---------------------- 旧校舎 2F
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---------------------- 旧校舎 3F
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---------------------- 旧校舎 4F
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---------------------- 旧校舎 屋上
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---------------------- 屋外
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---------------------- 新校舎 1F
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気仙沼向洋高校は海抜約1mの高さにあります。学校のマニュアルによると、地震発生時は、1. 校庭に避難 → 2. 点呼 → 3.状況に応じて校舎3~4Fまで避難となっていました。
東日本大震災が起きた際、本来ならマニュアルに従って行動すべきところ、あまりにも地震が大きかったため、学校の先生たちは点呼も取らず学校にいた170名の生徒たち全員を校舎より高い場所へ避難させました。
マニュアル通り校舎に避難する方が時間的には早かったとも考えられますが、4Fの足元まで津波が到達したことを考えると、さらに津波が高かった場合には危険だったと考えられます。逆に津波到達時間が短ければ、今回の避難方法では危険だったとも考えられます。
緊急時に「これが正解」というものはないかもしれませんが、津波が迫っている中で、校庭で点呼をとるために留まるのは非常にリスクが高くなるように思います。緊急時には、まずは少しでも早く高い場所に避難して、安全を確保してから点呼を取るのが鉄則であるように感じます。
語り部さんのお話しによると、こちらの施設では避難した生徒・校舎内に残った職員と工事関係者・近隣住民避難者に犠牲者が出なかったため、震災遺構とすることができた、ということです。残念ながら、犠牲になった方たちは「ここは大丈夫だろう。」と警報が出てもすぐに避難しなかった方たちだそうです。
こちらの施設の目の前には、現在パットゴルフ場が建設され完成間近ですが、まだ避難道が作られていません。語り部さんは「8年前にあれほどの犠牲を出したのに、何も学んでいない。順番が違う。」と憤りを感じているようでした。
語り部さんも身内や友人が津波に流され、いまだ行方不明だそうです。大切な人を津波で失ってしまった語り部さんの言葉は、1つ1つがとても重みがありました。
岩井崎公園
岩井崎公園は前回の復興支援ツアーで、現地の方から「気仙沼に来たらぜひ行ってほしい場所がある」と教えていただいた気仙沼の人気スポットのひとつです。気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館からは車で5分ほどの場所にありました。
三陸復興国立公園の最南端に位置にある岩井崎には、震災の津波から流失を免れた松があります。この松は震災後に伐採されることになりましたが、伐採する過程で松が龍の形になり、龍が出現したことから、復興のシンボルとして保存されることになりました。
気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館の語り部さんのお話しによると、龍の松には2,000万円以上のお金をかけて保存することとなったため、「そんな大金を龍の松に使うべきでない」と反対の声もあったようです。
松の枝を切った部分が、ちょうど龍の目になっており、時間帯によっては目が光って見えるようです。実際に間近で龍の松を見ると、本当に龍の魂が宿っているような迫力がありました。
また岩井埼には、波が打ち寄せるたびに潮を吹き上げる潮吹岩があります。今回は到着時間が遅くなり辺りが暗くなってしまったため、残念ながら潮吹岩を見ることができませんでした。
1日目のツアーが終わり、本日の宿泊は気仙沼駅の目の前にある、「ホテルパールシティ気仙沼」に宿泊しました。
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