とりあえず坐ってみよう(3)

orangeoor18

公開:

4 なるほど
291 VIEW
4 コメント

前回から引き続き、坐禅体験のレポートです。

曹洞宗のお寺で行われている坐禅会。
ひたすら坐り続ける40分間(一炷)の坐禅を計2回行います。

 とりあえず坐ってみよう(2) by orangeoor18
potaru.com

1回目

合掌しながら低頭した後は、腰を下ろしあぐらをかいて坐ります。座布団はそれぞれの位置に2枚ずつ置かれています。1枚は家庭でもよく見る四角い座布団。もう1枚は丸い座布団です。丸型のクッション(もちもちしてるやつ)に似ていますが、それよりも固くがっしりとしています。

あぐらには両足を組む結跏趺坐(けっかふざ)と片足だけで組む半跏趺坐(はんかふざ)の2通りあります。

結跏趺坐(けっかふざ)とは両足首をももの上に乗せて、足の裏が上に向いている状態になる組み方です。実際やってみると案外難しいので(体が硬くてできない)、片足首だけをももに乗せる半跏趺坐で行いました。

体をぶらさないという意味では結跏趺坐のほうが望ましいのですが、片足の半跏趺坐でも問題ありません。

開始当初はなかなかポジションが定まらず、もぞもぞ。足の位置や座布団の上に乗った際のお尻の角度がしっくりこないのです・・・。

「あぐらってこんな難しかったっけ?」と思いつつ、結局は7割ぐらいのしっくり感のまま両手をももの上に置き、手を組みます。(本来はしっくりくるまで姿勢を探してから始める)

手の組み方は簡単。親指以外の指を両手で組み、親指は両手が軽く触れるような形です。姿勢が決まればあとは視線を落とし、呼吸を整えます。

目を閉じる瞑想とは異なり、坐禅の場合は斜め45度ぐらいの視線で半目の状態をキープします。前回紹介したとおり、曹洞宗の坐禅は壁に向かって行うので、余計なものは一切視界に入りません。

気が散る場合、目を閉じても良いと思いますが(自分の場合は目を閉じてしまうと眠くなってしまいます)、正しい作法を身に付けたい場合は半目がベストです。

イメージとしては、だいたいこれぐらいの半目です
イメージとしては、だいたいこれぐらいの半目です

呼吸はゆっくり行います。鼻で大きく吸って、口で息を静かに吐くことを繰り返して整えていきます。

今日の禅語

1回目の坐禅前に何やら文章が書かれた用紙が配られました。

これは祖録に収められている禅語を解説したもので、住職さんが坐禅中に読んでくれます。

今回解説する禅語は「一心生ぜざれば万法に咎なし」。
物事に対して自らの分別心や執着によって色々な思いが起こり、迷いも生じる。出たらそのままで良い。気付いたらそれだけのこと。

このような内容でした。

誰でもわかるような言葉を使いながら10分程の時間をかけて解説。まだ序盤ではありますが、この時点で気持ちがすっきりした感覚を少し得られました。

ついにあれが来た・・・そして1回目終了

解説が終わり、ひたすら坐る状態が続きます。

とにかく「無」になることを意識してしばらく続けていくと、呼吸が一定になりました。短い時間ではありますが、何も考えない状態を作れている気もしました。

そして、残り5分ぐらいだったでしょうか。
ついに心配していた“あれ”が足の裏に来ました・・・。

そうです。足のしびれです。

案の定、しびれが出てくるとそちらに意識が行ってしまいました。一度気になってしまったら、修正できずにそのまま1回目が終了。

成果を期待せず、余計なことは一切考えず、ただ坐るだけ。それが坐禅です。

終わった後、率直にこう思いました。

「んー、やっぱり坐禅って難しい。」

2回目に突入する前にしびれを取りたいと思っていたところ、参加している方々が立ち上がったので自分もそれに合わせます。

次に叉手(右手のこぶしを左手で包む)のまま、一歩ずつゆっくりと歩いていきます。歩くといっても3秒に1歩踏み出すぐらいのリズム感で少しずつ進んでいきます。

最初は何をしているのか戸惑いましたが、後で聞いてみたところこれは経行(きんひん)という作法とのこと。これで足のしびれを取る役割もあるそうで、「やっぱりそうだよね」と少しほっとしました。

経行(きんひん、きょうぎょう、Skt:Cankramana、英:Walking Meditation)は、原意は、一定の場所を徒歩で往復することである。

2012年現在の禅宗では、坐禅に伴う足の痺れや眠気を取り除くため、坐禅と坐禅の間に行うとされている。

また、義浄によれば、経行には、病を取り除き、消化を助ける、健康促進の目的もあったとされる。

経行 - Wikipedia

何とかしびれが収まりました。
すっきりしたところで2回目に突入していきます。

続く。

最終更新:

コメント(4

あなたもコメントしてみませんか?

すでにアカウントをお持ちの方はログイン

  • B

    baikinman

    私は眠気に負けそうだなぁ。
    寝不足だと危険だ(>_<)
    寝ちゃう人はいないのでしょうか?

  • P

    pamapama

    > 短い時間ではありますが、何も考えない状態を作れている気もしました。
    わかります!でも「あ、さっき無心だったな」っていう意識が雑念になって消えませんよね(笑)

  • C

    cha_chan

    自分も体が固く、あぐらで40分はとても無理そうです…。ただ、無の境地に達したら、足のしびれも感じなくなるかもしれませんね。座禅の奥深さを感じます。
    次回以降のレポートも期待しています!

  • A

    akaheru

    いい体験をしてますね!

    2回目以降足のしびれとどう向き合っていくのか、また「無」の境地に更に長い時間到達できるのか、レポートを期待しています。

    それにしても、イメージ画像に大仏様とは・・・(苦笑)