変わっていない」とも言われます。

　また、猫が多いのも特徴。元々は農作物のねずみ被害を防ぐため、島にやってきた猫ですが、野生化し繁殖しすぎてしまって今に至ります。島ぐるみで人間と猫との共存が課題。島の風景に可愛く溶け込んでいますが、その背景を知ると、少し見え方が変わってくるかも知れません。　島の規模は小さく、のんびり歩いても一周に2時間と掛かりません。日帰りから1泊2日まで。慌てて遊ばず、スローな時間を満喫し、疲れを癒すのが初島での過ごし方でしょう。何も無いけど、そんな時間をもう一度。2度3度と訪れたくなるような島です。 

島の入り口で誰もが通過する場所です。船の便数も比較的多い島なので、やや忙しなく人々が行き来しますが、全く無関係といった様子で釣り人たちはのんびり釣りを楽しんでいます。そして香箱を組んで一見のんびりと過ごしている初島の猫たち。しかしそのまなざしは確実にエモノを見据えています・・・。 ※ 釣りと猫に関する記事です。【便乗・島ネタ】初島ごはんと猫　（naruoさん）

初 島は島内を1周するように散策路が敷かれています。一見するとリゾート施設が中心の島ですが、歩いてみると、リゾート特有の華やかさとは無縁ながら、実に 味わい深い景色を楽しませてくれます。木の芽が顔を出し、クモの巣が巡らされ、カタツムリがのっそり這う。コレといったものは無いけれど、歩いているだけ で癒される。そんな小径です。

初島の街並みの特徴は、食堂街、民宿街（集落）、リゾートホテルでエリアが分かれているところでしょう。２つのリゾート施設で島の面積の半分近くを占めますが、港から近い場所には民宿街と食堂街がそれぞれ密集しています。料理はやや高めですが、その分豊富な魚介類をふんだんに使った贅沢な内容が魅力。食堂街の向こう側は蒼く光る海です。※ 食堂街に関する記事です。【旅レポ】手軽で優雅★初島グルメに舌鼓！その１

民宿街にひっそりと佇む、ちょっとお洒落なカフェ。ひっそりとしていますが、やや周辺の建物と様子がちがうため、なんとなく「そこはカフェなんだ」とわかります。島の若い奥さんがオーナー。低いテーブルと座布団、木目調で統一された家具に暖色の明かり・・・、まるで友人の家にお邪魔したような感覚でカフェを楽しめます。※ あずまや1号に関する記事です。【旅レポ】手軽で優雅★初島グルメに舌鼓！その２

大人向けのリゾート施設。同じ島に2つの世界があるかと思うような、南国風の景色が広がります。施設内には、何百種類もの亜熱帯の植物が生い茂るR-Asiaや、海を一望できる海泉浴施設「島の湯」、海水リゾートプールなど、贅沢な休日をサポートする楽しみが目白押し！夜は異国情緒あふれるテントヴィラ、トレーラーヴィラで優雅に過ごすのも一興です。

船舶や操業漁船の道標となるべく、1959年に設置された初島のシンボルです。隣接されてある初島灯台資料館とセットで見学可能（要協賛金）。天気が良ければ富士山から伊豆半島、伊豆諸島まで一望できます。

海洋開発を広く理解してもらう目的で建てられた資料館。入場料は無料。相模湾内の海底の深海生物や地形についてや、初島の歴史・遺跡について、深く触れることが出来ます。相模湾っていうと物流のための船が行き来している印象ですけど、深海には深海の世界が広がっているんですねぇ。深海でナマコが飛び跳ねるなんて知りませんでした・・・。相模湾はプレートの境界ということもあり、地球科学にとっても貴重な場所のようです。 

【名　称】

初島（はつしま）

【所在地】

（地図）

【面　積】0.44㎢

【周　囲】

1.6km

ダイビング、散策、釣り、海水浴、テニス、初島アイランドリゾート（SARUTOBI、プール、海泉浴、キャンプ）

ところてん、岩のり、イセエビ、サザエ、イカ、アジ、タカベ、あしたば

初島たくあん

ところてん、岩のり、昆布飴「さつま飴」