【U-23代表・選手名鑑】 東慶悟・・・逆襲をかける職人肌のトップ下

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いよいよ、ロンドンオリンピックの開催日が近づいてきましたね。夏季オリンピックとしては第30回目となる記念の大会です。各国の代表選手がどのような活躍を見せるのか、想像するだけでも楽しいですね!今大会で注目度の高い選手を紹介するこの企画。今回は日本男子サッカー五輪代表、関塚ジャパンの東慶悟選手をクローズアップしたいと思います。

【東慶悟】ひがし・けいご

国籍:日本
生年月日:1990年7月20日(22歳)
出身地:福岡県北九州市
身長:178cm
体重:69kg
在籍チーム:大宮アルディージャ
ポジション:MF / FW
背番号:8
利き足:右足

オリンピック本戦では誰がトップ下か?

オリンピックアジア最終予選では、ほぼ全ての試合でトップ下のポジションを務めていたのが東選手でした。関塚監督からの信頼も厚く、チームでは背番号10を与えられているほどです。五輪代表では4-2-3-1というシステムが採用されていますが、その2列目の真ん中はいわゆるトップ下と呼ばれるポジションです。アジア最終予選以降、このポジションには複数の選手がテストされてきました。ドリブルを得意とする宇佐美選手、縦への突破力が光る大津選手、高いテクニックと戦術眼を持った山田直輝選手など、様々な選手が起用されてきましたが合格点を与えられるほどではありませんでした。

本戦まで一週間を切る段階でもレギュラーを確約できる選手は見つからず、関塚監督の頭を悩ませていました。7月に壮行試合として行われたベラルーシ戦とメキシコ戦では原点回帰を図ったのか、東選手をトップ下に起用した関塚監督。東選手は1ゴール1アシストと確かな結果を残して監督の期待に応えました。この活躍により初戦のスペイン戦は東選手がトップ下にスタメン起用されることは濃厚だと思われます。

なぜ東がトップ下なのか?

攻撃的ミッドフィルダーの中でも、トップ下というポジションは最もゴールに近い位置を取ります。ペナルティエリア付近はディフェンスが集中するエリアなので、時間とスペースが限られており非常にプレッシャーのかかるポジションです。中盤でゲームを組み立てるだけでなく、ゴールに直結するパスや、2列目から飛び出してシュートを決めるフォワードに近い役割も求められます。

東選手の場合、強靭なフィジカルでボールキープしてタメを作るタイプでもなく、ずば抜けたテクニックでディフェンスを抜き去るタイプでもなく、スピードを生かしてドリブル突破をしかけるタイプでもありません。彼のプレースタイルを言葉にするなら「周りを生かせるプレーヤー」ということになります。

サポートタイプのミッドフィルダー

五輪代表の攻撃型ミッドフィルダーは、宇佐美選手や大津選手、齋藤選手など自らしかけるアタッキングタイプのプレーヤーが揃っています。ドリブル突破などスペースを使う攻撃には長けていますが、相手ディフェンスラインが引いて守りを固めた場合、攻撃のスペースは限られてしまいます。その結果、お互いにスペースを奪い合う形となり攻撃の糸口を失ってしまうのです。東選手は攻撃タイプでありながら、ボールを持たないサポートタイプのプレーヤーです。ボールを持つ時間が短いので試合中に消えている場面が多く見られますが、これは消えているわけではなく周囲の味方を生かすためにサポート役に徹しているのです。

バイタルエリアに攻撃のスペースを作り出すために、中盤でディフェンスのマークを引きつけたり、味方選手と絶妙な距離を保ちながらワンタッチでパスをシンプルにさばきます。東選手が細かいポジションチェンジを繰り返しながら速いパス回しをするおかげで、守備側はディフェンスの的を絞ることできず、攻撃のスペースと時間を与えてしまうのです。一見すると目立たないプレースタイルですが、東選手は豊富な運動量と高い戦術眼を持った優れたプレーヤーだと言えます。素早いパス交換からの多彩なコンビネーションを繰り出してディフェンスを崩すのが日本の攻撃スタイル。スムーズな連携からチームが有機的に機能しているのは東選手の見えないプレーに支えられているのです。

攻撃でも守備でも貢献度は高い

あまり派手な攻撃をしかけない東選手ですが、得点感覚に優れたプレーヤーでもあります。オフサイドラインをギリギリですり抜けるフリーランニングの質は高く、一本の縦パスから絶妙のタイミングでディフェンスの裏に飛び出してワンタッチシュートでネットを揺らします。豊富な運動量で何度もフリーランを繰り返し、まるで第二のフォワードのように執拗にペナルティエリアに侵入してゴールを狙い続けます。抜群の運動量は守備でも高い能力を発揮します。縦横無尽にピッチを走り回り、前線から激しいプレッシングをかけるとインターセプトからボールを奪取して一気に速攻をしかけます。トップ下にスタートポジションを置きながらも、危険を察知すると自陣ゴール前まで戻って体を張ってタックルをしかけます。攻守に渡って献身的な動きができるプレーヤーです。

総括

オリンピック初戦のスペイン戦では先発出場が濃厚な東選手。中盤のバランサーとしての役割だけでなく、得意の飛び出しから値千金のゴールを奪い取って欲しいと思います!

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