絵画に興味がないなんてもったいない!
絵画を楽しめれば人生が豊かになる!
という個人的な思いから、ちょっとでも興味を持てるような鑑賞方法を考えていきます!
今回は「ビビッときた!」です。
絵画鑑賞をしていると稀にビビッとくる絵があります。
一目惚れみたいな感じです。
人はどんなときにビビッと来るのか??
今回はこのビビッとを検証します。
1回目のビビッと
高校時代に美術の先生が見せてくれた画集でハマったのが田中一村。
今まで西洋画の世界しか知らなかった私には衝撃的な作品でした。
自分の知っている日本画とは全く違い、デザイン的でルソーっぽい熱帯植物たち。
こんな日本画があるんだと思いました。
ドハマリして周りの人に「田中一村が良い!!」言いまくっていたからなのか、高校の国語の先生と奥様と私という謎なメンバーで電車に乗って田中一村展を見に行きました。生の一村の作品は感動的で、かなり長いこと美術館で鑑賞していました。見たい情熱が抑えられなかったのでしょう。
残念ながら著作権問題で作品がなかったため、アマゾンの作品集をご紹介します。
ここから日本画の素晴らしさに目覚め、尾形光琳や伊藤若冲の良さに気づくことができました。新たな世界を見せてくれたビビット作品です。
2回目のビビッと
それからダリにどっぷりハマり、これはもうヨーロッパに絵を見に行くしかない!ということで主要な美術館を巡ってきました。
そこで次のビビッとが!!
オルセー美術館で見たギュスターヴ・モローの作品です。
あの大量の名作の中で、その時私に刺さったのはこの『出現』という作品でした。
このときもいても立ってもいられずに、パリのギュスターヴ・モロー美術館にすぐに行きました。
特に素晴らしかったのが、この『ユピテルとセメレ』です。
ヨーロッパの作品なのにインドの香りを感じるのは私だけでしょうか。
ぐちゃぐちゃしているのに静寂さも感じられてぐっと来ました。
3回目のビビッと
3回目はおなじくヨーロッパの美術館巡りで出会いました。
イタリア・ベネチアにあるペギー・グッゲンハイム・コレクションにあった、マックス・エルンストの『花嫁衣装』です。
赤い鳥のような女性に目が釘付けになりました。
この色使いと奇妙な鳥人間、ちょっとエロスを感じるところが素晴らしいです。
美術巡りでザ・西洋絵画という作品に触れてきて、この色鮮やかな世界が衝撃的だたのでしょう。
まとめ
こうやって振り返ると、ビビッときたのは今までの自分の固定された小さな世界を壊すような絵が多いです。
普段ならスルーしていたかもしれないのに、このときは目に止まってビビッときたのはなぜか。
自分の中で新たな視点を求めていたのかもしれません。
ビビッときた時というのは、今までにない視点が手に入ることなのかもしれません。
ぜひビビッとする絵を見つけてみてください!!
そのためにはたくさん鑑賞することです。
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