【U-23代表・選手名鑑】 扇原貴宏・・・中盤のゲームコントローラー

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いよいよ、ロンドンオリンピックの開催日が近づいてきましたね。夏季オリンピックとしては第30回目となる記念の大会です。各国の代表選手がどのような活躍を見せるのか、想像するだけでも楽しいですね!今大会で注目度の高い選手を紹介するこの企画。今回は日本男子サッカー五輪代表、関塚ジャパンの扇原貴宏選手をクローズアップしたいと思います。

【扇原貴宏】 おうぎはら・たかひろ

国籍:日本
生年月日:1991年10月5日(20歳)
出身地:大阪府
身長:184cm
体重:72kg
在籍チーム:セレッソ大阪
ポジション:DF・MF
背番号:2
利き足:左足

中盤で舵取り役となるプレーヤー

ボランチという言葉はポルトガル語で『舵取り』を意味しています。攻撃の舵取り役となるパスワークを求められており、現代サッカーでは司令塔の役割を果たしています。ロンドン五輪代表においてボランチとして攻撃の起点となるプレーができるのは扇原選手の他にいないでしょう。扇原選手はパスセンスに優れたプレーヤーです。中盤の底からゲームを操り、長短のパスを織り交ぜながら巧みなゲームメークを見せます。フリーの選手とスペースを見つける広い視野を持ち、左足から高精度のパスを左右に散らします。

戦況を一変させるサイドチェンジ、サイドバックのオーバーラップを引き出すスルーパス、フォワードに対してクサビとなる縦へのロングパスなど、状況に応じて効果的なパスを選択することができます。守備を得意とするアンカータイプのボランチや、豊富な運動量で前線に飛び出していく攻撃タイプのボランチは珍しくありませんが、扇原選手のようにゲームをコントロールするボランチは少ないのが現状です。将来的にはA代表の遠藤保仁選手の後継者となるのではないかと注目されています。

オーバーラップからの高い得点力

扇原選手はボランチとして攻守の起点となるだけでなく、自らゴールを奪うプレーも特徴の一つです。好機と見るとオーバーラップをしかけ、一気に長距離を走行してバイタルエリアに侵入します。得意の左足で強烈なミドルシュートをゴールに叩き込むこともあれば、クロスボールに体を投げ出してスライディングシュートを放つこともあります。左利きの選手にしては珍しく逆足も得意としており、セットプレーからのこぼれ球に反応し、右足を鋭く振りぬいてゴールネットの天井を突き刺すような豪快なシュートを決めています。

セットプレーでは左足が武器

精度の高い左足はセットプレーでも武器となり、プレースキッカーも務めます。インフロントでドライブをかけるキックが特徴で、コーナーキックではキーパーの手から逃げるようなボールを蹴って味方にピンポイントで合わせます。五輪代表では貴重なレフティーであり、角度によってはフリーキックから直接ゴールを狙うこともあります。右足では宇佐美選手、左足では扇原選手のプレースキックが試合の鍵を握ると思われます。

総括

当初、関塚監督はボランチにオーバーエイジ(24歳以上の選手)を起用する方針でした。中盤でゲームを落ち着かせるベテランのプレーヤーが必要だと感じたからです。A代表で活躍する遠藤保仁選手や中村憲剛選手がリストアップされていましたが、クラブチームとの折り合いがつかない為に召集は見送られました。このことで扇原選手の仕事への負担はより大きなものとなりました。ロンドンでは厳しい戦いが予想されますが、一皮むけた扇原選手の活躍に期待したいです!

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