【今日の「ちょっと楽しい」】世代を超えた「自由」

ockn1006

公開:

1 なるほど
1,951 VIEW
0 コメント

世代を超えた「自由」

♪夢見る自由~ 恋する自由~

 演じる自由~ 学ぶ自由~

 近頃すっかり耳にこびりついてしまった。おそらく、もはや誰でも一度は聴いているであろう、auのCM「あたらしい自由編」だ。最近は至る所で見かける剛力彩芽のほか、井川遥、伊勢谷友介に懐かしのアニメ「巨人の星」から星飛雄馬、星一徹らを掛け合わせ、ひたすら自由について歌ったCMだ。

 学生のころ、au携帯の販売のアルバイトをしていた時期がある。当時は(そしてつい最近まで)CMには嵐が起用され、嵐のカタログ欲しさに年配女性から問い合わせがあるなど、CMにおける嵐起用は一部より絶大な支持があった印象だ。ところが最近になり、そんなauが一変。実写とアニメを組み合わせた宣伝を至る所で見かけるようになった。テレビでも散々見るが、街中や(softbankが筆頭株主でもある)Yahoo!トップの広告でも見ることが出来る。露出の手段もなんとも自由だ。 タレント勢はともかくとして、やはり目を引くのは巨人の星の登場人物、星飛雄馬、星一徹親子。アニメ全盛期には生まれていなかった私でさえ、なんとも馴染みのある声だ。調べてみると、声優も当時のまま、飛雄馬役に古谷徹氏、一徹役に加藤精三氏が起用されているとのことだ。しかし、私自身「巨人の星」を知っているとは言えど、放送開始は生まれるはるか前の1968年。失礼ながら40年以上も前に活躍された声優が、声優として健在であることに衝撃を受けた。飛雄馬役の古谷氏は58歳、一徹役の加藤氏に至っては85歳になるというから驚きである。(2012年現在) 一方ヒロイン役を務める剛力彩芽は、2002年からの芸能活動期間があるとは言え齢19歳だ。そんなヒロインを相手に恋心らしきものを伺わせつつ、彼女とのやり取りに一喜一憂するのだから面白い。CM中の飛雄馬の年齢は触れられてこそいないが、一徹が「学生の癖にスマホだと!」と激高しながら得意のちゃぶ台返しを見せることから、おそらく20代前後の設定と推測される。そんな58歳と19歳の「学生同士の」掛け合いに目が離せない。

 40年の時を経た、コミカルな設定のCMを創りあげたauの自由さについ笑ってしまう。ただ本業の方は、白戸家(ほわいとけ)率いるソフトバンクを脅かすには至っていないようだ。今後とも面白いCMを期待したい。

◇参考ページ◇

 au 「あたらしい自由」篇
www.youtube.com  

(YouTube)

 ソフトバンクの2011年度決算は増収増益、「auへの乗り換えは数万人で済んだ」
itpro.nikkeibp.co.jp  

 (日経BP 2012年4月26日)

最終更新:

コメント(0

あなたもコメントしてみませんか?

すでにアカウントをお持ちの方はログイン