【シリーズ・この人に聞く!第109回】弁護士 山口真由さん

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東京大学法学部に現役合格。大学3年生で司法試験に一発合格。大学4年生で国家公務員1種試験に一発合格。さらに在学時代すべての成績で「優」を修め「東大総長賞」を受賞し首席で卒業。財務省で2年勤務後、弁護士に転身し、現在はTV番組出演もこなす超多忙な日々。なぜこんなに優秀な成績を叩きだせるのか?独自の勉強法を伝授した指南本が絶賛発売中!幼少期からの成長の秘訣を伺ってみました。

山口 真由(やまぐち まゆ)

弁護士。1983年北海道生まれ。2002年東京大学法学部入学。在学中3年生時に司法試験合格。4年生時に国家公務員1種試験合格。06年東京大学法学部を首席で卒業後、財務省に入省し、主に国際課税を含む租税政策に従事する。09年弁護士登録。現在は企業法務を扱う弁護士として働きながら、テレビ出演などでも活躍。著書に『天才とは努力を続けられる人のことであり、それには方法論がある』(扶桑社)、『東大首席弁護士が実践!誰でもできる<完全独学>勉強術』(SB新書)など。

繰り返し読むことが苦でなく育った。

――本屋さんで山口真由さんの著書を手にしたきっかけは、なんといっても最新刊の美しい表紙ビジュアル。こんな美貌で弁護士?すごーい!と拝読したところ、内容もとてもおもしろかったので今回インタビューにご登場願いました。弁護士さんでいらっしゃいますが、この仕事へ進まれたきっかけはどんなことでしたか?

毎日図書館で借りるほど本が大好き。小学校でも成績優秀で一目置かれていた。

毎日図書館で借りるほど本が大好き。小学校でも成績優秀で一目置かれていた。

大学3年生時に司法試験に合格した際に、弁護士になろうか迷いました。もっとも、もともと官僚志望でしたので、大学4年生時に国家公務員1種試験を受けて合格し、卒業後は財務省に勤務しました。官僚の仕事はやりがいもあっておもしろいものでしたが、医師である母に、常々、「女性は資格のある仕事で生きていくのが幸せ」と助言され、なるほどそうか…と。出産、子育てで女性が離職する率は6割。官僚も産休・育休は取れますが、長いスパンで考えると弁護士もいいな、と思いました。

――弁護士も官僚も東大在学時に資格取得されていて、それだけで凡人はただ感嘆の声をあげてしまいますが、2年間財務省でお勤めされてから若くして弁護士として独立をされました。企業に勤める…という選択肢は最初からなかった?

私の両親は医者です。ですが、解剖が苦手な私は血を見るのが、もう、これは、本当にダメ。それで、医者になる道は選びませんでした。でも、医師の家庭に育ったので、「職業というのはプロフェッション、つまり、自分の社会的な使命である」という意識は強かったです。そして、お金がすごく儲かるビジネスとか、コマーシャリズム優位な企業より、自分の仕事が社会に役立っているという実感の得られる職業に就きたかったのです。

――明確なビジョンで職業選択をされていますね。7回教科書を読むことを勉強の基本としています。満遍なく勉強ができたと思いますが、お得意な科目は何でしたか?

日本史が大好きでした。頭の回転、地頭の良さは関係なく、社会科はやればできます。読むのが好きでしたから国語も得意でした。本が大好きで小学校の頃は図書館から毎日1冊借りて読んでいました。とにかく活字を読んでいたくて、詩を書いたり、物語を自分で作ったりもしていました。実家の部屋の引き出しに、そうしたメルヘンな作品が眠っています。誰かに見られたらどうしようかとヒヤヒヤ…(笑)。

――それは宝物ですね。読むことがお好きでいらしたのが今のベースを作っていらっしゃる。何か習い事はされていましたか?

