絵画に興味がないなんてもったいない!
絵画を楽しめれば人生が豊かになる!
という個人的な思いから、ちょっとでも興味を持てるような鑑賞方法を考えていきます!
今回は「自分の独断と偏見で美術館ランキングを作る」です。
私が訪れたヨーロッパの下記美術館を勝手にランキングしました。
【スペイン】
ソフィア王妃芸術センター、プラド美術館、ティッセン=ボルネミッサ美術館、カタルーニャ美術館、バルセロナ現代文化センター(CCCB)、モンセラット美術館、ダリ美術館、ピカソ美術館
【フランス】
オルセー美術館、ギュスターヴ・モロー美術館、オランジュリー美術館、ジョルジュ・ポンピドゥー国立芸術文化センター、ルーヴル美術館
【ベルギー】
ベルギー王立美術館、ゲント市立美術館、メムリンク美術館、グルーニング美術館、アントワープ王立美術館、マイヤー・ファン・デン・ベルグ美術館、ルーベンスハウス
【オランダ】
アムステルダム国立美術館、マウリッツハイス美術館、レンブラントの家
【ドイツ】
ベルリン美術館、ゲマルデギャラリー、アルテ・ピナコテーク
【オーストリア】
美術史美術館、アルベルティーナ美術館、オーストリア・ギャラリー
【イタリア】
アカデミア美術館、ペギー・グッゲンハイム・コレクション、パラティーナ美術館、ウフィツィ美術館、ブレラ美術館、ポルディ・ペッツォーリ美術館、バチカン美術館
第5位 ルーヴル美術館(フランス)
第5位のルーヴル美術館は悩みに悩んで入れないわけにはいかずにランキングに入りました。(アルテ・ピナコテークやグルーニング美術館も捨てがたい)
「こんなに素晴らしい美術館がなぜ第5位なんだ!!」
おっしゃるとおりです。
しかし広すぎる。。。。
そして、楽しみにしていたレオナルド・ダ・ヴィンチの『モナ・リザ』は、絵の前に人だかり。
そのうえ保護ガラスに守られて、近づくことが出来ないようにフェンスで囲われていて絵までの距離が遠い。。。
とてもではないけれどゆっくり鑑賞している事ができませんでした。
額縁が素晴らしかったという印象しか残っていません。。。
ただし、見どころは他にもたくさんありますし、広大なだけあってモナ・リザ以外の場所で激混みだったという印象はありませんでした。
大好きなフランドル美術の傑作も多く、イタリア絵画の傑作も素晴らしいため見どころは満載です。
第4位 バチカン美術館(ヴァチカン市国)
バチカン美術館で最も印象的だったのはミケランジェロ・ブオナローティが描いたシスティーナ礼拝堂天井画です。
上を見て鑑賞するという首のきつくなる場所なので、寝っ転がってゆっくり見てみたいという思いで作品を見ました。
絵画を見るには人が多く、ざわめきや撮影音が気になるため第4位です。
残念ながら没頭して見続けることは周囲が気になってにできませんでした。
さすが歴代ローマ教皇の収集品を収蔵展示しているだけあり、その他の作品も名画ばかりです。
ラファエロ・サンティの『アテナイの学堂』も、通路の途中の天井部分になんてことなく描かれていて、キリスト教があったからこそ西洋絵画が成熟していったのだと感じました。
それにしても、上を見ることの多い美術館です。。。
第3位 美術史美術館(オーストリア)
ハプスブルク家が400年かけてイタリア、フランドル、ドイツのルネサンス・バロック時代の絵画が素晴らしいです。
所蔵作品が自分の好みに近いこともあるのですが、この美術館は非常に居心地のいい美術館でした。
落ち着いたトーンの室内に椅子がおいてあり、座って絵画をずっと眺めていました。
ピーテル・ブリューゲルの作品が数多く所蔵されており楽しめます。
第2位 ウフィツィ美術館
メディチ家のコレクションを収蔵する美術館で、イタリア・ルネサンス絵画の最高傑作が集まっています。
莫大な財産で芸術家のパトロンとなっていたメディチ家。
描かれた作品を集めるのではなく、依頼によって絵画作品を制作させるという時代背景を考えると、ルネサンスの巨匠にこれだけ描かせることの凄さは計り知れません。
と言うよりも、メディチ家によって巨匠と呼ばれる作家が作られたのかもしれません。
個人的に衝撃を受けたのはミケランジェロ・ブオナローテの『聖家族』。
肝っ玉母ちゃん的な筋肉質なマリア様が忘れられません。
そしてレオナルド・ダ・ヴィンチの『受胎告知』は最高に素晴らしかったです。
第1位 プラド美術館(スペイン)
美術館の良し悪しなんて、自分の好きな絵画があるかどうかだと思っています。
ヒエロニムス・ボッシュの代表作『快楽の園』があるということで、第1位となりました。
ディエゴ・ベラスケス、フランシスコ・デ・ゴヤなどのスペインの代表画家の作品が数多く展示しているのもここプラド美術館です。
スペイン滞在中に何度も通ったプラド美術館ですが、強烈に印象に残っているのがイタリア画家のサンドロ・ボッティチェッリの『ナスタージョ・デリ・オネスティの物語』という連作の作品です。
ボッティチェッリと言うと、『ビーナス誕生』など美しく繊細な美女を思い描きますが、この絵は同じ画家が描いたとは思えない素朴でいて残虐な情景が描かれています。
スペイン王家のコレクションと言うだけあり、素晴らしい作品ばかり。
広すぎてへとへとになることもなく、非常に素晴らしい美術館です。
まとめ
美術館にはどんな作品があるかだけでなく、誰のコレクションを展示しているかで権力、財力、影響力などを感じ取ることが出来ます。
教皇、ハプスブルク家、メディチ家、スペイン王家がこれらの作品を持っていたと考えると、今では考えられないような力があったのだと感じます。
こうやってランキングにして眺めると、広すぎず収蔵数はそこそこで、人が少なく、ゆっくり見れて、落ち着いた雰囲気で、自分好みの作品がある美術館が私は好きなのだと思います。
印象派や現代アートが好きな方には信じられないランキングかもしれません。
我が家の絵画好き父にも聞いてみましたが、私とは違っていて面白かったです。
こうやって他の人と話をしてみるのもいいですね。
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