1年ほど前からYouTubeの釣り動画を見て、釣りに目覚めた長男。
初めて釣り具屋さんに行ったとき、お店でまず最初に目にしたのがルアー(疑似餌)展示コーナーでした。
きれいに並んだ色とりどりのルアーを見た瞬間からルアーの魅力に憑りつかれてしまったようで、ずっとその場から離れませんでした。
小さい子供にとっては、高価なオモチャのような感覚だったのかもしれません。
まだ釣りのことをほとんど知らないにも関わらず、早速お気に入りのルアーをいくつか買ってきて大切にしていました。
初釣りでは、早速ルアーを試してみることに。
ところがやっぱり素人、根がかり(ルアーの針が池や海の底に引っかかってしまうこと)したり、釣り糸が切れてほとんどのルアーが無くなってしまいました・・・。
お気に入りのルアーがどんどん無くなってしまうことにショックを受けた長男。またルアーを買うにも結構な金額なので、簡単には買えません。でもルアーで魚をいっぱい釣ってみたい。
そんな時、いつもお世話になっているDIYの先輩より、「だったらルアーを手作りしちゃえばいいんじゃない?まとめて作れば安上がりだし、何より自分の作ったルアーで魚が釣れたら、もっと魚釣りが楽しくなると思うよ!」とアドバイスしてくれたのでした。
長男にそのことを話してみると、興味津々の様子。もともと小さいときから工作が大好きで手先も器用なので食いついてくるとは思いましたが、案の定でした!
そんなわけで、親子で思い切ってハンドメイドルアーに挑戦してみることにしました。
下準備
DIYの先輩から懇切丁寧にハンドメイドルアーに必要な材料や工具、制作時の注意点を教えてもらい、さらに昔先輩が実際に作ったルアーや参考書までお借りして万全の体勢でチャレンジ開始。
ハンドメイドルアーと聞いて、ちょっと敷居が高いと言うか高尚なイメージが湧きましたが、意外にも材料や工具のほとんどが100均やホームセンターでお手頃価格で買えるものばかりで、気軽に始められると思います。
(※写真にあるものですべてではありません。足りないものは追々紹介していきます!)
早速ルアーづくり、と行きたいところですが、その前に1つ制作しておきたいものがあります。それが「ルアー乾燥場」(勝手に私が命名)です。
というのも、今回ルアーはバルサ材というやわらかい木材を使用するのですが、強度を上げるために何度も塗料でコーティングします。その時のためにルアーを乾かす場所を用意しておく必要があるのです。
ルアー乾燥場
たいそうな名前を付けてしまいましたが、段ボールで簡単に作れます。
段ボールの側面に2か所、小さな穴を空けます。反対の側面の同じ位置にも同様に穴を空け、そこに竹ひごを通します。
ゼムクリップをこんな形に加工。
竹ひごに先ほどのゼムクリップをひっかけてルアー乾燥場の完成!
クリップにルアーをひっかけて、ここでコーティング塗料を乾かします。
最大10個、同時乾燥のキャパを持っており大量生産にも対応。
乾燥具合をちゃんと目視できるように作るのがポイントかと思います。
ルアーの削り出し
さて、いよいよルアー制作です!
大量生産するため、まずはルアーの型紙を作ります。
上の型紙がルアーの側面、下が上下面、穴が空いてるのは重り(鉛)を入れるための穴を空ける場所です。
バルサ材に鉛筆で下書きします。
型紙をひっくり返して同じように下書き。
ルアーは内部に重り(ウェイト)や釣り針をつけるための針金(ワイヤーフレーム)を入れる必要があります。今、下書きした面はルアーの内部です。
上手く説明できませんが、上の2つを貼り合わせて1つのルアーが出来上がります。
下書きが終わったらペンでなぞっておきます。
線をはっきりさせておくことで、削り出しの際にルアーとの境界がはっきりするので、誤って削り過ぎてしまうのを防止できます。
両面テープで仮止めすると・・・
こんな感じになります。
2つの板の内側に先ほどルアーの絵が描かれています。
ルアーの上部と下部にも、型紙を使って線を描きます。
型紙の幅が少し大き過ぎたようです・・・。
頭と尾の面にも、頭と尾がくる位置に目印として円を描いておきましょう。
さあ、ここからがルアーの削り出しです。
ハンドメイドルアーの最初の関門でもあり、楽しい工程でもあります。
カッターでルアーの形をイメージしながら少しずつバルサ材を削っていきます。
この時、一気に削り過ぎないように徐々に徐々に削っていくように注意しましょう。バルサ材は、とても柔らかい素材で加工がしやすい反面、簡単に切れてしまいます。
調子に乗ってザクザク削っていくと、必要以上に削ってしまい取り返しのつかないことになりかねません。削り過ぎると元通りにはできないので、初めからやり直しです。
ちなみに私は不器用なため、削り出しの工程はすべて長男任せです。
小さい頃からカッターやナイフを使って物を切ったり削ったりするのが大好きだった長男の腕の見せ所です。
そして10分ほどで削り出しが完了。
初めてにしては上出来、いや期待以上の出来です!(やはり自分がやらなくて正解でした。)
ここから紙やすり(サンドペーパー)で仕上げ磨きに入ります。
やすりには、目の粗さごとに番号が振られています。
今回使用したのは、40番(粗目)、120番(中目)、600番(細目)です。
40番→120番→600番の順に仕上げていきます。
120番(中目)まで完了した時点でだいぶ綺麗に仕上がっています。
そして600番(細目)で最終仕上げをして完成したのがこちら。
ルアー右側。
そして反対側(写真を撮るときにルアーを落としたせいか、上部にちょっと傷がついてしまいました・・・。面目ない。)
でも思っていたより、ものすごく綺麗に仕上がりました。
これには長男も大満足の様子。もっといっぱい作りたい、とのことでした!
(その後も追加で2つ作っていました。)
第一関門を終えて
ハンドメイドルアーと聞いて、最初は難しそう、と構えてしまいましたが、いざやり始めてみると「楽しい」という気持ちの方が強く、抵抗なく作業を進めることができました。
一度自分で作り上げて自信がつけば、2回目からは長男1人でもルアーを作れるようになるんじゃないかと思います(まだまだ、この後も大変な工程が待っていそうですが・・・)。
DIYの先輩の言う通り、自分だけで作り上げたルアーで魚が釣れたら最高の喜びだと思います。
そんなわけで、引き続き親子でハンドメイドルアー作りを楽しんでいきたいと思います。
(続く)
最終更新:
pamapama
いいですね~。ちなみにわたしはルアーで魚が釣れたことが一度もありません(^_^;)自作のルアーで釣れたりなんかしたら、もうどっぷりハマっちゃいそうですね。
cha_chan
自分も一回しかルアーでは釣れていないです!ルアー釣りは難しいですよね…
むしろ、釣れる数よりルアーをロストする数の方が多いです(泣)