両親は幼かった私に絵本を何度も繰り返し読んでくれました。だから、繰り返し読むことに抵抗がなかったのです。本好きの子は語彙も豊富で言葉が早い。小学校に上がると「真由ちゃんは頭がいい」と周囲に言われるようになり、次第に、自分でもそれを意識するようになりました。お友達から、この答えは何って聞かれるかも知れない。すぐ答えられるように調べておこう!という感じで。

習い事は英語、ピアノ、習字、お絵かき教室。体験して「これやりたい!」というものを片っ端から習っていました。ピアノだけは私にとって苦痛。毎日30分練習しなければならなかったけれど、この30分は異様に長いと思っていたのを思いだします。結局、バイエルだけで終了しました(笑)。

毎日、食事時間を基準として前後に時間確保。

――北海道の公立中学から筑波大付属高校を受験なさって合格されて、ご実家を離れ上京。横浜のおばあちゃまのお宅に下宿なさったのですね。

筑波大付属高校ではサッカー部のマネージャーとして活躍した。

筑波大付属高校ではサッカー部のマネージャーとして活躍した。

実家を離れて初めて、両親のありがたさを身に染みて知りました。祖母には遠慮もあります。風邪を引いて、気持ち悪くても、それをストレートには伝えることはできず・・・夜中に悪化して、一人で吐き続け、気づいたら涙が頬を伝っていました。「ずいぶん遠くまで来てしまったものだ」と、そのときに、親元を離れた、心細さや寂しさをしみじみ実感しました。

――早くご実家を離れた分、自立なさるのも早かった。著書には高校時代のタイムスケジュールも事例でいくつか紹介されています。

『東大首席弁護士が実践! 誰でもできる<完全独学>勉強術』山口 真由 著(SBクリエイティブ)

『東大首席弁護士が実践! 誰でもできる<完全独学>勉強術』山口 真由 著(SBクリエイティブ)

高校時代の1日の目安は、食事の時間にベンチマーク(基準)を引いて、それを挟んだ時間をフリータイムに。食事の時間は規則正しい方が組み立てやすい。勉強するか娯楽に切り替えるか、一日にやらなければならないことを朝から順番に詰めようとするより、この方法が柔軟。食事の前後にどの教科に取り組むか決めやすいですし、テストが終われば読書にあてることもできます。「勉強ができる子」として認められていたことがあり、それが私にとって重要なアイデンティティでもありました。それを維持するためと思えば、努力するのは苦ではありませんでした。

――容姿端麗、頭脳明晰でパーフェクトですが、妬まれたりしませんでしたか?

私、ものすごくガンバリ屋さん。周囲の友人たちからは「そこまでやらなくても…」と、むしろ、同情的に見られていました。学生時代は、どれだけ勉強したか隠したがるものです。これに対して、私の場合は、逆に「こんなに頑張っている!」とあえてオープンにしていました。それだけやっているのだから…と見られたほうが変な妬みは買わないものです。

7回読みは、読む でなく 眺める。

――司法試験の勉強と、ご自身の勉強法が合致したとおっしゃっていますが、それはどんな点でしたか?

東大時代に迎えた成人式。弁護士試験合格は最年少クラス!

東大時代に迎えた成人式。弁護士試験合格は最年少クラス!

司法試験は、運の要素が大きいオリンピックなどと違って、努力すれば正比例して成果が出ます。要は、勉強量をこなせるかです。司法試験合格のために、私は7回どころか100回以上テキストを読みました。だからこそ合格できた。司法試験は、努力が確実に報われるテストと言えます。そして、7回読みという勉強法だと覚えるだけでなく理解できるので最適です。頭で理解したことをそのまま吐きだすことが、司法試験では重要ですので。

――大学3年生で司法試験合格、4年生では国家試験1種も合格されていますが、次なる目標は何でしょう?

