再起に向けて立ち上がった人たちを応援しに「女川」へ行きましょう!
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2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震で大きな被害を受けた女川町。沿岸部は高台にある町立病院(女川町地域医療センター)を除いて、約8割の建物が津波により倒壊。町は壊滅しました。約18メートルの高台にある町立病院も、建物こそ無傷で残っていますが1階部分は浸水。駐車場で津波を見ていた人たちが流される被害も出ています。
20メートルを超えたともいわれる津波は、沿岸部のみならず海から2キロ以上離れた清水や新田(しんでん)まで到達し、山に囲まれた集落で多くの住宅を流し去りました。
大切な人々を失い、家を流され、生活のすべを失った中、女川の人々は未来に向けて歩みを進めています。あまりにも被害が甚大だったため、復興への道のりは果てしなく遠いものにも見えますが、沿岸部の市街地では建物の基礎部分まで撤去がほぼ完了し、新たな計画に基づく街づくりがスタートしています。
これから日を追うごとにどんどん変化していく女川の町。行って、見て、会って、話して、女川に生きる人々を応援しましょう。
見る
女川の津波被害の象徴として、多くのメディアに登場する「転倒したビル」。鉄骨4階建ての江島共済会館が倒れている場所は、サッカーチーム・コバルトーレ女川の事務所があったあたり。多くの行員が犠牲になった七十七銀行の向かい側です。
場所:宮城県牡鹿郡女川町鷲神浜字鷲神229
倒壊した江島共済会館
女川町地域医療センターの向かいです
町立病院の高い石垣の上には、中村雅俊さんによる「女川の町は俺たちが守る!!」のバナーも。女川出身の中村さん、地元のコンサートでは「女川第二小学校は略してオナニショウ。中学校だとオナニチュウ」など笑わせてくれる一面もあるのだとか(地元のおばちゃんに聞きました)。不謹慎だと怒られるかもしれませんが、冗談を言い合える時間も大切です。
場所:女川町鷲神浜字堀切山51-6
毎年サンマの水揚げ高で全国1を競ってきた女川漁港。震災直後は岸壁や市場施設の崩壊、地盤沈下の影響で大型船が係留できない状況でしたが、少しずつ復旧が進んでいます。女川近海の「金華山沖」は黒潮と寒流がぶつかり合う世界有数の漁場です。定置網にはサバ、ハマチ、タイ、アジ、イワシなど多種多彩な海の幸が入ります。女川は魚の町。復活は漁港から始まっています。
場所:宮城県牡鹿郡女川町宮ケ崎字川尻35
女川湾の沖合にある出島、江島への定期航路が発着するのは、かつてあったマリンパルの向かいの埠頭です。地盤沈下で満潮時に埠頭が水没するのを防ぐため、黒い大型土嚢などで埠頭の一部がかさ上げされています。船の向こうの山の上に見えるのは女川町立病院(女川町地域医療センター)です。あの1階まで津波が押し寄せたのですから、被害の大きさがうかがえるでしょう。
場所:宮城県牡鹿郡女川町鷲神浜字鷲神
車で女川を訪ねたなら、ぜひ見ておきたいのがここ。海から2キロほど離れた場所ですが川沿いのガードレールが無残な姿で残されています。川の護岸には、大きなものでひっかいたような傷も無数に刻まれています。谷沿いに遡ってきた津波によって、山間部の集落にまで大型漁船や建物の残骸などが押し寄せてきたのです。津波への備えは海岸沿いの地域に限られるものではないことを、清水集落でぜひ確認してください。
場所:宮城県牡鹿郡女川町女川浜日蕨51-1
清水仮設団地・新田仮設団地
山間の集落に残る津波の傷跡
食べる・買う
女川町立病院(女川町地域医療センター)の駐車場にある仮設のカフェ。1杯ずつ引き立てのコーヒーやゆず茶などカップの飲み物が300円。コーラなど瓶飲料が150円。カレーライス400円、玉こん100円、ソフトクリーム250円も人気。ナポリタン400円は日本ナポリタン学会認定の逸品!震災支援グッズも取り扱っています。
