sKenjiさんのリポートはユニークです。「防災・減災」をテーマに地域の現状を見て回った結果、「見えなかったことで逆に見えてくるものがあった」という深い教訓を伝えてくれる旅行記になっています。
釜石では、明かりが見えない所が被災した場所だと教えてくれます。
ホテルの方が「高台に登れば駅周辺に比べて街の灯りが少ないのがわかる」と教えてくださったので、尾崎公園へ行ってみました。いまだに空き地があるのがわかります。
第18共徳丸を探しても、見えないどころか、あった場所すらわかりません。
気仙沼では第18共徳丸があった場所を訪れようと考えていました。
しかし、行ってみるとかなりの勢いで復興工事が行われており、以前来た時とはだいぶ様子が変わっています。跡地を少し探してみたのですが、見つけることはできませんでした。
場所すらわからないほど復興工事が進んでいるということでしょう。
志津川のあの防災庁舎に向かおうとしてもなかなか辿りつけなかったそうです。
南三陸町でまず最初に目指したのは防災対策庁舎です。しかし、ここでも道路工事やかさ上げ工事により道がナビとは異なっており、スムーズにたどり着くことはできません。
さらに夜の女川では、宿泊予定のEl Faroへの道に迷いに迷ったのだとか。El Faroのある清水地区への最短ルートは現在工事中。駅前から役場のある丘をのぼって迂回しなければ辿りつけません。翌朝、高台から町を眺めてその理由を納得したと記されています。
少し高くなった場所から街を見ると、ほぼ全域ではないかと思われるほど、大規模な工事が行われていました。前の晩、女川に着くとカーナビがほとんど役に立たなかった理由がよくわかります。
そして火山防災の充実ぶりを見ようとロープウェイで登った蔵王では、猛吹雪に遭遇してしまったのだとか。
吹雪くと2、3メートル先も見えません。1歩先が平坦なのかそれとも傾斜なのかもわかりません。
地蔵山頂駅を出発してから20、30分ほど歩いた地点、恐らく地蔵山の頂上付近まで来て、これ以上行くと遭難する危険性があると判断して引き返すことにしました。
文字どおり「見えない」状態。しかも遭難の危険まで!
見えないことで逆に見えてくることがあると教えてくれるsKenjiさんのリポート、是非ご覧ください。もちろん「しっかり見ている」お話もたくさんありますのでお楽しみに!
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