司法試験合格は最年少組でした。私は何かに向かって努力することが好きです。東大に合格したらもう勉強しない…と思って入学しました。国際フォーラムで開催された入学式には、約3000人の東大の新入生がいました。そのときも同じ。「東大生になるだけでは、十分じゃない。この中に埋もれてしまわないように、もっと努力しなくては!」って。勉強が好きなわけでなく、努力すると成長できる。こうやって確実に一歩前に進んでいる感じが好きなのです。その感覚が生きている実感につながっています。次は、日本を出て海外からこの国のことを見たり知ったりする機会を得られたら、と思っています。

――「7回読み」とは、どんな方法か少しご紹介ください。

7回読みにおいて重要なことは、いかに1回ずつ読み込まずに、軽く読めるかということです。1ページをどの程度の秒数で読めるか。「読む」のではなく「眺める」。それを今回の著書で具体的に伝授しています。1回で理解しなくていい、という考え方から編み出した方法です。7回のうちどこかでわかるようになればいい。繰り返すうちに毎回新しい発見がある。繰り返しが苦にならないのは、勉強のポイントかもしれません。

――繰り返しが大切なのですね。では、子どもの習い事を考える親へアドバイスをお願いします。

私が真剣に勉強を始めたのは中学校に入ってからでした。勉強は、自分との闘い。習い事など、子どもに選択肢を与えられるのは親ですが、子どもより熱心にならないで。自分より熱心な親が身近にいると、子どもは、冷めてしまう。そして、やらされている感を感じてしまうと思います。選択肢を示し、そのための環境を整えてあげる必要はあるでしょう。それから先は、子どもの自主性に任せる度量が必要。「すべての可能性を与える。そして、どの可能性も否定しない」ことが大切だと思います。

編集後記

――ありがとうございました!キラキラオーラ全開の山口真由さん。常に努力を惜しまないその姿に感動です。札幌で医師を勤める一歳違いの妹さんとは大の仲良しでいらっしゃるとか。美人姉妹は地元でも有名に違いありません。こんな素敵な姉妹を育てられたお母様にもお会いしたくなりました。「7回読みの勉強法は知識の薄い凡人でも効果ありそうでしょうか?」と恐る恐るお尋ねしたところ、もちろん!と太鼓判を押されました。これから大学受験を控えている息子にもこの本を渡して勉強法伝授させて頂きます。今後のご活躍を益々楽しみにしております!

取材・文/マザール あべみちこ

活動インフォメーション

『東大首席弁護士が実践! 誰でもできる勉強術』
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www.amazon.co.jp  

山口 真由 著  SBクリエイティブ
定価 788円(税込)
発売日 2014/12/16

教科書の7回読み勉強法については、これまでの拙著でも触れてきました。
 しかし、その具体的な方法論については、
読者の皆さんがそのまま実践できるような説明をしきれていませんでした。
その反省から、本書では皆さんが私の勉強法をちゃんと実践できるように、
詳細に説明していきたいと思います。

『天才とは努力を続けられる人のことであり、それには方法論がある』
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www.amazon.co.jp  

山口 真由 著  扶桑社
定価 1,404円(税込)
発売日 2014/1/16

東京大学法学部→財務省→弁護士という経歴の裏には効率的に努力を続けられるメソッドがあった!不得意なことは努力しなくていい、スケジュールはあえて立てない、朝食は早めに、昼食は遅めに、基本書をネット注文してはいけない、ルールには「抜け道」を、努力が続く習い事・続かない習い事ほか、今日から実践できるメソッド。

『誰でもできるストーリー式記憶法』
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www.amazon.co.jp  

山口 真由 著  KADOKAWA/角川書店
定価 1,404円(税込)
発売日 2014/9/21

テレビで話題の美人弁護士である著者が最も得意としているのがインプット(記憶)。インプットには特別な才能はいらないという著者が実践する「ストーリー法」を初公開!

『エリートの仕事は「小手先の技術」でできている。』
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山口 真由 著  KADOKAWA/中経出版
定価 1,404円(税込)
発売日 2014/7/29

東大首席卒業→財務省→弁護士。エリートたちと机を並べて過ごす中で、著者は一流の仕事に大切なのは「1つの才能より、100のコツ」であると気づく。最強エリート美女が、10年間で失敗の中から学んだ仕事術を公開!

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