お茶に、軽食に、お土産に。いろいろおトクなお店ですよ。
おちゃっこクラブ
女川町地域医療センターの駐車場にあるお洒落なカフェ
もともと鮮魚店だった「岡清」が、震災後に寿司食堂もかねて復活。もちろん生の魚も扱っています。人気メニューは海鮮丼。うに、ホタテ、海老、イカ、マグロなどこれでもかと盛りつけられています。ネタの鮮度がいいのは浜の魚屋さんだからそこ。女川漁港の水揚げを見ていたら、おかせいの軽トラがブーンと乗り付けてきて、その場でイカを仕入れていきました。このフットワークが美味しい魚料理を生むのですね。
営業時間 11時~16時(水曜日定休)
場所:宮城県牡鹿郡女川町小乗浜小乗115
電話0225-53-2739
おかせい
もともと鮮魚店だっただけに魚の美味さに定評あり
震災前から「活穴子天丼」の店として大人気だったニューこのり。小乗浜の仮設団地の隣に仮設店舗として再開しました。石巻・女川エリアの人々にとって「お客さんを連れて行きたいお店」上位にランクされる名店です。
おすすめはなんと言っても「活穴子天丼」。オフシーズンの冬場には、牡蠣天丼や白子天丼の特別メニューも登場。ご当地メニューのミンククジラの刺身定食も美味しいですよ!
場所:宮城県牡鹿郡女川町小乗浜字小乗49 電話0225-53-2134 [マップ]
女川の海から2kmほど山間に入ったところに、清水地区の仮設団地があります。狭い仮設住宅では、冬場にお年寄りたちが引き込もりにならないことが大きな課題。清水地区のおばちゃんたちを中心に、編み物や裁縫などで商品をつくる活動が始まりました。「ネットで買ってもらうより、実際に清水に来てほしい」。品物を直接販売できれば励みにもなるし、山間部の津波被害を見てもらうこともできるからです。★仮設団地のおばちゃんたちの手仕事の記事はこちら販売方法などは検討中です。こうご期待!
泊まる
2012年12月、被災地初のトレーラーハウス宿泊村として女川町清水にオープン。「EL faro」はスペイン語で「灯台」の意味。漁業の町のシンボルとして、また復興への道を照らす存在になりたいという思いが込められています。女川で30年以上旅館業を営んできた4人が協同組合を設立して運営しています。外見はもちろん室内もお洒落で落ち着いたつくり。女川の工場でつくられたスペインタイルによるルームプレートも素敵です。町の約8割が破壊された女川町に泊まれるエルファロ。観光やビジネスの拠点として最適な宿泊施設です。
これまで女川を訪れる人たちの多くは、石巻や仙台に宿をとり、毎日クルマ等で往復していました。町の復興に宿泊施設は欠かせません。宿泊施設によって周辺の飲食業などにも波及効果がありますし、人が滞在することで町に賑わいが戻ってきます。
しかし、津波被害で町の中心部に建築制限がかかる女川では、用地の確保が困難でした。基礎工事を必要とせず、また町の再開発計画に合わせて場所を移動することもできるトレーラーハウスは、女川の宿泊施設としてぴったりの選択肢だったのです。
復興を目指す女川の象徴ともいえるエルファロ。女川の復活を応援するみなさんには、ぜひ宿泊していただきたいホテルです。
場所:宮城県牡鹿郡女川町 清水町174~178
電話 0225-98-8703
女川町へのアクセス
≪クルマの場合≫仙台駅前から女川町役場まで(69.8km)約1時間30分。
最終更新:
habihabi64
モデルプランにそって行ってみようと思います。静岡県からなので土日で行けます。初めて伺ったときは何の知識も情報もなくただ闇雲に海沿いを走り驚き言葉も失って涙が止まらなかったのですが、次回はもっと前向きな気持ちで行けると思いました。
iRyota25
石巻市内の旧北上川を渡る内海橋、渡波のイオンを過ぎた先の万石浦沿岸のかさ上げ道路、それから女川に入った後は道の状況が要注意です。安全第一で運転してください。