昔ながらの景観が美しい
宮城県牡鹿半島より東、小規模な島々がいくつか浮かんでいます。その島々(江島列島)の中で最大にして唯一の有人島が江島です。しかし”最大”と言っても、人口は90人程度。商店や食堂はなく、島の人々は半自給自足生活で日々を暮しています。周囲は断崖絶壁で、島内には起伏の激しい場所もありますが、それゆえに景観が美しく、全域が国定公園に指定されています。 人口は少なく、高齢化が進んでいる島ではありますが、元々は歴史のある島。久須師神社の祭礼時に行われる「江島法印神楽」は県の重要無形民俗文化財に指定されています。島の一部で見られる、昔ながらの石段の風景にも懐かしさを感じます。
また、絶好の漁場としても知られる江島。島民の大半が漁業に従事し、訪れる釣り客にも親しまれています。隣島の足島やその周辺はウミネコ・ウトウの繁殖地であり、飛び交うウミネコたちの風景に心癒される人も多いはず。 1993年に閉校となりましたが、島の小学校は120年の歴史を持っていました。長らく人々の暮らしが営まれていましたが、徐々に人口が減っているのが現状です。後継者育成も課題のひとつですが、現在は漁業系の会社設立も検討されるなど、再び活性化していく兆しも見えてきています。
江島の見どころ
景色を楽しむ
自然石階段
江島は小規模ながら断崖絶壁に囲まれた島。ゆえに起伏も多く、傾斜もややきつめです。そんな傾斜地に集落を形成した名残がこの石階段です。高低差がある場所を結ぶため、巧みに石段を積み上げ、独自の階段を築き上げました。かつては港から荷物を運ぶ際、女性には重たかったことから、頭上に乗せて歩く「頭上運搬」の風景が見られたと言います。時代と共に、より歩きやすく整備されてしまったため、自然石階段は減ってしまいましたが、現在でも数か所でそんな階段を見ることが出来るようです。
班状斑れい岩 (場所)
江島から北へ数キロ、笠貝島でしか採れない世界的にも珍しい石。県の天然記念物に指定されており、自然活動センター(旧女川第五小学校)門にて見ることが出来ます。
施設で遊ぶ
自然活動センター (場所)
1993年に閉校した女川第五小学校・第三中学校の閉校跡地に出来た野外活動施設。5月から~10月までの半年間利用可能で、釣りや網おこし体験など、江島の遊びを楽しみたい時はここへ。また、研修や宿泊学習等でも利用されています。
江島の情報あれこれ
【名 称】江島(えのしま)
【所在地】
(地図)
【面 積】0.36㎢
【周 囲】
3.73km
遊 び
自然活動センター(釣り、網おこし体験、水泳、グラウンド解放)、バードウォッチング、散策
食べる
アワビ、うに、わかめ
郷土料理
―
変わりモノ
―
お土産に
―
マスコット
―
う た
江島音頭「おらが江島」
島内のルール
食堂、商店なし。民宿は1件のみ。基本的に1人での宿泊は受け付けていない。
江島へのアクセス
1.東北自動車道利用
東京方面から
盛岡方面から
東北自動車道↓
東北自動車道
↓
仙台南 I.C
古川 I.C
仙台南部道路↓ 25分
石巻別街道
(国道47号線~国道108号線)
↓ 60分
仙台若林 JCT
女川町
仙台東部道路↓ 25分
徒歩
↓ 10分
利府 JCT
女川港
三陸自動車道↓ 50分
↓ 20~45分
石巻河南 I.C
江島
国道398号線
↓ 30分
女川町
徒歩
↓
女川港
↓ 20~45分
江島
※ 自動車は周辺駐車場へ。
2.仙台駅から
仙台駅
仙台駅(高速バス使用)
↓ 快速:1時間13分
↓ 2時間
石巻駅
女川運動公園前
↓
徒歩↓ 10分
女川駅
女川港
徒歩
↓ 10分
↓ 20~45分
女川港
江島
↓ 20~45分
※高速バスは1日1便のみ。
フェリーとの接続もないため、町内で1泊する必要がある。
江島
※現在、震災の影響で
「渡波~女川」間が不通。石巻駅から代行バス(JR、宮城交通)で
女川運動公園前へ。
※ 仙台駅までは【空路】、【JR】、【バス】
(島プロフ一覧)
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