【今日の「ちょっと楽しい」】”楽しさ”の『ちょい足し』

ockn1006

公開:

4 なるほど
1,441 VIEW
0 コメント

 最近はなんでも『ちょい足し』が流行ってますね。アイドルに「会いに行ける」要素をちょい足ししちゃったAKB48だったり。甘いチョコとかキャラメルに塩をちょい足ししちゃったり。食べるラー油ブームも進化したもんで、食べる○○なんて亜種をやたらスーパーで見かけます。食べる香ばし醤油・・・ぬれるラー油・・・なんじゃそら。これらは、料理にちょい足しする調味料として人気を博しています。動画再生に「コメント出来る」をちょい足ししちゃったニコニコ動画なんかは、今や立派な国民的動画サイトですね。  「新しいものを開発する」なんて言うと大げさに聞こえますが、「ちょい足しで新しい発見をする」。これなら誰でも出来そうな気がします。 これらはちょっとした遊び心ですよね。何気ない事柄にも、そういった”楽しさ”をちょい足し出来たらいいなー・・・なんていうのは筆者自身も生活レベルで意識しています。

      (「サクサク食べる香ばし醤油 キッコーマン」美味です。)

テレビタレントの『ちょい足し』

 「ジャニーズが皆おもろかったら、俺ら勝ち目あらへんのじゃ!」ブサイクな男性お笑い芸人が、こんなことを言っているのを聞いたことはないでしょうか。「おもしろい」「楽しい」で勝負しているお笑い芸人が、本来はビジュアルや歌で脚光を浴びるべきジャニーズのタレントに対して放った言葉です。なんとなくどこかで聞いたことがある台詞ですね。容姿が恵まれているだけでも十分なのに、ジャニーズのタレントが「おもしろい」コントまでやっちゃうと、そりゃあお笑い芸人だってこんなことを言いたくもなります。まさに”楽しさ”のちょい足し。SMAPなんかもよく『SMAP×SMAP』でコントをしていました。 (逆に男前芸人がアイドル気取っちゃうこともありました・・・。関西ではかつてキングコング、ロザン、ランディーズのお笑いコンビ3組で、WEST SIDEなんてダンスユニットを結成しちゃったり。もう10年近く前の話ですが・・・実は「紳助プロデュース」第一号なんです。) 女性にしたって近頃は「かわいい」アイドルと同じく、「おもしろい」アイドルなんかも目立ってきています。最近で言えば、広末涼子のものまねなどでおなじみのおかもとまり、Sキャラときわどい下ネタが売りの中村愛、自作ネタでR-1ぐらんぷりなどのお笑い大会に出場した滝口ミラなんかがそうでしょうか。彼女らはアイドル芸人なんて名乗っちゃってます。お笑いネタよりも手ブラで注目を集めてしまった魔女っこなんかは、もはや芸人でもアイドルでもない方向に行っちゃってます。まぁどのあたりの層にウケるかはともかく、これも”楽しさ”のちょい足しです。

   (数年の時を経てクイズ番組でブレイクする人もいます。)    (鳥居みゆきのものまねをするおかもとまり)

スポーツ選手の『ちょい足し』

 また近頃はめっきり見なくなりましたが、筆者はかつて相撲ファンでした。それこそ水戸泉関のファンで、地面すれすれの位置から高く舞い上げた塩には心が躍ったものです。近年では高見盛関のオーバーアクションなんかも喜ばれていましたね。

 プロ野球でもホームランを放った外国人選手が、ベンチでのハイタッチ後に一芸を披露します。パイオニア的存在なのはラミレス選手(横浜DeNA)でしょう。ダンディ坂野やザブングル加藤、藤崎マーケットなど、一発の後だけに一発屋芸人のネタを(?)丸パクリ。ご機嫌にパフォーマンスを決めます。最近はバレンティン選手、ミレッジ選手のコンビ(東京ヤクルト)も、傘を振るパフォーマンスを見せています。これらはファンには大人気です。彼らは本業のスポーツに取り組みながら、”楽しさ”を巧みにちょい足しし、我々を楽しませてくれます。

       (水戸泉の「塩まき」)              (ラミレス2012年パフォーマンス「ゼッコーチョー」)

 さて、ここまで『ちょい足し』について触れてきましたが、ひとつ大事なことがあります。それは、彼らにはベースとなる本職があるということです。(当たり前ですが・・・)まずは本職で結果を出さなくてはいけない。時として真剣に、耐えて、苦しむこともあるかと思われます。タレントやスポーツ選手に限らず、本職に必死に取り組んでいるという意味では、恐らく誰もがそうでしょう。 でもそれってちょっと疲れませんか。わからないですけど。筆者はそんな一本調子は苦手です。だからこそ、緊張に対する緩和の意味で、『ちょい足し』は歓迎されるのではないでしょうか。厳しい目で見ると、どの『ちょい足し』も100点満点とは言い難いと思います。食べ物に何か足すのも、アイドルのお笑いネタも、スポーツ選手の一芸も、お世辞にもめちゃくちゃ楽しいかと言えば、そうではありません。たぶん、60~70点くらいでいいんです。本業で頑張ればいいんです。

 そんな中で、ちょっと面白くてちょっと笑える”楽しさ”の『ちょい足し』。意識するだけで、ちょっと楽しい毎日に変わりますよー。

最終更新:

コメント(0

あなたもコメントしてみませんか?

すでにアカウントをお持ちの方はログイン